出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
物語61-4-16 | 1923/05 | 山河草木子 神英 | 王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 物語 |
詳細情報: 場面:
あらすじ 未入力 名称
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本文 文字数=8440
第一六章 神英〔一五六六〕
第一五二
一
左手にて施与するを右の手にて
知らせざるこそ神に叶へり。
二
川の瀬に落ちて流るる種子さへも
何れの岸にか生ひたつものを。
三
惟神神のまにまに何事も
務め行く身に過失はなし。
四
荒風に裂き折られしと見えし木の
木蔭にさへも人は寄り来る。
第一五三
一
常暗の夜は明け行きて地の上に
住む人の子も眼さましぬ。
二
御教を聞いて涙に咽びつつ
犯せし罪を悔ゆる尊さ。
三
大八洲八十の国人悉く
御前に畏む時近づきぬ。
四
千万の国の人草心より
御空仰ぎて恵を慕ふ。
五
いと清し由良の流れに罪を洗ひ
神の御国に行くぞかしこき。
六
瑞御霊現はれ玉ひ御恵の
潤ふ日まで忍ばせ玉へ。
第一五四
一
世界を繞る氷の山も 照る日にやける真砂の浜も
神の恵を求めつつ 叫ぶ声こそ響きけり
艱みの鎖解けよ放てよ。
二
皇神の恵みの露は草にすら
豊にかかり月日は宿る。
三
厳の恵みは足曳の 山にも野にも充ちたらふ
万の物の司なる 人をば見捨て玉はむや
慕ひまつれよ神の愛 上なる神の御智慧に
暗き心を照されし 吾れ等はいかで御光を
暗きに迷ひ苦しめる 世人に照さで秘め置かむや。
四
瑞の御霊の世を治らす 五六七の御代の来るまで
身魂を磨き生命の 光の御旗掲げつつ
四方の国々照せかし。
第一五五
一
天津日の照す限りは皇神の
御国となりて永遠に栄えむ。
二
厳御魂瑞の御魂の御名により
捧ぐる祈祷は安く受けまさむ。
三
諸々の国々の民皇神の
御名を称ふる時は来にけり。
四
囚人は罪は赦され貧しきは
富みて恵みの雨に潤ふ。
五
天ケ下万の物は皇神の
御名を謳ひて歓ぎ楽しむ。
第一五六
一
地の上の総ては神に服ひしと
天なる神は喜び玉ふ。
二
高山も低山も皆皇神に
仕へて御名を称ふる神の代。
三
五六七の世現はれ来る日を待ちて
祈る吾等の誠を聞こしめせ。
第一五七
一
夜の守り日の御守りと朝夕に
恵の光照らす皇神。
二
山の端に輝く星の光見れば
旅の夕のいとど楽しき。
三
東の空に輝く星かげに
信徒永遠の希望を仰ぐ。
四
永久につきぬ恵も御教も
今はさやかにきらめきにけり。
五
いと寒き露をばあびて夜を守る
業の勉めも果つる日近し。
六
世の道に悩みて旅行く人々の
憩ふ時こそ近づきにけり。
第一五八
一
国々に輝き渡る御恵みの
光は瑞の御霊なりけり。
二
日に月に弥益幸を得よかしと
光の神を祈りこそすれ。
三
ほろびしと世に思はれし三五の
神業の焔またも燃えつつ。
四
常世行く暗を照らして厳の神
罪の根城を砕かせ玉ふ。
五
日の下に天降りましたる御使を
慕ひて来れ世の悉は。
六
厳御霊瑞の御霊の力ならで
誰かこの世を清め得べしや。
七
手毬なす雲も忽ち大空を
塞ぐが如き三五の道。
八
地の上の在りの悉潤はむ
恵みの雨の降りしきる世は。
九
一粒の粟種子蒔きて万倍の
実を結ぶなる三五の道。
第一五九
一
厳の御霊や瑞御霊 穢れを清め世を生かす
よき訪れは久方の 天にも地にも雷の
轟く如く鳴り響く 山河草木相共に
五六七の御代を称へつつ 調を合せ御栄光を
謳ひ楽しむ時は来ぬ 朝日の如く輝きて
御空に上る皇神の 光を共に仰げかし。
二
万の戦ひ治まりぬ 百の国人生命の
御旗の下に馳ついて 平安と栄光を祈るべし
憂ひ艱みの雲はれて 恵みの月日空に照り
弥永久にやすむべき 目出度き日こそ来りけり
厳の御魂の御教 瑞の御魂の御誓ひ
充つる時こそ来りけり 待ち焦れたる再臨の
月日を喜び謳ひつつ 喜び見るべき時は来ぬ。
第一六〇
一
風荒み波は逆巻く海の上に
船を操る人ぞ危き。
二
いと安く港に進む御力を
授け助くる神ぞ恋しき。
三
黄昏れて嶮しき山に迷ふ身も
誠の神は照らし玉はむ。
四
吾思ふ心のままに貧しきを
賑す宝なきぞ悲しき。
五
形ある宝を持ちてつくすより
誠の教に身魂洗へよ。
六
星光の洩れ来る伏屋に住むとても
喜び多き神の教へ子。
七
秋の田に立ち出て厳の八束穂を
集むる人ぞ楽しかるらむ。
八
神国の神苑に種をおろしなば
弥まさりたる収穫あるべし。
九
心なき田人のうとく残したる
落穂拾ひて道にささげむ。
一〇
雨の漏る賤ケ伏屋の軒にさへ
菫は香ひ蒲公英は咲く。
一一
蟇頭にさへも夜光る
玉の潜める例ありけり。
一二
真砂にも黄金の混る物ぞかし
心をとめて探り求めよ。
一三
何処にも人のなすべき神業の
開かれあるを人は知らざり。
第一六一
一
天津日の光の届かぬ国さへも
神の恵みの雨は降るなり。
二
三五の神の教は常世行く
暗を分け行く月日なりけり。
三
目の見えぬあはれ果敢なき人の身を
神は宿りて守り玉ひぬ。
四
世の人の悩み苦しみ患ひを
憐れみ清むる瑞の大神。
五
吾生命永遠に与ふる皇神は
身魂の燈火照し玉ひぬ。
六
現世の暗路に光与へつつ
神の御国へ進ませ玉ふ。
七
瑞御魂命の主よ海原の如
みたさせ玉へ厳の恵みを。
八
惟神神知ろしめす世の中は
心一つで曲神もなし
(大正一二・五・六 旧三・二一 北村隆光録)
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