出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
物語62-2-8 | 1923/05 | 山河草木丑 神生 | 王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 物語 |
詳細情報: 場面:
あらすじ 未入力 名称
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本文 文字数=6246
第八章 神生〔一五八三〕
第三二二
一
貧しくば人に捨てられさげしまる
力となるは神ばかりなり。
二
花さへも散りては杣人に倒されて
賤が伏家の薪とぞなる。
三
玉の緒の命は草におく露の
その果敢なさを知らぬ人あり。
四
千年までこの世に命あるものと
醜のたぶれが罪造るなり。
五
父は去り母また逝きて淋しさの
枕に通ふ神の御光。
六
ただ神の愛の袂にすがるより
わが身慰むものはあるまじ。
七
苦しみの憂世を渡る月日さへ
花咲く春を待つが楽しき。
第三二三
一
惟神結び合うたる友垣の
その親しみは同胞にまさる。
二
信徒の睦び親しむ有様は
天津御国の天人に似たり。
三
村肝の心睦べば言霊も
一つになりて大前に祈る。
四
皇神の道に集ひし友垣の
その交はりは永久変らず。
第三二四
一
皇神の道歩み行く友垣は
同胞よりも楽しかりけり。
二
恐れをもまた希望をもまごころを
籠めて祈らむ神の御前に。
三
妹と背が互に忍ぶ苦しみも
神の恵に消え失せて行く。
四
よき友に別るる時はつらけれど
また遇ふ日をば祈り待つなり。
五
罪憂夜なき国の永久の
霊の栄を祈りつつ経る。
第三二五
一
村肝の心一つに睦び合ひて
神の御前に仕ふる信徒。
二
争ひし醜の荒びは跡もなく
消え失せにけり神の光に。
三
瑞御霊自が頭に頂きて
醜の戦ひ終るまで進め。
四
村肝の心勇みに勇みつつ
神の言葉に進む益良夫。
五
皇神の珍の御門に勝鬨を
あぐる時まで進み往かまし。
第三二六
一
病みふせる床にも高き恵あり
千座を負ひし神の御稜威に。
二
瑞御霊その神業を思ひ見れば
痛み悩みも消え失するなり。
三
如何ならむ涙の中に沈むとも
夢な忘れそ神のめぐみを。
四
いと清き神の下僕と仕へむと
思へば百の苦しみ来る。
五
苦しみの時も喜びの栄あり
如何で忘れむ神の恵を。
六
わが身魂焼くばかりなる苦しみも
千座思へばいとど涼しき。
第三二七
一
皇神の力に癒し尽されぬ
歎き悲しみ地の上になし。
二
味気なき身の宿縁をば悔むまじ
神のこの世に在す限りは。
三
永久の命の水は湧き出でぬ
瑞の御霊の清き勲に。
第三二八
一
病の身にしあれども天津国
思ひ出せば頼もしきかな。
二
わが胸に囁きたまふ愛の声は
いと懐しく頼もしきかも。
三
世の人を遍く救ひ助けむと
宣らせたまひし尊き神はや。
四
皇神の教を固く守る身は
昨日も今日も楽しかりけり。
第三二九
一
身に余るその悲しみは円山の
峰の麓に埋めて進まへ。
二
逸早く悩み苦しみ打ちすてて
来れ信徒高天原に。
三
煩ひの雲霧払ひ救ひます
神は高天原に現れましにけり。
四
村肝の心の闇も晴れぬらむ
綾の高天原に参る身なれば。
五
御恵を身に受けし人は逸早く
神の勲を世に伝へ行け。
六
厳御霊瑞の御魂の御勲を
まだ悟り得ぬ人の多かり。
第三三〇
一
苦しみの中にも神の恵あり
悩みなき身を幸とな思ひそ。
二
憂き涙神の恵によろこびの
笑とかはるは有難きかな。
三
憂きなやみ一夜の夢と過ぎ去りて
旭かがやく喜びとなる。
四
悲しみはよしや吾胸をやぶるとも
こころ挫くな御心なれば。
五
苦しみも涙ももれず数へたて
瑞の大神酬いたまはむ。
第三三一
一
何人もこの世にしばし生立ちて
やがて眠らむ奥城静に。
二
皇神の法に身魂を清めつつ
神国に至る準備せよかし。
三
今しばし嵐吹けどもやがてまた
花咲き匂ふ春や来らむ。
四
雨と降る涙もやがて拭はれむ
朝日かがやく御代近づきて。
五
更生主再び下りて現世を
平和く治むる時近づきぬ。
(大正一二・五・一一 旧三・二六 於竜宮館 明子録)
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