出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
物語62-1-1 | 1923/05 | 山河草木丑 神威 | 王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 物語 |
詳細情報: 場面:
あらすじ 未入力 名称
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本文 文字数=7787
第一章 神威〔一五七六〕
第二五二
一
刈菰の乱れはてたる吾胸も
神の言葉にをさまりにけり。
二
皇神の厳の御声は大滝の
響くが如く聞え来るなり。
三
昼夜の別ちも知らに皇神の
御稜威を歌ふ身こそ安けれ。
四
安らけく御前に申す太祝辞は
神にささぐる貢物なり。
五
永久に栄を給ふ瑞御魂を
四方の国人待ちあぐみ居り。
六
大前に仕へまつりて吾罪を
夜昼なしに清めこそすれ。
七
身の幸を神の御前に祈りつつ
今日も暮れけり明日も暮れゆく。
八
御試しに遭ひて打ち勝つ信徒と
ならしめたまへ神の力に。
九
皇神の珍の言葉を味はひて
夜なき国の幸を知るかな。
一〇
日々の法となすべき御姿を
罪ある身にも拝ませたまへ。
一一
永久の栄えに充てる皇神は
わが身を守る力なりけり。
第二五三
一
天津日の神の光に照らされて
夜なき国に進み往かまし。
二
輝ける珍の大路を歩む身は
罪の流れに落つる事なし。
三
八重葎わが往く道を塞ぐとも
安く通はむ神の任に任に。
四
奥津城も栄えの門と思ふまで
恵ませたまへ瑞の心に。
五
村肝の心に神のましまさば
常世の闇も如何で迷はむ。
第二五四
一
仇人の群がり立ちて笑ふとも
押しわけ往かむ神の大路を。
二
我神の御前に進み跪き
過ぎにし罪を悔いて捨てばや。
三
罪の身も神の尊きころも手に
触れて安けくなりにけるかな。
四
如何ならむ曲のわが身を襲ふとも
動かざらまし神の守りに。
五
数ならぬ身をも捨てさせたまはずに
此上なき恵賜ふわが更生主。
六
我神のためには何か惜むべき
山も畑も珍の宝も。
七
大前に供へまつらむものもなし
ただ赤心の清きのみなる。
八
砕けたる心の玉を御幣と
供へまつらむ神の御前に。
第二五五
一
皇神は昼と夜との別ちなく
恵の雨を降らせたまひぬ。
二
世の中の楽しみばかり求めたる
わが身は実にも愚なりけり。
三
苦しみも厭はず避けず大道に
麻柱ひまつる人ぞ尊き。
四
ふく息も幽かに残る最後にも
恵ませたまふ元つ大神。
第二五六
一
仇数多攻め寄せ来とも恐れむや
神は吾等と共に在ませば。
二
試みに遭ふも憂ひの雨降るも
悔まず怯ぢず神に任せよ。
三
闇深く嵐激しく吹く中も
神に任せし身こそ安けき。
四
世の中の聖の道を踏み越えて
神の大路に進み行かまし。
五
わが心救ひの神に任す上は
今も神国の幸に住むなり。
第二五七
一
終りまで赤心籠めて仕へまつる
人は神代の宝なりけり。
二
現世の戦ひ如何に激しとも
御旗の下はいとど安けし。
三
目も眩むばかり輝く珍宝
何かはあらむ神の国には。
四
誘ひの醜の諸声耳にみちて
眼眩ます人ぞうたてき。
五
わが身魂試むるもの内外に
伊寄り集ひぬ守らせたまへ。
六
いと清き珍の御声を放ちつつ
名利の嵐を薙ぎたまひける。
七
皇神の厳の御心移しなば
心の浪は忽ち凪ぐべし。
八
大前に珍の僕と仕へまつる
司を清く恵ませたまへ。
九
現世にあらむかぎりは麻柱の
神の心を永久に持たまし。
第二五八
一
皇神の御稜威を高くうたひつつ
天津御国に昇る嬉しさ。
二
厳御霊宣らせたまへる言の葉は
闇世を照す光なるかも。
三
形ある宝に心動かさず
誠一つに進み往け御子。
四
世のほまれ如何に広けく照れるとも
神の国にはいとど小さし。
五
奇びなる愛の光の輝ける
御顔の色ぞ実にもなつかし。
六
悲しみは消えて憂ひは跡もなし
めぐみの滴る瑞の姿に。
七
悩む時疲れし折も皇神の
愛の御声に力得にけり。
八
目に見えぬ元つ神国も我神の
恵によりて安く昇らむ。
第二五九
一
生死は皆皇神の御心ぞ
ただ何事も神に倣へよ。
二
我神の御為になれば富も智慧も
力も位も捧げまつらむ。
三
神のため憂ひ悩みも怖れずに
進み往く身ぞ国の御宝。
四
神のため千座を負ひて勇み立ち
喜び行かむ山の奥まで。
第二六〇
一
綾錦神の都に上り往く
旅にしあれば頼もしきかな。
二
御教の友と手を引き遠方の
綾部をさして行くぞ嬉しき。
三
円山の緑滴る斎場こそ
神の在します御園なりけり。
四
これやこの知るも知らぬも押し並べて
笑みこぼれつつ御園に集へる。
五
世の中の総てを捨てて皇神の
教に従ふ人ぞたふとき。
第二六一
一
厳御霊瑞の御霊の神柱は
御禊の業を初めたまひぬ。
二
御心に背きまつりし人草も
等しく愛の御声聞くなり。
三
永久に罪より清め御恵の
滴る園に導きたまへ。
四
永久に輝き渡る御栄えは
旭の昇る如くにおはせり。
(大正一二・五・九 旧三・二四 於教主殿 明子録)
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