出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語62-4-191923/05山河草木丑 神水王仁三郎参照文献検索
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第一九章 神水〔一五九四〕

  第四三二

    一

 大空にきらめく星の数限りなく
  御手に造りし神ぞ崇めよ。

    二

 野に山に限りも知らず咲き満つる
  花の数々匂はせたまふ。

    三

 草や木に置く白露の数知れず
  宿らせ玉ふ月の御光。

    四

 数々の浜の真砂も一々に
  知りたまひけり神の眼は。

    五

 垂乳根の親の恵の深きをば
  人の子如何に悟りうべきか。

    六

 垂乳根の親をたまひし神こそは
  永久の恵の親の親なり。

  第四三三

    一

 湧き出づる生命の清水永久に
  流れて世をば霑したまふ。

    二

 真清水を汲みてし飲まば村肝の
  心のかわき覚えざるらむ。

    三

 宮川の谷の清水に御禊して
  代をうるほせし御祖は畏し。

    四

 世の人の霊の住家を備へつつ
  待たせたまひぬ元津御神は。

    五

 弥生空長閑に匂ふ御恵の
  花こそ清き御胸なるらむ。

    六

 御恵の涼しき風の吹き渡る
  綾の高天原は慕はしきかな。

  第四三四

    一

 闇の夜の影は漸く消えにけり
  厳の御霊の朝日昇りて。

    二

 皇神の厳の御前に現れて
  仰ぎ奉らむ清き御顔を。

    三

 足曳の山にも野にも夜の幕
  かかれる時ぞ淋しかりけり。

    四

 夜の帳かかげて昇る朝日子は
  いづの御魂の恵なりけり。

    五

 御恵に天津日影を照しつつ
  迷ひの雲を晴らさせたまへ。

    六

 疾く起きて勤むる術も神しなくば
  水に絵をかく如くなるらむ。

    七

 人の業はもう一息と云ふ時に
  破られ易し神に祈れよ。

    八

 荒金の地の中まで照しゆく
  神の光を夢なうとみそ。

    九

 厳御霊瑞の御霊の伝へましし
  その言の葉に心ひらけよ。

    一〇

 闇消えて常夜の晨となるならば
  疾く起き出でよ神に倣ひて。

  第四三五

    一

 日の御影天の御影とかくろひて
  謙遜りつつ道に仕へむ。

    二

 朝夕に宣る言霊を平けく
  聞し召しませ耳ふり立てて。

    三

 小牡鹿の耳ふり立てて聞し召せ
  心清めて宣る言霊を。

    四

 世の塵にしばし離れて天津国の
  景色しのびし時の楽しさ。

    五

 わが霊を御座となして正義と
  平和の満てる宮となしませ。

    六

 わづらひも仇し望みも消え失せて
  神の使と今はなりぬる。

  第四三六

    一

 言霊の御水火によりて天地を
  造り固めし常立の神。

    二

 素盞嗚の神の功を言霊の
  限り尽せど称へあまりぬ。

    三

 大前に額づき奉る民草の
  称への声は長閑なりけり。

  第四三七

    一

 御稜威あれ御栄えあれと皇神の
  御前に祈る今朝の楽しさ。

    二

 月も日も大地草木もおしなべて
  元津御神の御稜威たたへつ。

    三

 瑞御霊神の心に叶ひなば
  世に襲ひ来る仇神はなし。

    四

 いと高く清けき神の御恵に
  抱かれながら栄ゆもろもろ。

    五

 罪汚れ諸のなやみも安河の
  御禊のわざに洗はれにけり。

  第四三八

    一

 わが力知恵を頼みとせし人も
  神の御前には顔色もなし。

    二

 仇人の怪しき卑しき教草
  薙ぎ払ひ行かむ月の利鎌に。

    三

 如何ほどに力強くも永久の
  頼みならむや人にしあれば。

    四

 遠からず朽ち果つるべきこの生命
  救はせたまへ永久の神国に。

    五

 身の中に厳の御霊のましまさば
  醜の曲霊の如何でさやらむ。

    六

 根の国の醜の兵吠え猛り
  迫り来るとも払ふ神風。

    七

 曲神の力の限り攻め来とも
  防ぎやらはむ厳の言霊。

    八

 わが命わが妻子まで奪はむと
  攻め来る仇を打ち退くる法。

  第四三九

    一

 大本の恵の神は世の人を
  救はむとして御子を下しぬ。

    二

 八千座の責苦にあひて瑞御霊
  生命の主と現れましにけり。

    三

 日の御神月の御神と相共に
  降らせたまひぬ恵の雨を。

  第四四〇

    一

 玉の井の清き真清水完全に
  瑞の御霊の昔を語りつ。

    二

 空高く太き欅は囁きぬ
  瑞の御霊の生れし昔を。

    三

 限りなき生命の清水永久に
  湧きて尽きせぬこれの玉の井。

    四

 冬枯れし世の有様を救はむと
  長閑な春の梅馨るなり。

  第四四一

    一

 奥津城にかくれたまひし御恵の
  花咲く春も近づきにけり。

    二

 わが教祖は生命の元にましませば
  いや永久に栄えますかも。

    三

 奥津城の見えぬ根底に下りまして
  救ひの道を伝へたまひぬ。

    四

 稚比売の神の御霊は御空より
  天降りて千代の礎となりぬ。

(大正一二・五・一三 旧三・二八 於教主殿 明子録)



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