出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語65-0-11923/07山河草木辰 序文王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
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あらすじ
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本文    文字数=1423

序文

 農家の最も気遣ふ土用十日前の天気は、最も暑気の激しく、かつガンガンと万木を枯死せしむる如き勢で照り付けねば、満足な米は出来ないと謂ふ時期になつて来た。しかるに本年の気候の不順なる事は、数十年来未だ曽てなき所と老農がこぼして居た。秋の松茸は綾部の八百屋の店頭に、累々として並べられて居る。実に物騒千万な世の中の状態である。火山の爆発、大洪水、汽車の転覆、飛行機の墜落、労働者の騒ぎ廻り、主義者の検挙、有名なる学者の情死沙汰、ヨ氏との談判、支那のゴタゴタ等、数へ来たれば一として地獄世界の現状を暴露せないものは無い。アヽ世の中はかくして遂に亡び行く道程に向つて進行しつつあるのではなからう乎。実に心もとなき次第である。この時に際して瑞月は、切歯扼腕、慷概悲憤するも何の益なき事を覚つた以上は、後の人のために、神界の御経綸の一端なりと述べおかむものと、濁流汎濫せる小雲川の西岸祥雲閣において久し振りにて、例の如く松村、北村、加藤の諸筆録者と共に、本巻を口述し了りました。幸に愛読の栄を玉はらむ事を希望いたします。
   大正十二年七月十七日



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