出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
物語62-3-13 | 1923/05 | 山河草木丑 神祈 | 王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 物語 |
詳細情報: 場面:
あらすじ 未入力 名称
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本文 文字数=8110
第一三章 神祈〔一五八八〕
第三七二
一
天の下四方の国々安かれと
日毎に祈る外なかりけり。
二
わが愛づるうましき国を朝夕に
恵ませ玉ふ元津大神。
三
内は安く外より襲ふ仇もなく
御国穏に進ませ玉へ。
四
神に出でし誠の智慧に充ち溢れ
御国の花と匂はせ玉へ。
五
常永久に我神国の生命となりて
恵の露に潤し玉へ。
第三七三
一
国々の幸を祈らむとりわけて
わが日本の行末の幸を。
二
四の海波風立たず浦安く
田畑は稔る珍の神国よ。
三
鄙都恵に隔てあらねども
民の心に差別あるかな。
四
神の子のこぞりて神に仕へつつ
御代を祝ぐ声聞かまほし。
五
願はくば元津御神の御教を
普く四方に知らせたきもの。
六
野も山も響き渡れり言霊の
珍の御声はいと爽かに。
七
岩よりも堅き神代に住みながら
何驚くか神国の民。
第三七四
一
磯輪垣の秀妻の国を朝夕に
守らせたまへ伊勢の大神。
二
打寄する荒ぶる波を凪ぎ払ひ
治めたまはれ大君の国を。
三
四海波いとも静かに治まれる
自転倒島は神の御舎殿。
四
日の下の稜威の光を四方の国に
輝し玉へり伊勢の大神。
五
四方の国皆同胞と睦び合ひ
神国の民となる日待たるる。
第三七五
一
雪をもて被ひかくしつ雨をそそぎ
育み玉ふ畑の種物。
二
天津日に暖め尽きぬ露下し
風を送りて恵ませ玉ふ。
三
朝夕に耕作勤むる狭田長田
稲穂の波は神の御恵。
四
よきものは皆御空より下り来ぬ
神の恵を讃めよ称へよ。
五
雨風をよき折々に起しつつ
種子物をら育み玉ふ。
六
花咲かせ鳥を養ひ種子物を
茂らせたまふ瑞の大神。
七
吾等をも御子と称へて朝夕に
与へたまひぬ生命の糧を。
八
永久の魂の生命も身の幸も
種子物皆神の賜物。
九
村肝の清けき赤き心もて
珍の御前に御饌奉れ。
第三七六
一
春は去り夏過ぎ秋の稔り見て
冬籠りせむ神の館に。
二
秋の田の稲は豊けし百姓の
野辺に謡へる声は澄みけり。
三
日の光月の露にて育みし
秋の田の面に黄金の波立つ。
四
御恵に山々躍り谷謡ひ
恵の露は玉とかがよふ。
五
生業を励しむ民を愛でたまひ
生命の種子を豊に賜へる。
六
皇神に初穂捧げて御恵の
千重の一重に酬いまつらな。
第三七七
一
いざ共に天津祝詞を奏へつつ
神の御稜威を祝ひ奉らな。
二
皇神の造り玉ひし天地は
栄光歓喜充ち溢れたり。
三
わが母の懐にありしその日より
踏みて来にけむ麻柱の道。
四
今の世もまた後の世も災ひを
除きて神は守り玉はむ。
五
神の子と生れあひたる人草は
神を除きて如何で栄えむ。
六
村肝の心の迷ひ洗ひ去り
恵ませ玉ふ麻柱の神。
七
元津神厳と瑞との二柱に
御栄光あれと祈る神の子。
第三七八
一
万有は栄え輝き喜びに
充ちて美はし神の御国は。
二
御恵の光輝き四方の国
百の草木も生立ちて行く。
三
あぢきなき浮世の中に瑞御霊
希望かかへて下りましけり。
四
誘惑の暗の黒雲かかるとも
行く先明し神の大道は。
五
澄み渡る清き御空を仰ぎ見よ
瑞の御霊の貴の神姿と。
第三七九
一
雪霜の烈しき冬に先立ちて
秋の田の面に黄金の波打つ。
二
喜びて勇み収穫れ田人等が
珍の御前に初穂ささぐる。
三
顕し世は神の御国の田畑なれば
畏れ慎み日々に励めよ。
四
よき種子を神の畑に蒔くならば
豊に稔らむ千頴八千頴。
五
大本は神の教の田畑なり
獣来りて荒さむとせり。
六
種子蒔けば朝な夕なに気を配れ
鴉来りて実をや拾はむ。
七
よき種子を蒔けばよき花よき稔り
悪しき種子をな夢にも蒔きそ。
八
八束穂の瑞穂の稲を刈り入るる
秋こそ待ため御使と共に。
第三八〇
一
大前に今立ち祈る妹と背を
恵ませ玉へいや永久に。
二
妹と背の愛の衣の破れじと
守らせ玉へ弥永久に。
三
皇神の恵の露のなかりせば
安けからまじ妹と背の道。
四
八重葎囲める賤の伏屋にも
愛の光の楽しみは充つ。
五
妹と背が互に助け救ひ合ひ
渡らせ玉へ浮世の旅を。
六
相共に神の大道に手をとりて
進ませ玉へ清く正しく。
七
皇神の厳の御楯と選まれて
今日妹と背を契る嬉しさ。
第三八一
一
妹と背を契る伏屋の神床に
臨ませ玉ふ須勢理姫の神。
二
那岐那美の稜威の心になりませる
祝の席開く目出度さ。
三
大前に立並びつつ慎みて
結ぶ契は動かざらまし。
四
真心の限りを尽し妹と背が
神の大道に永久に仕へむ。
五
妹と背の愛の礎固く据ゑて
平和の柱永久に樹てむ。
六
何事も神に従ひ進みなば
妹背の道も久しかるらむ。
七
妹と背の清き正しき交はりは
弥永久に楽しみ尽きず。
八
苦しみを互ひに分ち担ひつつ
勇みて進め神の大道に。
(大正一二・五・一二 旧三・二七 於竜宮館 隆光録)
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