出口王仁三郎 文献検索
リンク用URL http://uro.sblog.jp/kensaku/kihshow.php?KAN=62&HEN=2&SYOU=10&T1=&T2=&T3=&T4=&T5=&T6=&T7=&T8=&CD=
原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
物語62-2-10 | 1923/05 | 山河草木丑 神宮 | 王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 物語 |
詳細情報: 場面:
あらすじ 未入力 名称
|
本文 文字数=8392
第一〇章 神宮〔一五八五〕
第三四二
一
皇神のいづの宮居は喜びの
真玉白玉もちて造れる。
二
世の人の知らぬ楽しみ輝く栄え
神の御国は永久に充ちぬる。
三
天津神国貴の宮居に集れる
道の司の面かがやけり。
四
道のため生命ささげしあかし人の
伊寄り集へる天津神国。
五
白銀の衣まとひしつはものは
神の御国の門を守れる。
六
天津国のうたげの席に招かれて
神の御稜威を夜昼うたふ。
七
天津国都のまちに立並ぶ
珍の住家は永久に栄ゆ。
八
夜もなく冬なき国にわが魂を
昇らせ玉へ御心のままに。
第三四三
一
うつし世は破れ乱るる事あるも
永久に動かぬ神の坐す国。
二
言霊の天照国は山海も
草木も君の御稜威をうたふ。
三
大空を包みかくせし村雲も
聖の君の御水火に晴れつつ。
四
八重霞伊行きはばかり散り失せぬ
我日の御子のいづの伊吹に。
五
日の下の御楯となりし軍卒を
称へたまひぬ日の御子の声。
六
鶴巣ぐふ千代田の森に天津日の
影さしそへて万代をてらす。
七
大君の恵みの露にうるほひて
四方の木草も弥茂るなり。
八
平けく心安らけく住む月日
はや三千年の君の御恵。
第三四四
一
大君の御代知食す神国は
天津御国の姿なりけり。
二
心安く国民こぞり栄え行くも
天津日の御子知食す世は。
三
四方の国浪立ち騒ぐ世の中に
君の御代こそ静なりけり。
四
諸々の醜の嵐の吹き来とも
神の御国は永久に静けし。
五
大君の光をあびて心安く
世を渡るこそ楽しき国民。
六
日の御子の御祖の坐ます天津国は
百姓の永久の住処ぞ。
第三四五
一
日の御子の天降りましたる日の国は
天津神国の姿なりけり。
二
小雲川の水底深く影うつす
桶伏山は神の御在所。
三
天地と共永久に揺ぎなき
日本は御子の高御座なり。
四
神の守る我日の下はもろもろの
なやみくるしみ知らぬ真秀良場。
五
野に山に千歳を祝ふ声すなり
天津日の御子知らす御国は。
六
現し世はかりの浮世と称へつつ
目に見ぬ国のみ慕ふあはれさ。
第三四六
一
月も日も流れて変る世の中に
天津日嗣の道はとこしへ。
二
皇神の貴の教にヨルダンの
あなたの岸に渡る信徒。
三
現し世も天津御国もおしなべて
神の恵の花は匂へる。
四
身体はよし果つるとも天津国の
栄えの園に永久に栄えむ。
第三四七
一
清き身魂の歓ぎ住む 神の御国は永久の
晴れて長閑な春の園 何のなやみも白梅の
彼方此方に咲き匂ひ 生命の清水は限りなく
黄金の野辺を潤して 四方の景色もいと清し。
二
神の恵にヨルダンの 川の流れは波立たず
いとおだやかに見えぬれど 尚も岸辺に落惑ひ
渡りかねつつ罪人の 立ちて眺むる憐れさよ
救はせ玉へ瑞御霊。
三
天教山の高嶺より 木花咲耶姫のごと
天津神国の有様を 楽しく望み眺むれば
波立ち狂ふ比沼真名井 岸に渡るもいと安き
神の守りに勇み立ち 進み神国に渡り行かむ
守らせ玉へ厳御霊。
第三四八
一
ヨルダンの川の岸辺にしばし立ちて
神の御国を仰ぐ楽しさ。
二
岩ばしる川の流も何かあらむ
厳の御霊の守りありせば。
三
水清く野山は青く花薫り
乳は流れぬ天津神国。
四
美はしき神のあれます元津国は
野にも山にも結実豊けし。
五
打仰ぐ限り広野に永久に
天津日影は照り輝けり。
六
瑞御霊この珍国を諸人に
祖国と切に教へ給ひぬ。
七
美はしき神の御国にまひ上り
また永久の勤め励まむ。
八
ヨルダンの川波如何に高くとも
神の恵に安く渡らむ。
第三四九
一
塵の世を深くおほへる雲間より
天津光はかがやきにけり。
二
日の光打仰ぎつつ人々の
喜ぶ声は神園に響く。
三
わが魂を待てるわが友と会ふ時は
別れの嘆き永久にあるなし。
四
雨と降る涙しのびて大空に
朝日さすまで祈りてぞ待つ。
五
死の暗の仮令わが身を呑むとても
やがては覚めむ神の光に。
六
永久の魂の命を与へむと
待たせ給ひぬ彼方の岸に。
七
わが魂を招かせ給ふ教主の声の
聞えし時や楽しかるらむ。
第三五〇
一
天津神国の御栄光に やがては入りて友垣と
会ふ時こそは村肝の 心の空に暗もなし
災多き現し世の 醜の戦の雲晴れて
朝日の豊栄昇ります 珍の宝座を仰ぐなり。
二
御稜威輝く皇神の 御許にやがてまひ上り
朝な夕なに限りなく 受けし恵を思ひ出でて
いとも楽しき声合せ 謡ひ舞ひつつ瑞御霊
救ひの御名を称ふべし。
三
憂ひなやみも夜も冬も 涙の雨も露知らぬ
神の御園に住みきりて 世の人々の夢にだも
知らぬ幸をば蒙らむ 厳の御霊や瑞御霊
統べ知食す神国は 平安と栄光限りなし。
第三五一
一
暗の夜のとばり漸く開かれて
天津曙現はれにけり。
二
イスラエル清き流れは天津日の
光に照りて輝きにけり。
三
巌なす神の御身より湧き出づる
生命の水の流れとこしへ。
四
静なる海の面は五十鈴川
清き流れの集まりと知れ。
五
白妙の清き衣をまとひたる
神の使の言の葉を聞け。
六
神使と共に佇みヨルダンの
清き流れに魂を浸さむ。
(大正一二・五・一二 旧三・二七 於竜宮館 隆光録)
オニドでるび付原文を読む オニド霊界物語Web