物語37-1-1 1922/10 舎身活躍子 富士山
また小亜細亜のアーメニヤの南方に当たるエルセルムであつた。そしてヨルダン河も、現今のヨルダン河とは違つてゐることは勿論である。死海の位置も、メソポタミヤの東西をはさんで流れ落つる、現今の波斯湾がそれであつた。 |
はっきりしているのは、アーメニヤが現在のアルメニア近辺。それより、トルコ側に広がっていたと思われます。
琵琶の湖=カスピ海、瀬戸の海=地中海、呉の海はたぶん黒海でしょう。
通常の地名では下図のようになります。
■1、2巻のウラル山
物語では、最初はウラル山が登場します。
ウラル山の位置は、1巻、2巻では確定するのが不可能でしょう。
1、2巻は活動範囲が広く、世界に渡っているので、たぶん上図の関係かも知れません。2-47などは現在のウラル山脈かもしれません。もしくは、ウラル山麓の原野=アーメニヤとも言えます。この論考ではこちらを取ります。
2-47 天足彦、胞場姫の霊より出生したる金毛九尾白面の悪狐は、ただちに天竺にくだり、ついでウラル山麓の原野に現はれた。 |
■5巻以降のウラル山
5巻以降は、現在のロシアのウラル山脈よりも、アーメニヤの近くにありそうです。
下文章では「アーメニヤに来て、ウラル山に登った」とあり、近くにあることを思わせます。
物語05-2-13 1922/01 霊主体従辰 神憑の段 聖地エルサレムの天使言霊別の長子なる竜山別といふ腹黒き神人は、始終野心を包蔵してをつた。それゆゑ今回のエルサレムにおける変乱にも、自己一派のみは巧みに免れ、邪神常世彦の帷幕に参じてゐた。彼は今また、このアーメニヤにきたり、神人とともにウラル山の中腹に登つて断食断水の仲間に加はつてゐた。 |
5-12ではウラルの山颪が吹くところがアーメニヤです。かなり近くでしょう。
物語05-2-12 折しもウラルの山颪、地上を吹きまくり、つひには空前絶後の大旋風となつた。 |
5-13でも、アーメニヤとウラル山が近いことを思わせます。
物語05-2-13 彼は今また、このウラル山の中腹に登つて |
■ウラル山の方角
ウラル山はアーメニヤのコーカス側にあったのか、アーメニヤの南にあったのかは、物語からは不明です。
しかし、6-31の文章ではカイン河の話でウラル山のことが語られているから、ウラル山はアーメニヤの南にある可能性もあります。その場合は、アララト山が比定されます。
物語06-6-31 アーメニヤの神都を南に距ること僅かに数十丁の田舎の村を、東西に流れてゐる可なり広き河あり、これをカイン河といふ。 |
コーカス山は現在のコーカス山脈のどれかの山で、カスピ海側にあることは間違いありません。
物語10-3-32
石凝姥神はアーメニヤに行かむと行をいそぎける。 |
次の文章では、カスピ海の西北がコーカス山です。
物語11-2-14
カスピ海の西岸に着いた「五人はいういうとして歌をうたひながら、またもや西北指してコーカス山目あてに進み行きたり。 |
カスピ海はコーカス山の麓。
物語12-3-27 実は家内も子供も一しよに乗つてゐますが、私はコーカス山の山麓の琵琶の湖のほとりに住むもの |
呉の海からもコーカス山の麓になっているから、コーカス山は呉の海と琵琶の海にまたがる大きいものだったことが分ります。
物語12-2-16
「天に月日の光なく、地に村雲ふさがりて、奇しき神代も呉の海、国武丸に帆をあげて、水夫のあやつる櫂の音は、波に蛇紋を画きつつ、コーカス山の麓を指して進み行く。 |
呉の海と琵琶の湖は昔1つだったが別れたということ。
物語12-2-16
乙『もつたいないことを言ふな。この呉の海と、琵琶の湖だよ。さういう因縁のあるこの海に、どうして悪神さまが住居をなさるものかい。』 |
ウラル山とコーカス山から風が呉の海に吹き降ろす。
物語12-3-17
ウラルの山の山おろし コーカス山の神風も |
呉の海から、大野原を進んで、琵琶の湖に行った。アーメニヤとは書いていないので、コーカス山の北側を通ったのでしょうか。
物語12-3-25 1922/03 霊主体従亥 琴平丸 高光彦、玉光彦の宣伝使は時置師神とともに橘島を立出て、呉の港に上陸し、宣伝歌をうたひながら、天地暗澹たる大野原を進みすすみて琵琶の湖のほとりに着きぬ。 |
全体の地図は下図のようになるでしょう。
■ウラルトゥアルメニア地方では先史時代に「ウラルトゥ」(URARTU)と言う国がありこれが「アララット」(ARARAT)に変化したということです。 ウラルトゥ王国の形成は紀元前9世紀ごろ、紀元前6世紀まで強力な奴隷制国家を維持していました。崩壊は、スキタイの侵入によるもので、その後、アルメニア人の国家になりました。 この地域の国では、その後アルメニアはインド・ヨーロッパ語族の外来文化が乗っかっていますが、グルジアは言語学的には土俗的で古い文化を比較的受け継いでいるといいます。 グルジアは現代でもイスラエルと関係が深い国で、古来からのユダヤを考えると、この地域「何かある」という思いを強くします。
■新月の光
『新月の光』ではア-メニヤが何度も出てきます。
上P.343 アメは天でアーメニヤ、天照大神はここにおられた。 (参照)『霊界物語』第37巻第1章「富士山」 「アーメニヤということは天の意味または高天原の意味」 上P.348 国常立尊はアーメニヤ方面から日本(現在の)へおいでになった。年代はほとんど同じくらいである。ニニ岐尊の降臨の高千穂の峰は富士山である。 下P.218 アーメニヤ騒動 問 疎開した児童はどうなるのですか。 答 これからが(『霊界物語』の)アーメニヤ騒動である。アーメニヤはアジアアメリカということである。アジアアメリカ騒動である。これからそうなってくるのである。 (昭和19年十月一日) この後木庭氏の解説として44巻2章がとりあげられている。 『皆さまに御免を蒙つて治国別が其方と別れし後のアーメニヤの状況を詳しく聞かしてくれないか。さうして其方はどういふ手続きでバラモン教にはいつたのか。その動機を聞かしてもらひたい』 |
■木村鷹太郎説
木村鷹太郎の「世界的研究に基づく日本太古史」(1911年(明治44年)にアーメニヤのことが書かれています。
木村説ではアーメニヤは山城に当たります。
アルメニアの別名アマゾン(Ama-Zones)国のこと。アマゾンはアマ+ゾン、アマはヤマ(山)、ゾンはギリシャ語で園生(ゾノフ)で城を意味する。また、キリスト教でいうエデンの園もここである。 |
1巻
鬼熊、鬼姫がウラル山に割拠。しかし、竹熊との戦いに敗れ死んで、悪霊となる。
2巻
常世彦・常世姫の一派は正神と戦いを繰り返す。
その結果、ウラル山は八頭八尾の悪竜の元となり、ウラル山麓の原野(アーメニヤ)には天足彦、胞場姫の霊より出生したる金毛九尾白面の悪狐が現われたことになります。
物語02-7-471921/11 霊主体従丑 天使の降臨 ここに常世姫は、竜宮城に敗れ、金毛八尾の悪狐と変じ、常世城に逃げかへり、魔神八頭八尾の大蛇とともに、天下を席捲せむとし、ロッキー山、ウラル山はにはかに鳴動をはじめ、八頭八尾の悪竜と化し、あまたの悪竜蛇を吐きだした。 |
5巻
聖地エルサレムは常世彦、常世姫らの暴政の結果、天地の神明を怒らしめ、怪異続出して変災しきりにいたり、つひにアーメニヤに、八王大神は部下の神人とともに逐電した。エデン城、竜宮城、橄欖山の神殿は鳴動し、三重の金殿は丁字形の金橋となった。
常世彦、常世姫は盤古大神とともに、アーメニヤやウラル山で怪異を体験する。常世彦、常世姫を守護したのは八頭八尾の大蛇・金毛九尾の悪狐あった。
盤古大神は審神の力を発揮し、ウラル山に宮殿を造り治めた。ウラル彦、ウラル姫はアーメニヤに神都をきづいたが、日の出神がウラル山にやってきて盤古大神と手を握ったため、ウラル彦、ウラル姫はウラル山の盤古大神を攻撃、盤古大神は逃げた。
常世城の大自在天大国彦(常世神王と改名)と、アーメニヤの常世彦、常世姫(ウラル彦、ウラル姫)との間に戦いが起こる。ウラル彦、ウラル姫は破れアーメニヤに逃げ帰る。
その後、大洪水が起こるが、ウラル彦、ウラル姫も救われる。
6巻
大洪水で救われたウラル彦、ウラル姫は一時は改心していたが、再度、ウラル彦は盤古神王自称して、アーメニヤで大中教を起して、独裁政治を布いている。
10巻、11巻
ウラル姫大気津姫と称してコーカス山の山奥に、立派な宮殿を造り、たくさんの家来をつれて、人民の膏をしぼつて、自分らの眷属ばかりが栄耀栄華に暮していた。
それを松竹梅の宣伝使他の宣伝使が制圧して、コーカス山は三五教の拠点となりました。
物語11-4-23 1922/03 霊主体従戌 保食神
黄泉比良坂の戦に、常世の国の総大将大国彦、大国姫その他の神人は、残らず日の出神の神言に言向け和され、悔い改めて神の御業に仕へ奉ることとなりたり。そのため八岐の大蛇や金毛九尾の悪狐、邪鬼、・醜女、探女の曲神は、暴威をたくましうする根拠地なるコーカス山には荘厳美麗なる金殿玉楼をあまた 建てならべ、ウラル彦の幕下の神人は、ここにおのおの根拠を造り、酒池肉林の快楽にふけり、贅沢の限りをつくし、天下をわが物顔に振るまふ我利々々亡者の隠処となりてしまひぬ。かかる衣食住に贅をつくす体主霊従人種を称して、大気津姫命と言ふなり。 |
三五教に占領されてからの状況。
物語11-5-24 1922/03 霊主体従戌 顕国宮
アーメニヤにもおとらざる神都を開きつつありける。 かかるところへ石凝姥命、天之目一箇神、天之児屋根命、正鹿山津見神の娘大神津見と現はれたる松代姫、竹野姫、梅ケ香姫、時置師神、八彦、鴨彦たち現はれて、天津誠の神言を奏上し宣伝歌をとなへたれば、さすがのウラル姫も以下のものどもも天津誠の言霊に胆をうたれ、胸をひしがれ、全力を集注して経営したるあたらコーカス山は今はまつたく三五教の管掌するところとなりにける。 ここに神須佐之男命は地教の山をあとにして顕国の宮に入らせ給ひ、天之目一箇神をして十握の剣を鍛へしめ、顕国の宮の神実となし、天下の曲神を掃蕩すべく天之児屋根命、太玉命をして昼夜祭祀の道に鞅掌せしめ給ひける。神須佐之男大神は十握の剣をあまた作り供へて、曲神の襲来にそなへむため天之目一箇神をアルプス山につかはし、鋼鉄を掘らしめ、あまたの武器を作ることを命じたまへり。アルプス山はウラル彦、ウラル姫の一派の武器製造の原料をもとめつつありし重要の鉱山なりき。これより天之目一箇神は、竹野姫と共にアルプス山に向ふこととなりたり。 淤縢山津見司、正鹿山津見司、月雪花の宣伝使は、アーメニヤに向ひける。またアルプス山には石凝姥神を添へて、天之目一箇神、竹野姫と共に、銅鉄を需めしむべく出発せしめ給ひける。 このこと、たちまち天上にます天照皇大神の御疑ひをいだかせ給ふ種となり、つひに須佐之男命は姉神に嫌疑を受け、神追ひにやらはれ給ふ悲境におちいり給ひたるなり。 |
6巻から11巻までのまとめ
物語12-1-1 1922/03 霊主体従亥 正神邪霊
常世彦の後身なるウラル彦は、八岐大蛇の霊に憑依されて、みづから盤古神王といつはりコーカス山に根拠を定めたりしが、またもや三五教の宣伝使のために追ひ払はれ、今はほとんど策のほどこすところなく、アーメニアの都を捨て、八百万の曲神は四方八方に散乱し、筑紫の洲をはじめ高砂洲、常世の洲、豊秋津洲、竜宮洲等に死物ぐるいとなつて、悪逆無道のかぎりをつくすこそ歎てけれ。 地上はふたたび妖気に充され、天日くらく、邪気発生して草木色をうしなひ、闘争所々に起り、悪病蔓延しふたたび常世の暗と一変して、諸神、諸人の泣き叫ぶ声は、天地に充満するにいたれり。しかるに悪神らは、アーメニアを死守して勢ひあなどるべからず、ウラル山また看過すべからざる形勢にあり。変幻出没きはまりなき魔神の活躍は、日に月に猛烈となり収拾すべからざる惨状を呈するにいたりたれば、神素盞嗚大神は大いにこれを憂ひ給ひて、母神のまします月界に還らむかとまで心を痛め給ひつつありける。 |
ウラル姫がコーカス山を捨ててアーメニヤに逃げてからの状況
物語12-3-27 1922/03 霊主体従亥 航空船 アーメニヤを死守せしめ、みづから黄泉島にわたりて第二の作戦計画をめぐらしつつありける。 |
13巻、14巻
ウラル教の岩彦、梅彦、亀彦、駒彦、音彦、鷹彦が、フサの国をアーメニヤに向かって横断し、醜の岩屋を探検する。
日の出別命がコーカス山に入り、人々が参詣している。野次彦、与太彦もコーカス詣をする。
岩彦、梅彦、亀彦、駒彦、音彦、鷹彦の三五教帰順。
15巻
ここは重要な場面。ウラル彦、ウラル姫はアーメニヤから常世国に逃れた。
物語15-1-1 1922/04 如意宝珠寅 破羅門
八頭八尾の大蛇、悪狐の邪霊は、アーメニヤ危険に瀕したれば、ウラル彦、ウラル姫は、遠く常世国に逃れ、茲に大自在天大国彦の末裔大国別、醜国姫の夫婦をして、埃及のイホの都に現はれ、第二のウラル教たる婆羅門教を開設し、大国別を大自在天と奉称し、茲に極端なる難行苦行を以て、神の御心に叶うとなせる教理を樹立し、進んでメソポタミヤの秀穂の国に来り、エデンの園及び顕恩郷を根拠としたりける。それが為に聖地エルサレムの旧都に於ける黄金山の三五教は忽ち蚕食せられ、埴安彦、埴安姫の教理は殆ど破壊さるる悲境に陥りたるなり。 茲にコーカス山に残し、夜を日に継いでエデンの河上に現はれ、エデンの花園を回復して根拠とし、ハム族の侵入を防がしめむとし給ひ、太玉命は安彦、国彦、道彦の三柱と共に、エデンの園に宮殿を造り、ハム族の侵入に備へ居たり。されど河下の顕恩郷は遂に婆羅門教の占領する所となり了りぬ。ここに太玉命は、その娘照妙姫をエデンの花園に残し置き、安彦、国彦、道彦を引連れて、顕恩郷の宣伝に向ひたり。この安彦と云ふは弥次彦の改名、国彦は与太彦の改名、道彦は勝彦の改名せし者なり。 |
三五教の太玉命は、コーカス山を出発して、バラモン教の本山顕恩郷を攻撃します。
神素盞嗚尊は、姉大神の斯くも深き猜疑心に包まれ給うとは夢にも知らず、コーカス山を立出でて、天磐船に乗り、天教山に向かいます。
その後は単発的にコーカス山が出てきます。すべて三五教の根拠地の一つとしてです。
コーカス山からウラル姫が追われた後、常世国に逃げましたが、その後まもなく、アーメニヤはバラモン教に襲われて荒れ果てました。
物語44-1-2 1922/12 舎身活躍未 月の影 コーカス山から敗亡のていで逃げ帰つて来られてから間もない疲弊の瘡の癒えきらないところだから、たちまち神都は防禦力を失ひ、常世の国へウラル彦、ウラル姫様一族はその姿を隠したまひ、諸司百官庶民の住宅は焼き亡ぼされ、ウラル河のほとりに武士の館が少しばかり残されたのみ。離々たる原上の草、累々たる白骨叢に纒はれて、ありし昔の都の俤も見えず、蓮府槐門の貴勝をはじめ毘舎の族に至るまで、ウラル河に身を投じて水屑となつたものも沢山にあり、中には遠国に落ちのび田夫野人の賤しきに身を寄せ、あるひは山奥の片田舎に忍び隠れて、桑門竹扉に佗住居する貴勝の身の果敢なさ。夜の衣は薄くして、暁の霜冷たく、朝餉の煙も絶えて首陽に死する人も少なからず。 |
この地域を考えるためには、物語5巻が重要でしょう。 ここでは抜粋しています。
常世彦は八頭八尾の大蛇に助けられてアーメニヤにやってきます。
物語05-2-10 1922/01 霊主体従辰 奇々怪々
常世彦は火と雪とに攻められ、あまたの神人らと共に、辛うじてアーメニヤの野にむかつて遁走しはじめた。 |
物語05-2-11 1922/01 霊主体従辰 蜃気楼
盤古大神以下の神人は、忽然として現はれたるアーメニヤの宮殿を、万古不易の安住所と定め、各居室を定め、八百万神を配置し神政を行ふこととなつた。天より降つたか、地から湧いたか、知らぬまに荘厳無比の宮殿をはじめ数多の建築物が建てられてゐた。 ここはアーメニヤの宮殿と、何れも思ふて宮殿の方を一せいに見やれば、今まで立派な宮殿と見えしは蜃気楼であつた。の宮殿と、何れも思ふて宮殿の方を一せいに見やれば、今まで立派な宮殿と見えしは蜃気楼であつた。の宮殿と、何れも思ふて宮殿の方を一せいに見やれば、今まで立派な宮殿と見えしは蜃気楼であつた。の宮殿と、何れも思ふて宮殿の方を一せいに見やれば、今まで立派な宮殿と見えしは蜃気楼であつた。 (これは国治立命側の白狐が見せた幻) 盤古大神も八王大神も天上に影が映つてゐるのみで、依然として深き泥田に乳のあたりまで落ちいり、身動きもならず苦しんでゐた。されど数多の神人らは、盤古大神以下の神将残らず天上に昇りしものと思ひ、右往左往に泥田を走りまはり、盤古大神、八王大神以下の神将を泥足で踏みつけ、一せいに、 |
物語05-2-12 1922/01 霊主体従辰 不食不飲 八頭八尾の大蛇の命令 折しもウラルの山颪、地上を吹きまくり、つひには空前絶後の大旋風となつた。あらゆる樹木を吹き倒し、泥田に落ちたる神人らを、木の葉のごとく土もろとも中天に捲きあげ、天上をぐるぐると住吉踊りの人形のやうに釣りまはした。そのため何れの神人も、鶴のやうに首が残らず長くなつてしまつた。ちやうど空中に幾百千とも限りなき首吊りが出来たやうなものである。首吊りでなくて、残らず鶴首になつてしまつた。 |
邪鬼(猶太の地で発生したことになっている)は、このとき八頭八尾の大蛇・金毛九尾の悪狐とは敵対していた。
アーメニヤとウラル山の位置関係がよく分る文章。
物語05-2-13 1922/01 霊主体従辰 神憑の段 東北の天より降りきたれる六面八臂の鬼神は、あまたの部下を引率し、盤古大神以下の飢餓に迫りて身体やせ衰へ、あたかも葱を煮たやうにヘトヘトになつて、身動きも自由ならぬこの場に現はれ、鉄棒をもつて疲れ悩める神人を突くやら打つやら、無残にも乱暴狼藉のかぎりをつくし、連木で味噌でもするやうな目にあはしてゐる。 常世姫は俄然立ちあがり、 |
物語05-2-14 1922/01 霊主体従辰 審神者 このとき竜山別はたちまち神憑りして、小高き丘陵に飛びあがり、眼下に神人らを梟鳥のまるき目玉に睨めつけながら、 |
盤古大神ウラル山の中腹に宮殿を造営。
物語05-2-15 1922/01 霊主体従辰 石搗歌 盤古大神は、厳粛なる審神に依つて、常世彦、常世姫、竜山別その他の神人の憑霊的狂乱状態はたちまち鎮静した。ここに常世彦以下の神人は、盤古大神の天眼力と、その審神の神術の優秀なるに心底より感服し、何事もその後は盤古大神の指揮に服従することを決議した。 |
日の出神がウラル山に来て、盤古神王に仕える。ウラル彦、ウラル姫、それと対立する。
物語05-3-19 1922/01 霊主体従辰 旭日出暗 神王はあたかも生ける神のごとく、この宣伝者(日の出神)を尊敬し、敬神の態度を怠らなかつた。ただちに宣伝者の命により、ウラルの山上に改めて立派なる宮殿を造り、日の神、月の神、大地の神を、さも荘厳に鎮祭し、敬拝怠らなかつた。 |
霊界物語以外では、コーカス山はあまり出てきません。これくらいでしょうか。
神の国 1933/01 素尊の神業 一体素盞嗚尊は大国主命に日本をまかされて、御自身は朝鮮(ソシモリ)の国に天降り給ひ、あるいはコーカス山に降り給ひて、亜細亜を平定され治められて居た。尤も大国主命が治められた国は今の滋賀県より西であつて、それより東は天照大神様の治め給ふ地であつた。但し北海道は違ふ。大国主命に対して国譲りのことがあつたのは、其滋賀以西を譲れとの勅命であつたのである。故に素盞嗚尊の神業は大亜細亜に在ることを思はねばならぬ。王仁が先年、蒙古入りを為したのも、太古の因縁によるもので、今問題になりつつある亜細亜問題と云ふものは、自ら天運循環し来る神業の現はれであると云つても良い。 |
コーカス人種は何箇所かでてきます。
物語36-1-1 1922/09 海洋万里亥 二教対立
土耳古、希臘のごときコーカス人種もまた、仏教の感化を受けたこと最も大なるものがあつた。 |
三鏡の文章が操作されていないとしたら重要な文章。
神の国 1932/12 三大民族
太古、世界には三大民族があつた。即ちセム族、ハム族、ヤヘツト族である。セムの言霊はスとなり、ハムの言霊はフとなり、ヤヘツトの言霊はヨとなる。故にスの言霊に該当する民族が、(1){神の選民と云ふことになり、}日本人、朝鮮人、満洲人、蒙古人、コーカス人等である。ユダヤ人もセム族に属する。次がハム族で支那人、印度人又は小亜細亜やヨーロツパの一部に居る民族である。ヨの民族即ちヤヘツト族と云ふのはアフリカ等に居る黒人族である。しかし現在は各民族共悉く混血して居るのであつて、日本人の中にもハム族等の血が多数に混入して居る。又欧米人の中にはハム族とヤヘツト族とが混血したのがある。イスラエルの流れと云ふことがあるが、イは発声音で、スラエの言霊はセとなるが故に、イセ(伊勢)の流れと云ふことになる、即ちセム族の事である。 |
次の文章はコーカス民族が日本に来ているということ?
神の国 1932/12 出雲言葉 出雲の言葉は、今では出雲地方独特のものとされて一般にさげすまれ嘲られて居るが、これが神代の言葉を多分に含んで居る。霊界物語第四巻に神代言葉として示して置いたものに、よく似た所のあることを悟る事が出来るであらう。コーカス民族であつたものが勢力を拡大して彼等の言葉を、正しきものとして使用するやうになつた為め、出雲言葉が次第に衰へて了つて今日の様になつたのである。 |
物語11-4-23 1922/03 霊主体従戌 保食神 コーカス山が三五教に落ちる。 大気津姫命について、超重要な個所。 黄泉比良坂の戦に、常世の国の総大将大国彦、大国姫その他の神人は、残らず日の出神の神言に言向け和され、悔い改めて神の御業に仕へ奉ることとなりたり。そのため八岐の大蛇や金毛九尾の悪狐、邪鬼、・醜女、探女の曲神は、暴威をたくましうする根拠地なるコーカス山には荘厳美麗なる金殿玉楼をあまた 建てならべ、ウラル彦の幕下の神人は、ここにおのおの根拠を造り、酒池肉林の快楽にふけり、贅沢の限りをつくし、天下をわが物顔に振るまふ我利々々亡者の隠処となりてしまひぬ。かかる衣食住に贅をつくす体主霊従人種を称して、大気津姫命と言ふなり。 かかるところに神殿さして悠然と現はれ出でたる三五教の宣伝使、松竹梅をはじめとし、石凝姥神、天之目一箇神、淤縢山津見司、時置師神、八彦司、鴨彦司は口をそろへて、(宣伝歌を)言葉さはやかに歌ひをはれば、神殿の鳴動はこの宣伝歌と共にピタリとやみたり。ウラル姫はたちまち鬼女と変じ、雲を呼び、風を起し、雨を降らし、四辺を暗につつみ、八王、ヒツコス引連れて、天の磐船、鳥船にその身をまかせ、アーメニヤ、ウラルの山を指して雲を霞と逃げ散りたり。 |
霊界物語以外では、神の国の「素盞嗚尊は大国主命に日本をまかされて、御自身は朝鮮(ソシモリ)の国に天降り給ひ、あるいはコーカス山に降り給ひて、亜細亜を平定され治められて居た。」
『新月の光』の「アメは天でアーメニヤ、天照大神はここにおられた」と「国常立尊はアーメニヤ方面から日本(現在の)へおいでになった」
これらの記事が、この地域の超重要度を示します。
霊界物語の邪神の根拠地とどう関係しているのでしょうか。今後、議論してゆくべき問題です。
アルメニアは調べれば調べるほど興味深い土地です。
鉄の歴史を調べると、紀元前16世紀ころから鉄を精錬できたが錬鉄と言って柔らかく青銅に劣っていました。
この錬鉄を炭素で鍛えて硬くする方法が始められたのがアルメニア山地だといいます。この硬い鉄は武器の材料で、戦争で世界を変えたと言っていいでしょう。物語でも、アルプス山との関係で鋼鉄が出てきて、アーメニヤと関係してることが述べられています。