霊界物語の中の秘教的用語

1.ガーター勲章

2.ゴリアテ

3.聖杯

4.聖愛と聖智

5.大棟梁と大統領


1.物語47巻1章 ガーター勲章

物語47巻1章アーク燈
 
ガーター勲章はバラモン教の勲章です。
 
『ヘン、俺の首は鉄で拵へてあるのだから、たとへ幾百万の亡者が、一斉襲撃をしたつて駄目だ。モウかうなればこつちの物だ。サア、これからランチ将軍様に報告して、第一番の功名手柄を現はしてくれる。片彦将軍だつて、数百の軍隊とともに丶脆くも敗走した治国別を、このアークさまの計略によつて巧く片づけたのだから、大したものだ。ガーター勲章だ』
『ガタガタ慄ひのガーター勲章が聞いて呆れるワイ』
 
物語の中では、このガーター勲章はバラモン教の大黒主の与える勲章です。また、大黒主の軍隊の兵士は騎士と呼ばれています。
物語48-1-6 1923/01 舎身活躍亥 狂転

ガーター勲章を与ふべきところだが、これは後日また大黒主様に奏上して与へらるるやう手続きをいたしてやらう』
 
ここでは、霊界に行って、ガーター勲章について八衡の審神から尋ねられるところです。
物語48-2-8 1923/01 舎身活躍亥 亡者苦雑

『其方は、ランチ将軍の副官とまでなつたでないか、生死を共にすると誓言いたしたであらう』
ガリヤ『ハイ、私は副官でございましたが、片彦将軍の後任者に任命してやらうとおつしやいましたので、あまり嬉しさに、ア丶こんな明君に仕へるならば、たとへどこまでもお供をしたいと思ひましたので、つひ申しました。しかしながら、まだ実印は捺したのでもございませぬし、誓約書を出したのでもございませぬ。また将軍の辞令も頂戴いたしてをりませぬから、いはば立消え同様でございます』
『其方はガーター勲章を頂戴することになつてゐたであらうがな』
『ハイ、その話もございましたが、これもまだ未遂行でございます』
『ケース、其方は久米彦将軍の後任者にしてもらふ約束であつたであらう。そして同じく勲章をいただくことになつてをつたであらう。それに間違ひはないか』

また、物語55巻2章では金鵄勲章という言葉が出てきますが、これは旧日本軍の勲章です。


ガーター勲章とは何か

 ガーター勲章(The Order of the Garter)は、ガーター騎士団の団員に送られる勲章。
 騎士団は、イギリスに有りエドワード3世(1312-1377)によって1348年に創設された。常時26人で構成されている(王・皇太子も含む)。

 この騎士団の団員が左足のふくらはぎに留めていたのがガーター勲章で、それにはこの「思い邪なる物に災いあれ」という言葉が書かれています。

 伝承によると、騎士団結成の1年前、1347年にカレーの占領を祝う祝宴が開かれました。そのとき、国王の女教師、ソールズベリー伯爵夫人がダンスの最中にガーター(靴下止め)を落としてしまいました。 恥じ入る婦人を取り囲み、周りの廷臣たちが冷やかすのを見ていたエドワード3世はさっと拾いあげ、 自分のひざの下に青いガーターをつけて、出席者にレディに対する誹謗を注意する代わりに後にモットーとなる「思い邪なる物に災いあれ」という言葉を口にして、 「ガーターはまもなく最高の尊敬を受けるようになるだろう」とつないだといいます。

 そして、英国王室紋章にこの「思い邪なる物に災いあれ」というモットーが記されており、当時のガーター勲章にも同じ言葉が書かれています。

  騎士道精神あふれるエピソードによって生まれた、 イギリスのナイトに与えられる最高の名誉・ガーター勲章は その色からブルーリボンと呼ばれるようになりました。 その後、映画の最高優秀作品や運動競技の最高位に与えれる賞まで 「ブルーリボン賞」という名称が使われるようになりましたが、 これらは「ガーター勲章」に習ったものです。

 受勲者は毎年ウィンザー城で行われる例会に出席する事を許されています。
 また、受勲者の紋章には、アクセサリーで「ガーター」か「スカラー」と付け加える特権が有ります。

 明治、大正、昭和、平成の各天皇が、イギリス最高位の勲章とされる【ガーター勲章】を授与されています。
 ウインザー城、セントジョージの間には約650年の歴史の間、ガーター勲章をもらった騎士達の家紋が飾ってあるそうです。その中には、天皇の菊のご紋もあると聞きます。

1906年(明治39)明治天皇、イギリス国王エドワード7世の代理として来日したコンノート公より贈呈される。
1918年(大正7)大正天皇、イギリス国王ジョージ5世の代理として来日したコンノート公より贈呈される。
1929年(昭和4)昭和天皇、イギリス国王ジョージ5世の代理として来日したグロースター公より贈呈される。
1998年(平成10)平成天皇、訪英の際に贈呈される。

■ガーター勲章の裏にあるもの

 このガーター勲章の意味自体は上記のようなものなのですが、この勲章にはもう一つのイメージがつきまとっています。
 それは、「反ユダヤ主義」、「日猶同祖論」を唱える人びとが、この勲章は、世界を自分のものにしようとする血筋のよい人々の秘密結社が、有力者をグループに入れる際に渡すものだということです。

 インターネットで検索していただくとそれらの説に触れられると思います。

■王仁三郎との関係

 王仁三郎はその秘密結社と戦ったという人もあります。ただ、私にとってはそれがどんなグループかまだはっきりしない。

 私はそのグループをユダヤの名で呼ぶことには反対です。ただ、その用語を使う必要があるので使っています。

 王仁三郎は「日猶同祖論」に近いことを唱えていたようです。ただし、「反ユダヤ主義」であったの、「親ユダヤ主義」であったのか、私にはまだはっきりと分りません。

 ただ、大正12年に書かれた物語に、何の脈絡もなくガータ勲章という言葉が使われているのは引っ掛かります。

 2004/07/18記述


2.物語51巻17章 ゴライアス

ゴライアス(ゴリアテ) = GOLOATH
 
物語では、この言葉も、さりげなく出てきます。たぶん、話の筋では何の役も果たしていないでしょう。

『ヤ、エー、頭取や年寄衆が賛成です。どうぞ一つ取組んでみて下さい。そして貴方のお名乗はあまりお長いやうですが、何とか簡単なお名をつけていただきませぬかな』
『摩利支天でも仁王ケ岳、ゴライアスでもいいぢやないか』
『それなら貴方は浮木の森といふ名をつけたらどうでせう』

ゴライアスでは日本語としてあまり通っていません。ゴリアテは馴染みのある言葉です。私は、天空の城ラピュタを思い出します。

■GOLOATH

ゴリアテ

1.旧約聖書のサムエル記に登場するペリシテ人の巨人兵士。イスラエル王国の兵士と対峙し、神を嘲ったが、当時羊飼いの少年であったダビデの投げた石によって息絶えた。ゴライアスとも。

2.1より、ドイツ軍が第二次世界大戦中に作成した、有線による無人タンク。主な使用法は、地雷原の清掃もしくは相手陣地に近づいて自爆するというもの。電気モータタイプ(Sd.Kfz.302)とエンジンタイプ(Sd.Kfz.303)の2種類が存在した。

天空の城ラピュタ
軍が保有する巨大戦闘飛行船。ムスカ大佐一向はこれに乗り、飛行石の示す道をたどってラピュタへ向かう。途中、ドーラ一家の乗ったタイガーモス号を攻撃し、大破させた。

最終的にはムスカがラピュタの力で打ち落とす事になる。その時ムスカは「見ろ、人がゴミのようだ、はっはっは。」と笑った。

Wikipediaより引用

この部分は、聖書でも主要ダビデ王物語に属します。 物語解説サイト

以下、ゴリアテに関する情報を紹介します。

デーヴィッド・アイク著 太田龍監訳  大いなる秘密』

巨人ゴリアテも異星人と人類の遺伝子的結合の産物

ある宗教関係のページ

またダビデが倒したゴリアテも巨人ネビリムの子孫と考えられ(隔世遣伝?)身の丈六キュビト半、約三メートル、指はそれぞれ六本づつあったとあるので今日の人間とはかなり違っていたと考えられる。

あるイスラエル人の述懐で、ここでは、ゴリアテは悪、それに抵抗するダビデは善として描かれています。

『モサドはいかにしてアメリカをイラクおよびリビアとのに戦いに導いたのか』
ヴィクター・オストロフスキー クレア・ホイ

 
熱烈なシオン主義者なので、私は、イスラエル国家は不正をしないと教えられて来ました。私たちは常に成長し続けるゴリアテに果てしなく抵抗するダビデの様でした。大量虐殺者の前では、私たち自身を保護する人は私達自身以外いなかった。

 2004/07/19記述


3.物語53巻1章 ホリ・グレール

ホリ・グレール = Holy Grail  = 聖杯

この章は、英語、フランス語が使われていて、私が引っ掛かったのは次のような単語です。

 ホリ・グレール
 オーシャンス……(仏)幸運 
 ロートル・ダンゼー(仏)また別の危機
 ジウネス・アンテレク・テーユエル(仏)知性のある若者

特に、ジウネス=jewness と思い、英語で検索しましたが、そんな単語はありませんでした。
それで日本語でWebを調べていたら、豊玉の拝読記録が見つかって、単語の意味は分りました。
ホリ・グレール以外は上記のようなフランス語だったのです。

また、ホール・ワイン = Holy Vine で、ヨーロッパではいろいろとりあげられています。
ナイト=knightで、騎士という意味です。

甲『ヘン、馬鹿にするない。これでもヤツパリ一人前の哥兄さまだ。世の中は表面は軍律だとか、法律だとか、道徳だとか、節制、カウンテネンスだとかいつて、リゴリズムを標榜してゐるが、その内面はヤツパリ内面だ。詐り多き現代に処して、馬鹿正直なことを墨守してゐても、世の中に遅れるばかりで、しまひには廃人扱ひにされてしまふよ。それよりも大自在天様から与へられた同様のこの盗み酒ホリ・グレールを傾けて、神徳を讃美し、生きながら天国の生涯を、たとへ一瞬間なりとも楽しむが人生の極致だ。世の中は食ふことと飲むこととラブすることを疎外したら、到底、生存することは出来ない。ぢやといつて、かかる殺風景な陣中において、ラブ・イズ・ベスト論を持出したところで、有名無実だから、先ず手近にあるホール・ワインでも傾けて、浩然の気を養ひ、イザ一大事といふ場合には、われ先に戦術の奥の手を発揮さへすれば至極安全といふものだ。貴様のやうにクヨクヨといたして、サイキツク・トラーマをつづけてゐると、つひには神経衰弱を来たし、地獄界の餓鬼さんのやうになつてしまふぞ。人間は心の持様が第一だ。今日は新しい人間の社会だ。一日も早く晦い改めて、ジウネス・アンテレク・テーユエルの域に進み、社会の波に呑まれないやうにせなくちや人生は嘘だ。もとより神経質な道徳論に捉はれてゐるやうな者が、悪虐無道のバラモン軍に従軍するものか。貴様は軍人になるなんて、性に合うてゐない。サイコ・アナリシスによつて調査したならば、キツと汝の心中には弱虫が団体を組んで、現世を呪うてゐる馬鹿者の軍政署となつてゐるだらうよ。悪人は悪人とユニオンし、善人は善人と結合するのだから、貴様はこの河を向かふへ渡つて、治国別さまでもお迎へ申し、弁当持ちでもさしていただくが性に合うてをらうぞや、イヒ丶丶丶』
と論争してゐる。河の向方より七八人のナイトは、三葉葵を染めなした手旗をかざし、長閑な流れを驀地に渡つて、ザワザワザワと此方に向かつて渡り来る。一同は何事の突発せしならむと、酒の酔も醒め、目をみはつてゐる。

52巻25章にもあります。52巻25章真善愛美卯 恋愛観

ここでは、ホーリ・グレールだと言っています。

『妾の行状を調べるとは、そいつは面白い。純潔な婦人ですよ。サンナム、ボーナムの行なひを尽してきた才媛ですから、旧道徳の古い頭で御覧になれば罪悪かは知りませぬが、恋に目覚めたニユー・スピリツトを有する妾の主義は、世に遅れた、失敬ながらお前さまでは分りますまい。何といつても人間の世界ではラ・ヴイ・セクシユエルといつて性的生活をもつて第一とするのですから、このくらゐ最善の方法はありますまい。無理解な親に虐げられて、良心を枉げ結婚した夫婦は、いはば罪悪の最なるものと思ひます。愛なき結婚を強ひられて、朝から晩まで、夫婦がアンタゴーニズムの悲劇を演じてゐるよりも、想思の男女が互ひにホーリ・グレールを傾けて天国の法悦に酔ふのが、最も賢明な覚めた婦人のやり方です。お前さまは到底われわれを審判するだけの権能はありませぬよ。どうぞもうこの問題にはこの上クエーストして下さるな』


■Holy Grailの意味

聖杯 (せいはい)

1.(羅:calix 英:chalice) 聖餐の際、用いられる杯。
2.(仏:graal 英:grail) 西欧中世の伝説、文学に登場する杯。最後の晩餐で、イエス・キリストが使用した杯であるとされる。また、別の説では、十字架にかけられたイエスの血を受けた杯であるとされる。また、それらを捜し求めていく騎士の物語、あるいはそれをモチーフにした奇跡譚のようなものも少なくなく、ひっくるめて聖杯伝説ということもある。

関連項目 聖堂騎士団

テンプル騎士団(Knights Templar)は、中世ヨーロッパ・キリスト教社会に存在した騎士修道会のひとつ。正式名称はエルサレムのソロモン神殿にあるキリストの貧しき騎士修道会で、エルサレムのソロモン神殿(テンプル)に本部を置いたため、テンプル騎士団と呼ばれる。神殿騎士団あるいは聖堂騎士団と日本語訳されることもある。

12世紀のはじめ頃にエルサレム王国で巡礼道の治安を守るために設立されたが、1128年にローマ教皇の公認を得た修道会となってから主にヨーロッパで発展した。各国に支部がおかれ、寄付による広大な所領をヨーロッパ各地に有し、金融業を営んで巨万の富を得た。この財力によって、パレスチナにおけるキリスト教勢力の補給を担い、1291年のアッコン陥落まで一定の勢力を保ったが、それ以降も聖地奪回に固執したため、14世紀初頭には時流に遅れた存在となっていった。

カペー朝のフランス国王フィリップ4世は、政治的・経済的理由から騎士団の排除を狙って異端の廉で騎士団を告発し、1312年、教皇クレメンス5世に聖堂騎士団を解散せしめた。

解散の背景には中央集権化を図り諸侯や修道会の勢力を抑えたいフランス王権の意向と、テンプル騎士団が執り行う儀式の秘密めかした神秘性に対する外部の偏見があった。テンプル騎士団の入会などで行われる儀式の内容は、非公開と定められていたため、騎士団を中傷する口実として男色・黒魔術・悪魔バフォメット(ムハンマドの転訛マホメットがさらに訛ったもの)を崇める偶像崇拝などと糾弾された。

騎士団の解散後、幹部の修道騎士たちは異端として火刑に処された。テンプル騎士団の所領は聖ヨハネ騎士団に移管されたが、財産の一部はフランス王の要求により王権に移譲された。

テンプル騎士団と総長らの名誉回復は、19世紀初頭に至ってようやく行われた。

(Wikipediaより引用)

 
■考察

 テンプル騎士団が発見して隠匿していた財宝の中に聖杯があり、14世紀に騎士団は滅んだが、聖杯は未だにテンプル騎士の末裔の手にある、もしくはあったもののなかに聖杯が含まれていたと言う人もあります。
 また聖杯はアーサー・ペンドラゴンと円卓の騎士の伝説と密接に関わっているとも言われます。
 色々な組織が騎士団の末裔だと主張しており、フリーメーソンも自身がテンプル騎士団の正当な末裔であると主張しているとのことです。

 つまり、この聖杯という言葉は大きくマッソンと結びつく言葉なのです。

 また、デーヴィッド・アイクの「大いなる秘密・上巻」によると、テンプル騎士団は名前を変えて存続しているらしい。それがなんとガーター騎士団だというのです。

 2004/07/20記述


4.53巻14章より・デヴアイン・イドムとデヴアイン・ラブ

53巻14章には、デヴアイン・イドムとデヴアイン・ラブという言葉がてきます。

カルナ姫『もし将軍様、不思議な御縁で貴方のお傍にお仕へするようになりましたのは、全く神様のお引合せでございませうねえ』
久米彦『ウン、さうだなア、お前のやうな愛らしいナイスとこんな関係になるとは、さすがの俺も夢にも思はなかつたよ。実にお前は平和の女神だ、唯一の慰安者だ。いないな唯一の救世主だ。益良雄の心を生かし輝かし、英雄をしてますます英雄ならしむるものは、やつぱり女性の力だ』
『なんといつても女は気の弱いものでございます。どうしても男には隷属すべきものですなア。なにほど恋愛神聖論をまくし立ててをつても、男の力にはやつぱり女は一歩を譲らなくてはなりませぬわ。しかしながら女は男子に服従すべきものだといつても程度の問題でございまして、理想の合はない男に添うのは生涯の不幸でございますからな、どうかして自分の意志とピツタリ合つた男と添ひたいものと、現代の女は挙つて希望いたしてをります』
『いかにも其方のいふ通りだ。男のデヴアイン・ラブに和合し、女の聖愛は男の聖知と和合した夫婦でなければ、真の夫婦とはいへないものだ』
『左様でございます。意志投合した夫婦くらゐ世の中に愉快なものはございませぬなア。時に将軍様は戦争がお好きでございますか』
『イヤ戦争のごとき殺伐なものは心の底から好かないのだ』
『それならお尋ねいたしますが、将軍様はなぜ心にない軍人におなり遊ばしたのでございます。その点が妾にはちつとも合点が参りませぬわ』
『イヤ実は拙者もバラモン教の宣伝将軍で、神の仁慈の教を説くものだ。このたび大黒主様の命令にょつて、やむを得ず出陣いたしたのだ。実に軍人なんぞはつまらないものだよ』

ここでは、デヴァイン・ラブ = 聖愛とデヴァイン・イドム = 聖知の組み合わせになっています。

まず、デヴアイン・ラブという言葉に注目してみます。


■Divine Love = 聖愛
 

辞書の意味
せいあい  【聖愛】    きよらかな愛。 「或は―、或は痴情/熱意(透谷)」

Divine Loveはキリスト教関係の言葉です。英語で検索してみると、それに対応して、Divine Wisdom という言葉が見つかります。

Divine  Wisdom = 聖知または聖智で、聖智は仏教系の言葉です。

また、孔子が次のように言っているそうです。

 孫子の兵法の中で、情報戦に勝つためには「聖知」、「仁義」、「微妙」をクリアすることがあるとも語っています。
 「聖知」とは、目的を明確にし、その目的に向かって、手段を講じることであり、「仁義」とは、口の堅い安心できる人材を確保することです。「微妙」とは情報の分析、識別能力を養うことであり、人の心や実態をきめ細かく分析して、アクションに結び付けることであるといっています。

ところがインターネット検索では、デヴアイン・イドムという言葉Divine Idom はありません。イドム=エドムとするとDivine Edom。 この言葉もありません。イドム=エドムとした場合については、イドム考で考察しています。
ということは、デヴァイン・イドム = Divine  Wisdomと考えるべきでしょう。

驚いたことに、Divine Love+Divine  Wisdomで検索すると、スエーデン・ボルグの著作が見つかりました。

Angelic Wisdom Concerning DIVINE LOVE AND WISDOM

Emanuel Swedenborg, 1763

また、Divine  Wisdomという言葉は、フリーメーソンの思想を述べる部分で使われています。

6世紀に建てられたイスタンブールにあるユスティニアヌス教会はHagia Sophiaと呼ばれているが、Divine  WisdomはそのHagia Sophiaという言葉に対応する言葉である。
SophiaはギリシアのWisdomの神を表す言葉であるが、Wisdomそのもの表す言葉として用いられる。
マッソンは、イニシエーションの初期の段階で、Hagia Sophia=Divine  Wisdomと出会うのである。

2004/07/21記述


5.大棟梁と大統領

大棟梁

物語24巻1章

遠き神代のその昔  埃及国に名も高き
イホの都に現はれし バラモン教の大棟梁
鬼雲彦が片腕と

物語では大棟梁バラモン教の鬼雲彦もしくは大黒主を表す言葉です。鬼雲彦と大黒主は同一人物。

ただし、1箇所だけ、スゴッツブエン宗のキューバー(これは大黒主と同じ用法)、それと民衆団の隊長も表しています。

この大棟梁は1度だけ使われ、次には大頭目となっているのです。

物語68-3-9 1925/01 山河草木未 衡平運動

衆に化けて居た彼の子分はバランスを取返さむと潮の如く押寄せ、目付と団員との闘争が演出された。目付隊は既に危ふく見えた時、喇叭の声も勇ましく二千人の侍は押寄せ来たり、銃を擬して威喝を試みたり。素より完全な武器を有つて居ない民衆は歯がみを為しながら、見す見す大棟梁を奪はれしまま、退却するの止むを得ざるに立至りける。

ある立場の歴史解釈をとる人たちの間では、革命の団体はフリーメーソンが操っていたことになっています。フランス革命、ロシア革命などはそうです。中国共産党もそうであると言う人もあります。

だから、民衆団に大棟梁が出てきたというのは、王仁三郎もそういう解釈かとも思いたくなるのですが、この大棟梁は王仁三郎の大切な女性多田琴(私の感じだけかも知れませんが)を表しているのです。


次の場面だけは、大棟梁は八岐大蛇を表します。

物語07-5-26 1922/02 霊主体従午 アオウエイ

アハヽヽハー阿呆につける薬はないワイ、オホヽヽホー臆病者の空威張り奴、ウフヽヽフー迂濶者の世迷ひ言、エヘヽヽヘー得体の知れぬ宣伝使、イヒヽヽヒー行きつきばつたりの流浪人、吾は熊襲の大曲津神、曲つた事は大の好物、汝が頭のど天辺から塩でもつけて噛ぶつて喰はうか、股から引き裂いて炙つて喰はうか、八岐の大蛇の大棟梁、蛇々雲彦とは吾事なるぞ。返答聴かう、小島別の宣伝使』

通常、一般的には大棟梁はフリーメーソンの上位の階層を表す言葉です。

この用法はバラモン教がフリーメーソンまたはイルミナティの秘教組織を表しているものと考えられます。


■大統領

古事記言霊解で出てきますが、はっきりと「軍国主義の親玉」と言っています。

物語08-6-39 1922/02 霊主体従未 言霊解(一)

『比婆の山に葬し』といふ事はヒは霊系に属し、赤い方で、太陽の光線といふ意義でバと云ふのは、ハとハを重ねたもので、これは悪いことを指したものであります。即ち霊主体従と体主霊従との中間に立て、神が時機を待たせられたと云ふことであります。斯くして伊弉冊命即ち地球の国魂は、半死半生の状態であるが、併し天系に属する伊弉諾命は純愛の御精神から、此地球の惨状を見るに忍びずして、迦具土神即ち火の文明が進んだため、斯うなつたといふので、十拳剣を以て迦具土神の頸を斬り給うたのであります。十拳の剣を抜くと云ふ事は、戦争を以て物質文明の悪潮流を一掃さるる事で、所謂首を切り玉うたのであります。
 この首といふことは、近代でいへば独逸のカイゼルとか、某国の大統領とか云ふ総ての首領を指したのである。即ち軍国主義の親玉の異図を破滅せしむる為に、大戦争を以て戦争の惨害を悟らしむる神策であります。

イザナミは暗黒世界を支配している者達に、大神も立替へ・立直しについて聞いてみたということか?

物語08-6-40 1922/02 霊主体従未 言霊解(二)

そこで伊弉冊命は答て曰るるには、『悔しきかも速く来まさずして、吾は黄泉戸喫しつ』とあります。これは残念なことを致しました。吾は黄泉戸喫した。モウ少し早く御注意下さらば、茲まで地球上の一切は腐敗せなかつたで在らうに、今日となつては実に曇り切り、濁り切り、腐り切りた世の中で手のつけやうもない。往きも戻りも、上げも下しも、二進も三進も行かぬ状態であるといふ意味であります。
 即ち神も、吾も、人も、共に皆汚されて居ることでありますから、天から誠の神が御出下さいまして、地球が破滅せむとするのを直してやらう、完全なる天国を建設してやらう、と曰れますのは、誠に恐れ多い、尊い、忝ない神の御言葉でありますから、私は国魂即ち世界一般の神人が改心すれば、と曰ふ事を『還りなむ』と申すのである。しかし一寸黄泉神と相談して見ますから、それまで御待ちを願ひますと答へられたのであります。この黄泉神といふのは、現代の暗黒世界を支配して居る各体主霊従国の主権者や大統領といふことでありまして、相論うといふことは、一応この事を相談して見ませう、多勢に理を説いて聞かせて、その意見を聴いて見ませうといふ事であります。

強い不可抗力というのは何を意味するのだろうか。

ここの言霊解については「シオンの議定書」を頭に入れながら読まなければならないと思う。

物語08-6-41 1922/02 霊主体従未 言霊解(三)

次に『御頭には大雷居り』といふ事は、頭すなはち体主霊従国の主権者とか、大統領とかのことで大きな雷とは、悪魔とか、また強い不可抗力とかいふことであります。よく人が叱られた時には、雷が落ちたと申しますが、多人数の中に天から雷が落ちたといふ意味であります。

ここの大統領は表記を合わせるなら大棟梁と書かれるべき。ということは、鬼雲彦は大棟梁と大統領を兼務していたのか。

物語15-1-4 1922/04 如意宝珠寅 神の栄光

鬼雲彦の大統領 忽ち此場に現はれて
表裏の合ぬ神の宣り いと賢しげに述べ立つる

ここだけは、世界の動きを述べているところで、あまり意味はないと思う。

物語53-0-2 1923/02 真善美愛辰 総説

仏軍は更に独逸の西南および西北に亘る各地点を占領し、オツフエンベルヒおよびアンテムワイアールに来た。
 これら地方住民代表者や市長らはバーデインに会合し、協議するところがあつた。独逸大統領エベルト氏は外国の暴戻なる圧迫の下には少しも屈するところなく、守勢的反抗を継続する手筈を整へた。

このように、大棟梁と大統領は霊界物語の中ではきちんと使い分けがされている。

大棟梁についてはバラモン教のリーダー大黒主を指す。また、バラモン教内では他の人は指していないようだ。ということは、バラモン教のリーダーはずっと大黒主(鬼雲彦)ということだ。

私の考えでは、大統領は表の世界の主権者で、上の鬼雲彦のところ以外は物語のストーリーでは出てこない。大棟梁は統一独裁国家を作ろうとしている秘教グループ(イルミなティまたはフりーメーソン)のリーダーを指す。



第1版 2004/09/08
第1.1版(一部修正)2015/01/02

メニューは画面上部の左端の三本線のボタンをクリックします。

メニューを閉じるには、コンテンツの部分をクリックしてください。下の画像では、赤い部分です。