出口王仁三郎 文献検索

リンク用URL http://uro.sblog.jp/kensaku/kihshow.php?KAN=69&HEN=88&SYOU=1&T1=&T2=&T3=&T4=&T5=&T6=&T7=&T8=&CD=

原著名出版年月表題作者その他
物語69-88-11924/01山河草木申 余白歌王仁三郎参照文献検索
キーワード: 和歌実作
詳細情報:
場面:

あらすじ
未入力
名称


 
本文    文字数=7312

第六十九巻余白歌
|森々《しんしん》と|天《てん》に|伸《の》び|行《ゆ》く|鶴山《つるやま》の
    |樹々《きぎ》の|梢《こずゑ》に|栄《さか》ゆる|我道《わがみち》
(昭和十年六月二十三日)  第四章(再)
|五月雨《さつきあめ》晴れて|涼《すず》しき風いたる
    |鶴山神園《つるやまみその》に|静《しづ》かに|筆持《ふでも》つ
(昭和十年六月二十三日)  第六章(再)
|夕月《ゆふづき》を|打《う》ち|仰《あふ》ぎつつ|鶴山《つるやま》の
    |神苑《みその》に|立《た》てば|仏法僧啼《ぶつぽふそうな》く     第七章(再)
フクローの|声《こゑ》に|交《まじ》りて|仏法僧《ぶつぽふそう》
    |啼《な》く|音《ね》を|聴《き》けば|重《おも》たかりけり
(昭和十年六月二十三日 於鶴山)  第七章(再)
|夏雨《なつさめ》は|降《ふ》りみ|降《ふ》らずみ|久方《ひさかた》の
    |御空《みそら》くもらひ|暑《あつ》き|今日《けふ》なり    第九章(再)
|山麓《さんろく》の|樹《きぎ》々の|梢《こずゑ》を|揺《ゆ》るがせて
    |下《くだ》りの|汽車《きしゃ》は|辷《すべ》り|行《ゆ》くなり    第九章(再)
|本宮山樹海《ほんぐうやまじゆかい》の|波《なみ》を|立《た》たせつつ
    |吠《ほ》え|猛《たけ》り|行《ゆ》く|青嵐《あをあらし》かな
(昭和十年六月二十三日)  第九章(再)
|賤機《しづはた》を|織《を》れる|乙女《をとめ》の|姿見《すがたみ》て
    |涙《なみだ》ぐましくなりし|入梅《つゆ》なり  第一〇章(再)
|金竜《きんりう》の|池《いけ》のおもてに|静《しづ》やかに
    |浮《う》ける|緋鯉《ひごひ》の|大《おほ》いなるかも   第一〇章(再)
|神苑《しんゑん》に|吾《わ》が|植《う》ゑ|込《こ》みし|常磐樹《ときはぎ》は
    |茂《しげ》り|栄《さか》えて|隠《かく》るる|三重閣《たかどの》
       (昭和十年六月二十三日)  第一〇章(再)
|鶴山《つるやま》に|帰《かへ》りて|見《み》れば|風清《かぜきよ》く
    |神苑《みその》の|樹々《きぎ》は|茂《しげ》り|重《かさ》なる    第一一章(再)
吹きわたる風に|若葉《わかば》の|打《う》ちなびく
    |状《さま》をし|見《み》れば|浪《なみ》に|似《に》たりき
(昭和十年六月二十三日)  第三章(再)
|曲神《まがかみ》に|誑《たぶら》かされしまめ|人《ひと》の
    |眼《め》を|覚《さ》ましたる|話聴《はなしき》きけり  第一二章(再)
|父親《ちちおや》の|遺産残《ゐさんのこ》らず|浪費《ろうひ》して
    |漸《やうや》く|気《き》の|付《つ》き|正道《せいどう》に|入《い》れり  第一二章(再)
|四尾山尾《よつをやまをの》ノ|上《ヘ》に|高《たか》くほととぎす
    |啼《な》く|夕暮《ゆふぐれ》の|静《しづ》かなるかな    第一二章(再)
ほととぎす|五月《さつき》の|空《そら》に|啼《な》きながら
    |遠方《とほ》の|山辺《やまべ》に|飛《と》び|去《さ》りにけり  第一二章(初)
どんよりと|曇《くも》りし|空《そら》に|飛行機《ひかうき》の
    |音高々《おとたかだか》と|聞《き》こゆる|鶴山《つるやま》
(昭和十年六月二十三日)  第二一章(再)
|青垣山四方《あをがきやまよも》に|巡《めぐ》れる|鶴山《つるやま》に
    |夏《なつ》を|休《やす》らひ|時鳥《ときどり》を|聴《き》く     第一三章(再)
そよそよと|椎《しひ》の|若葉《わかば》をなめて|来《こ》し
    |風《かぜ》のすがしき|高殿《たかどの》の|朝《あさ》なり
(昭和十年六月二十三日)  第二二章(再)
アリナ|山《やま》の|懸橋御殿《かけはしごてん》に|辿《たど》りつき
    |主従息《しゆじういき》を|休《やす》めて|語《かた》らふ     第一四章(再)
|砿泉染《くわうせんぞめ》の|水源深《すいげんふか》く|掘《ほ》り|下《さ》げて
    |鉄管布設《てつくわんふせつ》せむと|努《つと》むる   第一五章(再)
|鶴山《つるやま》の|砿泉染《くわうせんぞめ》の|声望《せいばう》は
    |高《たか》くなりつつ|機場忙《はたばせ》はしも
(昭和十年六月二十三日)   第一五章(再)
|高殿《たかどの》の|窓明《まどあ》け|放《はな》ちながむれば
    |弥仙《みせん》の|神山《みやま》|雨煙《あめけむ》るなり     第一八章(再)
|雨煙《あめけむ》る|何鹿平野《いかるがへいや》の|真《ま》ん|中《なか》に
    |清《すが》しく|立《た》てる|本宮《ほんぐう》の|山《やま》     第一八章(再〉
|汽車《きしや》の|行《ゆ》く|音《おと》を|聴《き》きつつ|高殿《たかどの》に
    |吾校正《わがかうせい》のペン|持《も》ちにけり
(昭和十年六月二十三日)  第一八章(再)
|和知川《わちがは》の|水浅《みづあさ》みつつ|鮎《あゆ》あさる
    |人影《ひとかげ》とみに|多《おほ》くなりけり    第一九章(再)
|小雲川《こくもがは》に|舟《ふね》を|浮《うか》べて|遊《あそ》びたる
    |人《ひと》かげ|稀《まれ》になりし|今日《けふ》かな
(昭和十年六月二十三日)  第一九章(再)

|朝日影見《あさひかげみ》えつかくれつ|梅雨《つゆ》の|空《そら》
|鶴山《つるやま》の|朝啼《あさな》きすがし|家鶏《かけ》の声
|製糸場《せいしじやう》|煙直《けむりす》ぐなり|梅雨《つゆ》の|晴《は》れ
(昭和十年六月二十三日)  第一二一章(再)