出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
物語62-4-17 | 1923/05 | 山河草木丑 神心 | 王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 物語 |
詳細情報: 場面:
あらすじ 未入力 名称
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本文 文字数=6956
第一七章 神心〔一五九二〕
第四一二
一
わが身魂逆まく浪に呑まれむとす
出させたまへ救ひの船を。
二
日は沈み四方の海原物凄し
照させたまへ厳の光を。
三
海も陸も神の御手にある上は
如何で恐れむ神のまにまに。
四
沓島潟伊猛る浪をしづめてし
瑞の御霊を友とし往かむ。
五
皇神の珍の御言を畏みて
朝な夕なに闇夜をわたらむ。
第四一三
一
大宮の燈火影は暗くして
静けさやぶる御声聞えぬ。
二
大宮はよし毀たれて跡なくも
神の御国に厳かに立てり。
三
罪知らぬ幼き童は朝夕に
神の御声を確に聞くなり。
四
静かなる珍の御声を聞く時は
心に天津神国開くも。
五
皇神の大御心を心とし
仇し思ひを去らさせたまへ。
六
世の聖夢にも知らぬ勅
幼き童の耳に聞ゆる。
第四一四
一
夕日落ち塒に急ぐ諸鳥の
声悲しげに聞え来るかな。
二
花ねむり星は御空に閃きて
四辺静けき夜は来にけり。
三
夜もすがら恵の神よ懐に
抱かれて眠る心安けし。
四
夢路にも照り輝きし御姿を
拝ませたまへ厳の大神。
五
小路を往く旅人浪にのる船人
ともにとこやみの夜にもおぢず
進ませたまへ神の光に神の恵に。
六
御使の黄金の翅に抱かれて
いと勇ましく御国へ昇るも。
第四一五
一
新緑の萠えたつ野辺にわが魂を
導きたまへ瑞の大神。
二
わが魂を育みましていと安く
永久の栄に入らしめたまへ。
三
わが魂の力の友となりまして
導きたまへ綾の聖地へ。
四
ねぎごとをいと平かにうけ給へ
御神に頼る外なきわれを。
五
許々多久の罪や汚れを清めます
力は神の御稜威なりけり。
六
わが罪を贖ひ永久の生命を
守りたまへる瑞の大神。
七
御心をわれにみたして常世ゆく
闇夜の燈火となさしめたまへ。
八
いや深き恵の露を浴びながら
花咲き匂ふ野辺を往くかな。
第四一六
一
幼子の心に返りしわが魂を
憐み御子と恵ませたまへ。
二
教主の如く優しくあらばほほゑみて
わが頭辺を撫でさせたまはむ。
三
わが教主の御子とならむと朝夕に
幼心を培ひて往く。
四
朝なさな御心慕ひ御恵に
育ちて輝く玉となりける。
五
わが教主の珍の使とならばやと
奇き神代の御文よむなり。
六
珍らしき奇き神代の物語
己が身魂の礎となる。
七
御文は雲の八百路を踏みわけて
神国に至る栞なりけり。
第四一七
一
賤の家に産声あげし幼子も
天津使の業をいそしむ。
二
諸人の救ひの柱と生れながら
汚れし人の中に居るなり。
三
忠実に親に仕へて敬ひつ
人の務めの法となれかし。
四
世の様をいやことごとに知る教主は
日に夜に神の智慧をうけつつ。
五
身体は現身の世にありとても
神と倶なり清き御霊は。
六
よき事を務めはげみて頼もしき
神国に昇る人は人なり。
第四一八
一
山に河に草木すべての物皆に
宿らせたまふ厳の大神。
二
終夜吾身吾魂を守りつつ
東雲の空待たせたまひぬ。
三
駒の声轡の音にもにこやかに
笑ませたまひぬ瑞の大神。
第四一九
一
永久に強くましますわが主を
慕ひまつらむ弱きわが身は。
二
地の上の罪を清めて救ふために
栄えを捨てて天降りましけり。
三
白銀や黄金の門をうち開き
待たせたまひぬ清き御霊を。
四
ヨルダンの清き流れに御禊して
御国のために功樹てばや。
第四二〇
一
世を教ふ神の御文を読みてより
深き御稜威を広く悟りぬ。
二
懐かしくいとも尊くなりにけり
神書見しよりわが神の厳。
三
罪のため神の御許を離れしも
咎めたまはず守らせたまひぬ。
四
歌心無きわが身にも皇神の
恵に打たれ歌わき出づる。
第四二一
一
罪知らぬ清き幼子よび集め
御許に遊ばせたまふ嬉しさ。
二
わが霊を労りたまふ皇神の
面を見れば慕はしくなりぬ。
三
目に見えぬ神の面も赤心の
光に照りて今日は拝みぬ。
四
教主が召す神国の園に行かばやと
備へをなして月日待ちぬる。
五
選まれし御霊の永久に住む家は
天津御国に備はりてあり。
六
幼子の数多集ひて天津国の
御園に主と共に遊べる。
(大正一二・五・一三 旧三・二八 於教主殿 明子録)
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