出口王仁三郎 文献検索
リンク用URL http://uro.sblog.jp/kensaku/kihshow.php?KAN=62&HEN=3&SYOU=12&T1=&T2=&T3=&T4=&T5=&T6=&T7=&T8=&CD=
原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
物語62-3-12 | 1923/05 | 山河草木丑 神教 | 王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 物語 |
詳細情報: 場面:
あらすじ 未入力 名称
|
本文 文字数=7827
第一二章 神教〔一五八七〕
第三六二
一
この年も神の御業の御ために
捧げまつらむ許させたまへ。
二
たとへ身に幸あらずとも世のために
尽す身魂となさしめたまへ。
三
いとし子の身に幸のあれかしと
祈るは親の心なりけり。
四
明日の日は如何にならむと村肝の
心なやめず今日を楽しめ。
五
御恵の露はわが身におきそひて
神の大道にさきくあれかし。
六
御教の珍の言霊力にて
世に現さむ神の御稜威を。
七
村雲のよしやわが日常を包むとも
忽ち晴れむ神の光りに。
八
安河に誓約たまひしわが主を
偲びまつりて身をや尽さむ。
第三六三
一
世をしらす我皇神の珍の手に
縋れば世には恐るべきなし。
二
新しき春は長閑に廻り来ぬ
神の恵のとこしへにして。
三
旅枕草の褥にねむるとも
守らせたまひぬ瑞の大神。
四
わが往かむ道に塞がる深霧を
吹きはらひませ科戸辺の神。
五
夜昼の常に行き交ふ世の中は
神より外に頼るべきなし。
六
わが身魂栄ゆる時も衰ふる
折にも神は見捨て給はず。
第三六四
一
皇神の御前に寝ぬる安けさは
夢の浮世に知る人もなし。
二
死出の山過ぎ行く時も厳御霊
瑞の御霊の御名に安けき。
三
我神と倶にありせば幸深し
恐れ難みも逃げ失せゆくなり。
四
安らかに病の床に臥しながら
生命の国を望む楽しさ。
五
御教に眼さむるぞ嬉しけれ
甦り往くわが身思へば。
第三六五
一
世を去りし友の身の上悲しむな
死こそ神国に昇る架橋。
二
死の影の襲ひ来るも厭はまじ
永のやすみは神国にありせば。
三
先立ちし親子兄弟友垣に
廻りあふ日の死出の旅なり。
四
末の日の迫り来らば墓を蹴り
甦りつつ栄を受けむ。
五
死のねむり醒す御声を待ちわびて
埋むる友を涙に送る。
第三六六
一
世に下り世の憂き事をまつぶさに
嘗めさせたまふ瑞の大神。
二
かへり来ぬ人を慕ひて泣く時に
慰めたまふ神の御声。
三
千座をば身に負ひながら嘲罵や
虐げうけし瑞の大神。
四
わが罪を憂ひ悲しむ時こそは
瑞の御霊の助けありけり。
五
千座をば負はせたまひて許々多久の
苦をしのびてし尊き教主なり。
六
神の代の審判を受くるその時に
恵ませたまへ瑞の大神。
第三六七
一
今は早難みのあとも留めずに
御手に曳かれて御園へ進むも。
二
現世の荒き浪風切り抜けて
永久に長閑な岸に渡らむ。
三
死に行くもこの世にありて働くも
神の恵に漏るることなし。
第三六八
一
世を去りし友垣跡を偲ぶれば
心淋しくなり勝りゆく。
二
身体は藻脱けのからとなるとても
霊は神国に生きて栄えむ。
三
皇神の清き大道を辿りつつ
まめに仕へし人の幸なる。
四
世の中に残しおきたる善き事の
花咲き出でて実る神国。
五
浪風の荒く寄せ来るその日をも
吾等がために守らせたまふ。
六
神に寄りて難みに堪へし心こそ
いや永久の実を結ぶなり。
七
現し世に学びし知恵は剥ぎ取られ
富は消えゆく元つ神国なり。
八
ただ神の言葉によりて悟り得し
智慧と富とは永久に栄えむ。
第三六九
一
選まれし世人のために築かれし
神国の殿に入る日嬉しも。
二
輝ける神の御国の花園に
待つわが友と逢ふは嬉しき。
三
皇神の御許へ昇るわが霊を
引きな止めそ神のまにまに。
四
いろいろとかけし望みも散る花の
果敢なきこの世と思へばうたてき。
五
永久の御栄に入る魂の
留まるべしやはここにしばしも。
六
涙なく苦しみもなく喜びの
尽きぬ神国に昇るは楽しも。
七
瑞御霊厳の功を天人と
謳ふよき日の待たれぬるかな。
第三七〇
一
雷を笛の音となし電を
剣となして天地しらす。
二
天地を豊にしらす皇神の
光は平和を下したまひぬ。
三
正しきを守り平和を守ります
神の懐いとどゆたけし。
四
神の法捨てて大道に逆らひし
吾にも神はやすきをたまへり。
五
御怒りを放ちたまはで親の如
恵ませたまひぬ元津御神は。
六
青雲の棚曳く極み白雲の
むかふす限り御名を称へむ。
第三七一
一
天津神厳の御座に現れまして
葦原の国を守らせたまへり。
二
大前に御稜威畏み伏し拝む
その言の葉に喜びあふるる。
三
喜びを如何に包まむ術もなし
神のみやびの言の葉のかげ。
四
蝦夷千島高砂島の外までも
わが大君の恵あまねし。
五
国民は君の御功をあがめつつ
とこしへなれとひたに祈るも。
六
大空に聳ゆる富士の高山も
地に伏す谷も君の食す国。
七
瑞枝さす林も共に御言葉の
光に遇ひて実を結ぶなり。
八
鄙都へだてもあらにわが主の
御稜威を謡ふ声うるはしも。
(大正一二・五・一二 旧三・二七 於教主殿 明子録)
オニドでるび付原文を読む オニド霊界物語Web