出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語62-3-111923/05山河草木丑 神勲王仁三郎参照文献検索
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第一一章 神勲〔一五八六〕

  第三五二

    一

 善き友の打ち集ひつつ皇神の
  勲たたふる声勇しも。

    二

 喜びて生命の主の御前に
  伊寄り集へる神人の群。

    三

 疑はず心迷はずためらはず
  神の大路にとく進めかし。

    四

 限りなき人の霊魂の楽しみは
  神の御園に比ぶるものなし。

    五

 皇神の道によりての交はりは
  親しみ長くうつる事なし。

    六

 生みの子のいやつぎつぎに相伝へ
  神の大道を守りゆくべし。

  第三五三

    一

 皇神と共永久に限りなき
  珍の生命の栄え嬉しき。

    二

 賤の身も清き生命を永久に
  与へたまひし尊き神はも。

    三

 荒野往く淋しき旅も夜ごとに
  近づきにけり元のわが家に。

    四

 霞の奥雲の彼方に皇神の
  黄金の御門はえ初めにけり。

    五

 永久の珍の命をたまひてし
  瑞の御霊の恵かしこし。

    六

 今ぞ知る厳の御霊の御勲
  瑞の御霊の深き恵を。

  第三五四

    一

 人の目に見えずかからず永久に
  光り輝く神国ありけり。

    二

 憂き雲もあとなく晴れて苦しみの
  雨さへ降らぬ皇神の園。

    三

 幸流れ喜び溢れ御栄の
  尽きぬは神の御園なりけり。

    四

 瑞御霊黄金の枢引きあけて
  待たせたまへど恐れて入らず。

    五

 天使疾く下り来てわが弱き
  魂を導け神の御園へ。

    六

 大空に清く聞ゆる歌の声は
  天津聖の称ふるなるらむ。

  第三五五

    一

 世の塵をはき清めつつ選まれし
  清けき民の群に入らばや。

    二

 心安く宴会の筵に招かれて
  玉の御歌を聞くはうれしき。

    三

 綾錦ミロクの殿の直会に
  遇ひし昔のなつかしきかな。

    四

 未だみぬ尽きぬ御幸のおぼろげに
  うつるも畏しミロクの殿は。

    五

 瑞御霊生命の主と仰ぎつつ
  誠の御子は集まり来るも。

    六

 過ぎ去りし憂ひ悩みも今ははや
  よろこび事の種となりぬる。

    七

 瑞御霊その勲を高らかに
  親しくほむる日こそ待たるる。

  第三五六

    一

 老いゆきて夕日影なすわが命
  失するも悔いじ神とありせば。

    二

 黄金なす翅にのりて故郷に
  勇みて往かむ神の守りに。

    三

 ヨルダンの岸辺の露を踏みわけて
  神国に昇る日は近づきぬ。

    四

 天使下り来ますか黄金なす
  翅の音の聞え来にけり。

    五

 綾錦厳の都にあれませる
  教主に遇ふ日を待ちわびにけり。

  第三五七

    一

 錆腐り失せ往く宝何かあらむ
  誠の宝を神国に積まばや。

    二

 何よりもわが求むるは天津国の
  夜なき園の清所なりけり。

    三

 わが名をも記させたまへ天津国の
  清き御文に輝くばかり。

    四

 天の星真砂の数の罪咎を
  払はせたまへ瑞の大神。

    五

 八千座の置戸を負ひて世の人を
  救ひやらむと誓ひしわが教主。

    六

 わが名をば生命の文に記されしと
  天津たよりに聞く日嬉しき。

    七

 天津国に澄み渡りたる諸声は
  清き御霊の謡ふなるらむ。

    八

 露ばかり乱れ滅びも無き国の
  都に至ると思へばうれしき。

  第三五八

    一

 打ち仰ぐ天津御空に輝ける
  楽しき住所ありと知らずや。

    二

 わが魂は輝く神の御国にて
  親しき友と共に語らむ。

    三

 諸々の嘆き苦しみ打ち忘れ
  御民となりて神業に励しめ。

    四

 豊なる神の恵を永久に
  歓ぎ楽しむ天津国人。

  第三五九

    一

 嬉しさの涙かわきて頼もしく
  悲しくありし身はくれてゆく。

    二

 現身の命の消ゆるその日まで
  神は安けく守りましけり。

    三

 新しく天津御国に甦り
  尽きぬ命をまたも賜はる。

    四

 汚れたる諸人達の罪を許し
  御禊の業に救はせたまへ。

    五

 日に夜に諸の汚れを掃清め
  長閑な春に遇ふ日嬉しき。

    六

 皇神の恵の中にやすらひて
  天津使とともに仕へむ。

  第三六〇

    一

 夢の間に月日はたちて年老いぬ
  ただこの上は神のまにまに。

    二

 人の世の命は如何に長くとも
  百年越ゆるものは稀なり。

    三

 振り返り歩みし道を眺むれば
  罪と汚れの足跡のみなる。

    四

 悲しみし心は重荷となり果てて
  行き難むほど年は暮れけり。

    五

 わが魂を清め澄して皇神の
  姿をうつす鏡となせよ。

    六

 新しき晨を迎へて新なる
  春の光りに遇はさせたまへ。

  第三六一

    一

 とどめ得ぬ月日の歩み早ければ
  わが身の花はうつろひにけり。

    二

 行く秋の紅葉の色もはやあせて
  冬も間近くなりにけるかな。

    三

 振り返り過ぎ来し方を眺むれば
  雲に閃く電の如し。

    四

 行く水の面に浮ぶ水泡の
  わが身の果は影も止めず。

    五

 水泡の水玉と消えしわが魂は
  夜なき国に甦りつつ。

    六

 永久に尽きぬ命を保ちながら
  夢の浮世と云ひて夢見つ。

(大正一二・五・一二 旧三・二七 於教主殿 明子録)



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