出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
物語61-5-22 | 1923/05 | 山河草木子 神日 | 王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 物語 |
詳細情報: 場面:
あらすじ 未入力 名称
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本文 文字数=8878
第二二章 神日〔一五七二〕
第二一二
一
功なき御霊を千座に贖ひて
洗ひたまひぬ天津御国に。
二
罪咎の汚れを洗ふ術なきを
清めたまひぬ瑞の御霊に。
三
疑ひの雲霧晴れて久方の
天にのぼらむ身こそ嬉しき。
四
病に悩める身をも癒します
瑞の御霊の御稜威畏し。
五
頼り来る人に清めと生命をば
誓はせ玉ふ三五の神。
六
罪深き吾身をかくまで憐れみて
いつくしみます救主ぞ尊き。
第二一三
一
罪や汚を悉く 清めの神に打ち任せ
清き御心そのままに 恵の河に導かれ
御霊を清め汚点さへも 残らず洗ひ清めつつ
神の御許に頼もしく 進みゆくこそ有難き。
二
疲れ果てたる吾霊も 恵に強き我貴美の
御手に抱かれ御心に よりて誠の大道に
進みて往かむ惟神 心長閑に人の世を
神のまにまに過ごすべし。
三
弥生の空の山桜 のどかな風に吹かれつつ
こぼるる薫り世に匂ふ 命の神の珍の名を
いと麗しく有難く 讃めよ称へよ人の子よ。
四
心やさしく頼もしく 愛に富みます瑞御魂
清き御性を得させませ 天津使の宣り給ふ
御歌を学び朝夕に 尊き御名を称ふべし。
第二一四
一
厳の御魂や瑞御魂 現はれたまふ竜館
寄り来る人は現身の きぬ脱ぎ捨てて惟神
大道に進むものもあり またあやまちの根の国の
萱野ケ原を行くもあり。
二
罪も汚も皆洗ひ 綾の高天の御力と
選ませたまへと朝夕に 祈る誠の信徒は
夜も暁の星のごと いと少きぞうたてけれ。
三
厚き恵のパラダイス 高天の原に来ながらも
氷の如く冷きりし 心をもちて大前に
進み来るこそうたてけれ 厚き恵の御光に
照され胸に敬愛の 炎をもやし惟神
神の心となれよかし。
四
この世の暗路に行き悩む あはれ果敢なき人草の
心を昼に立てかへて 恵の光を照しませ
厳の御霊や瑞御霊。
五
黄泉路の風の吹き荒び 死の河浪は高くとも
いと安らけく平けく 仁慈の御手に棹さして
天津御国の彼の岸に つかせ玉へや瑞御霊。
第二一五
一
曲神の伊猛り狂ふ世の中に
希望抱へて神は居ませり。
二
荒浪に漂ひ迷ふ吾霊を
救ふは神の力なりけり。
三
風強く浪立つ夜半も皇神は
碇おろして守りたまひぬ。
四
世の終末せまり来りし際にさへ
神に祈れば生くる道あり。
五
幽界に移りし時に杖となり
力となるは御神のみなり。
第二一六
一
罪汚洗ひ清めて由良川の
ほとりに居ます神に詣でよ。
二
皇神の掟にたへず泣き叫ぶ
声も罪をば拭ふ力なし。
三
瑞御魂幸ひなくば現世に
生きて栄ゆる術なかるべし。
四
現世も幽れし界をも知召す
神の恵に陰日向なし。
第二一七
一
高熊山の岩窟に 神の御言を蒙りて
身も棚しらに仕へたる 昔の業は知らねども
今目のあたり仕へます 御業を眺めて皇神の
慈愛の心を悟りけり 神は愛なり権力なり。
二
棚なし船に棹さして 冠島沓島に立籠り
雨にさらされ風に浴び 朝な夕なに神業に
仕へたまひし厳御霊 罪に苦しむ人草を
清めむために命毛の 御筆を揮ひやがて来る
ミロクの教を宣べたまふ 神は愛なり権力なり。
三
鞍馬の山に立向ひ 世人の罪を清めむと
老の御足も健かに 登らせたまふ雄々しさよ
昔の御業は見えねども 残しおかれし神の文
珍の御声を聞く度に 教祖の御心を
いとも畏くうかがひぬ 神は愛なり権力なり。
四
杵築の宮に参詣で 十五の御弟子に語られし
生言霊の尊さよ 火と水土の神業に
赤心籠めて仕へまし 神の御術をいや広に
いそしみたまひし我教祖 仰ぐも尊き限りなり
神は愛なり権力なり。
五
弥仙の山に立籠り 神の御言を畏みて
七日七夜の荒行に 仕へたまひし厳御魂
今は御姿見えねども のこし玉ひし言の葉に
大御光は現はれて 暗き心も澄わたる
神は愛なり権力なり。
第二一八
一
吾霊魂を永久に 恵ませたまふ瑞御魂
風吹き荒み浪は立ち 船は沈まむばかりなる
危きこの身を守らせて 彼方の岸にやすやすと
導きたまふぞ有難き 神は愛なり生命なり。
二
吾往く先は天津国 御園をのぞきて外にまた
寄る隠所もあらざらむ 吾霊魂を皇神に
ゆだねまつりて仕ふれば 瑞の御魂の御翼に
乗せて神国へやすやすと 導きたまへ瑞御魂
神は愛なり生命なり。
三
日毎夜毎に吾霊魂は 罪や汚れに染れども
清めの神は御恵と 誠の栄光に充ちたまひ
霊と肉とを悉く 元の如くに清めまし
疲れし御魂を慰めて 御園に導きたまふべし
神は愛なり生命なり。
四
厳の御魂や瑞御魂 生命の元にましませば
恵の露は永久に 湧き出で胸に溢れつつ
吾等が霊魂をうるほして 渇きと飢を止めまし
いや永久に御栄光と 平安を与へたまふべし
神は愛なり生命なり。
第二一九
一
千早振る神の恵に辿りつつ
定めなき世を安く渡らむ。
二
天地をたもたせ玉ふ主の御手は
など人の子を守らざらめや。
三
皇神の御座の前に跪き
罪の重荷をおろしやすめよ。
四
神の稜威朝な夕なに謳ふ身は
厳の御国の民となりぬる。
第二二〇
一
風に乗り浪の上をば歩むとも
神の御業に如何でしかめや。
二
永久に朽ちぬ宝を秘め置きし
世継王の山を仰ぎ見るかな。
三
大空に醜の黒雲満ち渡る
中よりぞ神の恵照り来る。
四
皇神の御顔さへも押かくす
闇夜はことに短かりけり。
五
浮雲の晴れ行く空を待てしばし
朝日輝く東雲近し。
第二二一
一
世の中の栄えを如何で望まむや
夜なき国に救はせたまへ。
二
禍の降りかかりたる身の上も
おぢぬ心を与へたまはれ。
三
現世の旅往く時も皇神の
聖き御あとを踏ましめたまへ。
四
我神は親しきおのが友垣と
たよる心をもたせ玉はれ。
(大正一二・五・八 旧三・二三 加藤明子録)
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