出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語73-1-51933/10天祥地瑞子 言幸比古の神王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
詳細情報:
場面:
紫微宮
あらすじ
 速言男の神は、紫微宮圏の世界の万神を指揮し、紫微宮圏を修理固成して、永遠無窮に天の世界の経綸に全力を尽した。また、造化三神(天之峯火夫の神、宇迦須美の神、天津日鉾の神)を初め、四柱の神(左守、津瑞穂の神、天津瑞穂の神。右守、高鉾の神、神鉾の神)の宮殿を造り、天極紫微宮と称へ、神々を永遠に祀った。
 この時霊力体の三元であるスの言霊の玄機妙用によって、紫微宮の世界に大太陽が顕現し、大虚空中に最初の宇宙が生まれた。
 紫微宮天界の諸神は幾億万里の果からも集って来て、大宮造営完成の祝宴を開いた。速言男の神が紫微台上で、『一二三四五六七八九十百千万』と繰返し謡うと、百雷が一時に轟くような大音響が四方に起こり、紫微宮天界は震動し、紫の光が四辺を包み、太陽の光は次第次第に光彩を増し、現今の宇宙界にある太陽の光の約七倍の強さとなった。速言男の神は天の数歌を唱へ終りて、紫微台の高御座に端坐し、両眼を閉ぢて天界の完成を祈った。
 左守神の言幸比古の神が、75声の言霊歌をのりあげると、天界は益々清く明けく澄切り澄渡りつつウ、アの神霊元子が大活躍を始めた。その速度は、一瞬にして千万里を照走する態電気よりも速かった。
 その後、祝宴で、右守の神言幸比女の神が、七十五声の真言を横に謳い、次に、日高見の神が謡う。
名称
言幸比古の神 言幸比女の神 速言男の神 日高見の神 八百万の神々
天津日鉾の神 天津瑞穂の神 天之峯火夫の神 宇迦須美の神 大国常立神言 大津瑞穂の神 神鉾の神 スの言霊 主の大御神 造化三神 高鉾の神
天津真言 天の数歌 天の世界 宇宙 神霊元子 七十五声の真言 紫微宮圏 紫微宮天界 紫微台 高天原 霊の御柱 霊の屋根 大虚空 大太陽 天極紫微宮 電気 一二三 霊力体
 
本文    文字数=4821

第五章 言幸比古の神〔一八三六〕

 速言男の神は紫微宮圏の世界の万神を指揮し修理固成し、永遠無窮に天の世界の経綸に全力を尽し給ひ、茲に造化三神を初め四柱の神の宮殿を造りて、至忠至孝の大道を顕彰し給へり。天の世界の造化三神とは、天極紫微宮に坐す天之峯火夫の神、宇迦須美の神、天津日鉾の神に坐まし、左守と仕へ給ふは大津瑞穂の神、天津瑞穂の神の二神なり。また右守の神と仕へ給ふは高鉾の神、神鉾の神なり。速言男の神は一二三即ち霊力体の三大元を以て大宮に要する霊の御柱を造り給ひ、この柱を四方に建て並べて霊の屋根を以て空を覆ひ、光輝燦然たる紫微の大宮を造営し給ひぬ。抑もこの宮は天極紫微宮と称へ奉り、造化三神を初め左守右守の四柱神を永遠に祭祀し給はむがためなり。
 この時霊力体の三元スの言霊の玄機妙用によりて、紫微宮の世界に大太陽を顕現し給ひ、大虚空中に最初の宇宙を生り出で給ひたるなり。紫微宮天界の諸神は幾億万里の果よりも集り来りて、大宮造営完成の祝歌を謡ひ給ふ。速言男の神は紫微台上に昇りて声も厳かに、

『一二三四五六七八九十百千万』

と繰返し繰返し謡ひ給へば、百雷の一時に轟く如き大音響四方に起りて、紫微宮天界はために震動し、紫の光は四辺を包み、太陽の光は次第々々に光彩を増し、現今の我宇宙界にある太陽の光に増すこと約七倍の強さとなれり。速言男の神は以上の天の数歌を唱へ終りて紫微台の高御座に端坐し、両眼を閉ぢて天界の完成を祈り給ふ。
 茲に速言男の神の左守神として仕へ給ふ言幸比古の神は、言霊の発動に生れる紫微宮の荘厳を祝して、

『ア オ ウ エ イ
 カ コ ク ケ キ
 サ ソ ス セ シ
 タ ト ツ テ チ
 ナ ノ ヌ ネ ニ
 ハ ホ フ ヘ ヒ
 マ モ ム メ ミ
 ヤ ヨ ユ エ イ
 ラ ロ ル レ リ
 ワ ヲ ウ ヱ ヰ
 ガ ゴ グ ゲ ギ
 ザ ゾ ズ ゼ ジ
 ダ ド ヅ デ ヂ
 バ ボ ブ ベ ビ
 パ ポ プ ペ ピ』

と神声朗らかに宣り上げ給へば、天界は益々清く明けく澄切り澄渡りつつウアの神霊元子大活躍を始め、一瞬にして千万里を照走する態電気よりも速かなりき。茲に右守の神言幸比女の神は左守の神の後をうけ給ひて、

『アカサタナハマヤラワガザダバパ
 イキシチニヒミイリヰギジヂビピ
 ウクスツヌフムユルウグズヅブプ
 エケセテネヘメエレヱゲゼデベペ
 オコソトノホモヨロヲゴゾドボポ』

と七十五声の真言を横に謳ひ給へば、八百万の神々はこれに和して謹み敬ひ言霊を奏上し、タカタカと拍手をなして喜び歓ぎ給ひける。この宮の祭りに仕へ給へる日高見の神は、声厳かに祝し給はく、

『久方の天に生る生る主の神霊
 澄みきり澄みきり澄み徹らひつ
 アとウの水火を合せ給ひて
 紫微の天界を創め給ふ
 その功績を喜び勇み
 主の神の神霊に生りし
 八百万千万の神は
 これの斎場に集ひ奉り
 神祝言宣り奉る
 一二三四五六七八九十
 布留辺由良布留辺由良由良
 生言霊の大幣を振り翳し
 天津真言の劔を御前に翳し
 大太陽を生みませる
 主の大御神またの御名は
 大国常立神言の
 甚じき功績に報い奉るとして
 紫微の宮居の清庭に
 生言霊を宣り奉る
 嗚呼惟神々々
 主の大神の神御霊
 高天原に満ち足らひ
 幾億万劫の末までも
 鳴り鳴り鳴りて鳴りあまり
 生き生き生きて生き栄え
 神のよさしの神業に
 仕へ奉らむ真心の
 真言の鏡曇りなく
 真言の剣研ぎ澄まし
 弥栄えます八尺瓊の
 生言霊の璽の水火
 尽くる事なく絶ゆるなく
 永久の世の果までも
 主の大神の神力を
 開かせ照させ給へかし
 宮司日高見の神が
 誠をこめて祝ぎ奉る祝ぎ奉る』

(昭和八・一〇・六 旧八・一七 於天恩郷千歳庵 森良仁謹録)



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