出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
物語62-5-21 | 1923/05 | 山河草木丑 神悟 | 王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 物語 |
詳細情報: 場面:
あらすじ 未入力 名称
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本文 文字数=7215
第二一章 神悟〔一五九六〕
第四五二
一
暁告ぐる笛の声 十曜の御旗翩翻と
天津御風に翻り 神の御稜威を現せり
珍の言霊畏みて 錦の御旗十曜の旗
先頭に押し立て曲津見の 軍に向つて進む声
天津空より聞え来る いざ立て進め御軍よ。
二
怪しき諸の疑ひに 取囲まれし十曜の旗
神の御園に翻る 益良猛夫よいざ進め
誠の軍の勝鬨を あげて御国の大神の
誠の法の判るまで いざいざ進めいざ進め
仇の虜となり果てし 神の御子をば逸早く
救へや救へ諸共に 神は汝と倶にあり。
三
仇は漸く色めきて 旗色悪しくなり往きぬ
わが御軍の勝鬨は 今目の当り近づきぬ
疲れはてたる兵士よ 瑞の御霊の真清水に
喉潤はせ仇神の 籠る根城に言霊の
劔をかざし逸早く 進めよ進めよいざ進め
神は汝と倶にあり。
第四五三
一
鬨の声松吹く風となりにけり
十曜の御旗翻る朝。
二
言霊の軍の主の勇ましく
進むを見れば惟神ならめ。
三
戦はぬ先に仇をば呑み尽す
神の軍の勇ましきかな。
四
御旗かざし千座を負ひて進み往く
兵士の歌勇ましく聞ゆ。
五
言霊の厳の鋭き鉾先に
当るべきかは仇の司も。
六
神の名にふさはしからむ功を
樹て貫けよ神軍人よ。
七
永久の勝を望みて進めかし
厳言霊に刃向ふ仇なし。
第四五四
一
慈愛の珍の真清水溢れつつ
賤の身をさへ霑したまふ。
二
御姿を真名井にうつせ瑞御霊
道の鏡とのぞき見るまで。
三
天津国の永久の栄は湧き出づる
生命の水に現はれにけり。
四
御顔を仰ぎまつりて恐れなく
父よ母よと慕ひまつりぬ。
五
皇神の御姿のままに生れ出でし
人は神の子神の宮居ぞ。
第四五五
一
隔てなく人をなぐさめ慈しむ
清き心は神にぞありける。
二
身を忘れ力限りに大道に
仕へまつれよ珍の御子達。
三
村肝の心一つに固めつつ
身も棚しらに仕へまつらむ。
四
弥栄に栄え目出度神の園は
常磐の松ケ枝水に浮べり。
第四五六
一
宣伝使手に手に御旗かざしつつ
登り行くかも神路の山へ。
二
宣伝使の前には炎も消えてゆく
神の御稜威の身に満ちぬれば。
三
太刀剣脆く砕けて跡もなし
攻めあぐみたる曲の砦は。
四
神旗をば翳して進め言霊の
軍の君よ怯めず臆せず。
五
御光に包まれながら花匂ふ
春野を通ふ言霊軍よ。
第四五七
一
天の河いと安らけく渡会の
神の御許に進む嬉しさ。
二
天降ります日を数へつつ教の友は
仰ぎまつらむ玉の御門に。
三
一度は絶えし縁も故郷に
いと頼もしく遇はむとぞ思ふ。
四
消え往きし星は再び輝きて
望みし道も明くなりぬる。
五
親と子と妹背と友と歓ぎあふ
目出度国は神の在す国。
六
雲は散り霧は跡なく消え果てて
同じ姿をうつす神国。
第四五八
一
身体はよし奥津城にねむるとも
魂は醒めなむ元津神国に。
二
行く魂を救ひ助けて元津国に
導きたまふ天津御使。
三
一度は死出の山路を渡りつつ
墓の彼方の神国に入らむ。
四
御恵の露奥津城に眠りたる
人を慕ひて信徒の泣く。
第四五九
一
身体は底津岩根に魂は
神国の園に永久に納まる。
二
人の身は生くるも死るも惟神
御旨のままに任す外なし。
三
兄弟は遺骸を見て悲しめど
天津使は喜び迎ふる。
四
天津日の輝き渡る神園に
茂る木草の麗しきかな。
五
繋がれし浮世の枷は砕かれて
慈愛の主と住まむ楽しさ。
六
死に行きしわが同胞と喜びて
相見む折を与へませ教主。
第四六〇
一
瑞御霊天降りたまひてエルサレムに
教の庭を開きたまへる。
二
世を審判くために遙々下ります
教主の心に叶ひたきもの。
三
永久の神の御国の民として
恵ませたまへ瑞の大神。
四
日に夜に御稜威称ふる歌の声を
主は漏れなく聞し召すらむ。
五
今日の日も罪汚れなく穏かに
栄と共に送らせたまへ。
六
御心にまかせまつりしわが魂を
恵ませたまへ弥永久に。
第四六一
一
天津使国津使も諸共に
恵あふるる御神を称へよ。
二
天地に恵溢るる皇神の
御名の栄えを祈る信徒。
三
父と子と清き御霊の大前に
堅磐常磐の栄えあれかし。
四
天が下に住む民草は声を合せ
厳の栄えを称へまつれよ。
五
精霊の厳の力と瑞御霊
元津御神の恵永久なれ。
六
天地の民悉く三柱の
神の御稜威を称へまつれよ。
(大正一二・五・一三 旧三・二八 於教主殿 明子録)
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