出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
物語62-4-16 | 1923/05 | 山河草木丑 神息 | 王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 物語 |
詳細情報: 場面:
あらすじ 未入力 名称
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本文 文字数=7623
第一六章 神息〔一五九一〕
第四〇二
一
言霊のただ一息に天地を
造り玉ひし元津大神。
二
肉にある人の造りし宮居なれど
心安けく鎮まり玉へ。
三
真心をこめて仕へし御民等の
この宮殿を愛でさせ玉へ。
四
三五の神の教に従ひて
祈る心に宿らせ玉へ。
五
清き赤き心をこめて捧げたる
この社殿を愛でさせ玉へ。
六
御栄光の雲棚引きて永久に
たえぬ燈火となりぬべきかな。
七
厳御霊御名によりつつ固めたる
この礎は千代も動かじ。
八
許々多久の罪の荒波寄せ来とも
払はせ玉へ厳の大神。
九
邪悪の嵐は猛り狂ふとも
瑞の御霊によりて安けし。
第四〇三
一
天津神四方の民草憐みて
厳の清所を造り玉ひぬ。
二
昔より今も変らぬ御恵の
露は世人の命なりけり。
三
永久に恵の神の住み玉ふ
清き宮居を拝む嬉しさ。
四
幾千代も変らざれかし大前に
拝みまつる今日の歓喜。
五
天津国の珍の宮居を地の上に
うつし奉りし御殿は尊し。
六
御舎を打壊されし古を
偲べばいとど口惜しかりけり。
七
われと倶に永久にまします聖霊こそ
闇きを照す光なりけり。
八
村肝の心の宮にこの宮に
永久に鎮まり輝き玉へ。
第四〇四
一
大本の神の御稜威を畏みて
心尽して建てし宮はも。
二
幾年の祈と誠を重ね来し
末に建てたる円山の宮。
三
円山の宮をこはせし醜司の
今や根底の国に落ちたる。
四
皇神の尊き御名はふさはねど
心協して建てしこの宮。
五
漸くに建て上りたる新宮を
取りこぼちたる枉の名失せじ。
第四〇五
一
神柱造り玉ひし元津神
聞し召しませ清き祈りを。
二
御名のために言霊軍に出立ちて
枉の軍を退ふ楽しさ。
三
枉神の軍も神の御子ならば
如何で憎まむ神の心に。
四
朝夕に神の神業に習ひつつ
わが身惜まぬ神柱とならむ。
五
宣伝使の教ふるままに正道を
歩む身なれば枉事もなし。
六
踏み迷ひ暗に陥る人の子は
神の御後をふまぬ故なり。
第四〇六
一
野も山も恵の露の玉照りて
いと美はしき神の御代かな。
二
やはらぎの道を伝ふる宣伝使は
善言美詞を朝夕に宣れ。
三
乱れ覆ふ醜の村雲吹き払ひ
平和の光を照させ玉へ。
四
玉の緒の命の若草生立ちぬ
心を閉ぢし雪霜の解けて。
五
安河に天地諸の民草の
罪を清めし神の勲よ。
第四〇七
一
天津国の焔と輝く神霊
降らせ玉へ人の身魂に。
二
分霊光と輝き玉の緒の
永き生命と現はれ玉へ。
三
朝夕に涙に曇る眼をば
乾かせ玉へ厳の光に。
四
枉神の仇を退けわが身魂
進ませ玉へ神の御園に。
五
瑞御霊御稜威称ふる歌の声は
天と地とに永久に響く。
第四〇八
一
果てもなき大海原を知食す
神の御稜威に栄え行くなり。
二
吹き荒ぶ疾風を鎮め荒浪を
凪がせ玉ひし瑞の大神。
三
八潮路の浪路を遠く行く友を
安く彼方に渡らせ玉へ。
四
荒浪の立ち狂ふなる海原も
神の御稜威に安く渡らむ。
第四〇九
一
遠き神代の昔より 変らせ玉はず天地を
統べ守ります大御神 教の友の身の上を
安く守らせ玉ひつつ いとも嶮しき山路をも
荒風猛る海路をも 厳の御霊の御光に
安く越えさせ玉へかし。
二
麓の霧をふみ砕き 高嶺の雲を押分けて
昇る朝日の影清く 厳の御霊の御光に
嶮しき道も平けく 珍の力を与へまし
進ませ玉へと願ぎ奉る。
三
潮の八百路の八潮路を 漕ぎ分け進むわが船は
逆捲く波に襲はれて 危き事のありとても
厳の御霊の御光と 瑞の御霊の御恵に
嵐を鎮め波を凪ぎ 彼方の岸に心安く
進ませ玉へ惟神 御霊の限り願ぎ奉る。
第四一〇
一
足曳の山路を越えてただ一人
行く身も安し神としあれば。
二
松の嵐谷の流れも神使の
御歌も玉の琴の音と聞く。
三
澄み渡る心の空に雲もなし
清きは嶺の白雪と見む。
四
足曳の山路嶮しく前途遠し
何時かは着かむ珍の都に。
五
荒野行く淋しき一人旅なれど
神と大道はいとも安けし。
六
黄昏れて草の褥に石枕
仮寝の夢にも神は忘れじ。
第四一一
一
雷の轟き渡り海は鳴り
黒雲塞ぐ世は近づきぬ。
二
さりながら恵の神は何時までも
払はでおかむやこれの災難を。
三
待ち望む星は彼方の大空に
きらめきにけり心清めよ。
四
大空を呑みつつ寄せ来る荒浪は
日毎夜毎に迫り来れり。
五
わが身魂照して救ふ平和の
星は御空にほほゑみ出でぬ。
六
荒浪に木の葉の如く揺られたる
御舟の上もわれは恐れじ。
七
わが身魂照さむとして大空に
輝き玉ふ瑞の三つ星。
(大正一二・五・一三 旧三・二八 隆光録)
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