出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語75-0-21933/11天祥地瑞寅 総説王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
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場面:

あらすじ
 対照力について。

 天之峯火夫の神の神名の起原と御活動と御名義に就ての略解。
名称


 
本文    文字数=4969

総説

 大虚中に◎の言霊鳴り鳴りて、遂に皇神国と皇の極元を成就し給へり。吾人がこの極元の◎を明に知り得むと欲する時は、朝夕斎戒沐浴して鞠躬謹慎しつつ、可成的智慧証覚を満天に豊満せしめて、智慧の力を以て至大天球を一呑し、以てこれを腹中に収めて真空之定に入り、しかして観じ見る事三日三夜、空中の言を聴く事三日三夜、空気を嗅ぐ事三日三夜、以て精神を練り鍛ふ時は、如何なる愚者と雖も応分の智慧光を得べし。その智慧証覚光を資力として、以て◎の謂れを聴く事を得べきなり。
 故れ撒霧に撒霧たる◎の機の一極に純窒て、至大浩々恒々たるの時に当りて、その両極端において自然の理として対照力を起すなり。実に天之峯火夫の神が雙手を等しく差出して対照し給ふ形なり。誠に億々兆々万里の距離を両掌に貫き保ちたるの義なり。これと同時に北と南の両極端にもこの対照力が起りつつ、衝々に六合八角八荒皆悉くその両極端に等しくこの対照力を起して、至大浩々恒々の至大気海浩々の外面を全く対照力にて張り詰むるなり。しかしてこの時始めて球の形顕はるる也。蓋し球と言ふ二声の霊は、対照力が全く張り詰めて成り定まりたりと言ふの義なり。
 復たこの至大天球を全く張り詰めたる億兆劫々数の限りの対照力は、皆悉く両々相対照してその中間を極微点の連珠糸にて掛け貫き保ち居るなり。この義を声に顕はして「対照」「掛貫力」「全く張り詰め玉と成る」といふなり。故れこの至大天球は極微点の連珠糸なる神霊分子を充実して以て機関とし、活機臨々乎として活きて居る也。この義を称して一言に「神霊活機臨々」と言ふ也。復たその膨脹焉として至大熈々たる真相を一言に「至大熈々」と言ふ也。復たその造化の機が運行循環しつつ居る義を称して一言に「循環運行」と言ふ也。故にこのタカマガハラと言ふ六言の神霊機を明に説き明かす時は、天地開闢の秩序を親しく目撃したる如く聞く者の心中確乎として愉快に感得するに至るべし。嗚呼言霊の幸ふ国、言霊の照り渡る国、言霊の生くる国よ。故れかくの如く球の形備はる時は、その中心部に不動力備はり、自定力と約力起り来るなり。
 故れかく至大天球成り定まりて、その内部は極微点の連珠糸が綸々として比々聊々誠に正しく織機よりも真整しく組織実相しつつ、浩々湛々恒々として充実しつつ、神々霊々活機臨々として極乎たる也。この事実を僅に十四声に約示て、タカマガハラニカミツマリマスと言ふ也。この十四声の意義は、「至大天球之中」に「神々霊々活機臨々兮極微点連珠糸」「充実実相而」「在矣」と言ふ也。故にこの十四声の言霊を詳細に説明する時は、義理判然として誠に愉快極まり無きなり。
 天祥地瑞第三巻寅の巻口述の初頭に当りて、吾人はここに◎の大神天之峯火夫の神の御神命の起原と御活動と御名義に就て略解を試み、読者の参考に資せむとするなり。

天之峯火夫の神 アマノミネヒオ

アは大本初頭の言霊と顕はれ出で、世の中心となり◎の本質と生り出づる言霊なり。また無にして有なり、天にして地なりの言霊活用なり。
マは全く備はりて一の位に当り、一之精体にして廻り囲む言霊なり。
ノは天賦のままに伸び延び支障無く、産霊の言霊なり。
ミは霊にしてまた体なり、玉となり、屈伸自在なり、産霊の形を現はし、モイの結晶点なる言霊なり。
ネは声音にして納まり極まり、根本にして一切を収むる言霊なり。
ヒは光り暉き、最初大本の意にして、霊魂の本体なり。太陽の元素となり、月の息となる言霊なり。
オは興し助くる言霊にして大気大成の活用あり。先天の気にして億兆の分子を保ち出入自在なる義なり。
 これによりて、天之峯火夫の神の如何なる神格を具有し給ふかを推知すべきなり。その他神々の御名によりその御活動の情態を伺ひ知るには、何れも言霊学の知識によらざるべからず。
 吾人は今後の物語において、次ぎ次ぎに言霊学の大要を示さむとするなり。

   昭和八年十一月一日 旧九月十四日
      於水明閣 口述者識



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