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原著名出版年月表題作者その他
物語62-4-181923/05山河草木丑 神園王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
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あらすじ
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本文    文字数=6151

第一八章 神園〔一五九三〕

  第四二二

    一

 幼子の群がり集ふ神の園に
  いともやさしき母神の声。

    二

 美はしくいと懐かしき声すなり
  瑞の御霊のあれし花園に。

    三

 御心に従ひまつりわが魂を
  清めて御許に宮仕へせむ。

    四

 幼子の弱きを御手に抱きつつ
  哺育み玉へ御心のままに。

  第四二三

    一

 わが身魂育みまして楽もしき
  珍の御園へ遊ばせ玉へ。

    二

 今日もまた神の恵に暮れにけり
  恵ませ玉へまた来る日を。

    三

 住む家も食物着物も賜はりし
  瑞の御霊の恵み尊き。

    四

 あやまちを宣り直しつつ吉き夢を
  結ばせ玉へ世の悉に。

  第四二四

    一

 日の下の珍の都に下ります
  佳き日待ちつつ魂を研かむ。

    二

 大空の星と輝き我神の
  冠の玉とつかはせ玉へ。

    三

 天津国の青人草と数へらるる
  人の身魂に露汚れなし。

    四

 世の穢夢にも知らぬ幼児は
  神の御国の花にぞありける。

  第四二五

    一

 春の野にほほゑむ菫花の姿見れば
  萎れし胸も潤ひにけり。

    二

 夏草の茂れる中に撫子の
  姿やさしき花もありけり。

    三

 しづしづと平和の道を歩む稚児の
  姿を見れば心和らぐ。

    四

 皇神の恵の綱にひかるとも
  知らで高天原に上り来にけり。

    五

 咲き匂ふ春野の花もいつしかに
  色香褪せ行く時は来ぬらむ。

    六

 人の世の災いかに多くとも
  神と倶なる身こそ安けき。

    七

 皇神の御後踏み分け進む身は
  醜の枉霊の襲ふことなし。

  第四二六

    一

 千早振る神の御祖の御恵は
  いと豊かなり天と地とに。

    二

 皇神は厳の涙を湛へつつ
  罪の御子等を導き玉ふ。

    三

 幼児の心は神に等しけれ
  その言霊の淀みなければ。

  第四二七

    一

 神つ代の事つばらかに記したる
  書よむ度に神を悟りぬ。

    二

 千早振る神を知らざる罪の子は
  仇に暮しぬ珍の月日を。

    三

 神を知らぬ同胞の身を憐みて
  朝夕祈れ神の御前に。

    四

 小羊を恵み育つる瑞御霊は
  恵み普き坤の神。

    五

 夕べごと五六七の殿に参集ひ
  聖も知らぬ教を聞くかな。

    六

 憂き悩み身に忍びつつ人のために
  天降りましたる神を崇めよ。

  第四二八

    一

 春夏の朝涼しく蒔く種子の
  稔り豊けき秋は来りぬ。

    二

 空かすむ永き春日の眠たさを
  忍びて述ぶるこれの霊界物語。

    三

 いそしみて朝な夕なに述べ伝ふ
  この物語永久に栄えむ。

    四

 身も魂も神の大道に捧げつつ
  筆に任せて物語を記す。

  第四二九

    一

 ささやけき葉末の露も流れ行けば
  はてしも知らぬ海となり行く。

    二

 こまやかな浜の真砂も年を経て
  積れば遂に山となりぬる。

    三

 徒に空しく過す束の間も
  己が生命の一節なりける。

    四

 塵ほどの罪過ちも重なれば
  身を亡ぼすの種となるらむ。

    五

 かすかなる道に叶ひしよき業も
  積り積りて神業となるも。

  第四三〇

    一

 時は来ぬ神の御教の広庭に
  急ぎ進めよ選まれし人。

    二

 美はしき主の御言葉目のあたり
  聞かむ佳き日は迫り来にけり。

    三

 神の道学ぶ館をわれ一と
  先を争ひ進みてぞ行け。

    四

 三柱の厳の称への御声の
  聞ゆる中に急げ世の人。

    五

 矢の如く月日の駒の速ければ
  空しく過すな惜しきこの世を。

  第四三一

    一

 問はまほし浜辺の真砂行く水の
  落ち行く先は何れの海と。

    二

 川の辺にいさりつきたる真砂さへ
  朝な夕なに神を称へつ。

    三

 美はしき千草の花に言問はむ
  妙なる色香誰がために咲く。

    四

 皇神の恵の花の薫りをば
  世に示さむと日毎咲くなり。

    五

 声清き野辺の小鳥に言問はむ
  楽しき歌は何人のため。

    六

 皇神の恵の節を示さむと
  朝な夕なに野山に謡ふ。

    七

 御栄光は永久に絶えせず御恵の
  豊けき神の御稜威称へむ。

(大正一二・五・一三 旧三・二八 隆光録)



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