出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
物語61-3-12 | 1923/05 | 山河草木子 神徳 | 王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 物語 |
詳細情報: 場面:
あらすじ 未入力 名称
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本文 文字数=7936
第一二章 神徳〔一五六二〕
第一一二
一
うつし世になせる業をら神の前に
さらけ出さるる時は来にけり。
二
むら肝の心のそこに潜みたる
鬼も大蛇も今や怖ぢつつ。
三
よしあしも洩れなくさばく伊都御魂
世に現はれぬ謹み悔いよ。
四
人の身はいつ死るとも白露の
果敢なきものぞ神に頼れよ。
第一一三
一
聖霊よ吾身に宿らせたまひつつ
妙なるちからわかち玉はれ。
二
皇神の御教の書をおろかなる
われにも正しく悟らせ玉へ。
三
いや広きめぐみの翼伸べ玉ひ
曇りし魂を守る伊都の神。
四
諸々の罪に曇りしたましひを
照させたまへ伊都の光に。
五
いや深き愛のながれの水底を
はからせ玉へ伊都の光に。
六
古のモーゼ エリヤにハリストス
ヨハネの魂のみつの御柱。
七
御めぐみの光は豊にみつ御魂
暗を照して現れましにけり。
第一一四
一
曇り切りたる御魂を照し いさみ歓び溢るるいづみ
汲みて嬉しく思はず知らず たたへの御歌うたふ大前。
二
悲しき辛き思ひに沈む 果敢なき身にも光をあたへ
守りたまへば思はず知らず よろこび歌ふ貴美の大前。
三
玉の殿にも伏屋の軒も 仁慈の神は照りかがやきて
のぞみ坐すこそいと尊けれ 清き祈りを諾ひまして
罪もけがれも伊吹にはらひ 千代の宮居と住まはせ玉へ。
四
皇神と倶にありせば陸奥の
荒野の末もなにか恐れむ。
五
鳥さへも通はぬ深き山奥も
神とありせば天津御国ぞ。
六
朝夕にあふるる恵を身にうけて
露の生命の玉はかがやく。
第一一五
一
瑞御魂吾魂に降りまして
神の御姿おがませ玉へ。
二
ねぎごとを御心平にやすらかに
聞こしたまひて守りませ岐美。
三
岐美といへどこの世を治むる君ならず
魂を治むる清めの神ぞや。
四
瑞御魂きみとふ名をば楯にとり
醜のたぶれの迫り来るかも。
五
現世の君より外にきみなしと
おもふ人こそ愚なりけり。
六
伊邪那岐の岐の字と並び伊邪那美の
美の字合せて岐美とこそなれ。
七
神と云ひ岐美と称ふも一つなり
夢あやまつな神の御子たち。
八
聖霊よけがれし身をもめぐまひて
宮居となして宿らせたまへ。
九
叢雲を伊吹払ひて天津日の
魂の光を照しませ岐美。
一〇
春風の薫りて諸の花開く
長閑な御代となさしめ玉へ。
第一一六
一
暗夜を照す厳御魂 世人を守る瑞御魂
定めなき世のたづきをも 知らず浮世の旅をなす
人を導き天津日の 神国に来よと宣り給ふ
珍の御声を具さに かけさせ玉へと願ぎまつる。
二
光つきせぬ厳御魂 月より清き瑞御魂
栄光と希望の消え失せし 常世の暗に踏み迷ひ
恐れ戦きする民を 恵の御手をさしのべて
天津御空の神国に 登り来れと宣り玉ふ
珍の御声を安らかに 聞かしめ玉へと宣り奉る。
三
千座の置戸のあななひに 只管頼り世の中の
百の務めを相果たし 天津御空の故郷へ
勇みて上る佳き日をば 喜び勇み松の御代
早く来れと玉の声 かけさせ玉ふ瑞御魂
命の頼りを願ぎ奉る あゝ惟神々々
御霊幸ひましませよ。
第一一七
一
浮雲のかかる心を打開き
日の出の国に上らせ玉へ。
二
罪穢れ清めて生かす瑞御魂
常世の春に導き玉へ。
三
皇神の稜威の光に疑の
暗き雲霧はれ渡り行く。
四
限りなきまた新しき命をば
賜ふ主こそ珍の母なる。
五
皇神の魂の光を身に受けて
愛の御園に進む嬉しさ。
第一一八
一
吾祈る誠を愛でて惟神
奇しき力を授け玉へよ。
二
暗の夜を稜威の光に照しつつ
命の道に進ませ玉へ。
三
厳御魂燃ゆる焔に現身の
穢れを焼きて吾を清めませ。
四
科戸辺の風の響に四方の国
神の訪れ宣べ伝へませ。
五
八咫烏愛の翼に吾魂を
乗せて神国へつれ行けよかし。
六
聖霊よ吾言霊を諾ひて
神の柱と使はせ玉へ。
第一一九
一
照り渡る清き御魂の御光に
照し玉はれ暗き心を。
二
百の罪に曇る心を研き上げ
妙なる力を下し玉はれ。
三
天津国の永遠の歓喜この身にも
充たし玉はれ神の御使。
四
村肝の心に住みて天使
治め玉へよ吾魂を。
第一二〇
一
鳩の如天降りましたる天使
吾魂を慰め玉へ。
二
村肝の心の思ひなす業も
いと清かれと守らせ玉へ。
三
明けき神の大道を歩むべく
厳の光を吾に与へよ。
四
皇神の御前を去らず謹みて
心の限り仕へしめ玉へ。
五
永久の命の主に従ひて
天津御国へ進む嬉しさ。
六
吾身魂清めて神の御舎に
進ませ玉へ導き玉へ。
第一二一
一
冷渡る吾身に愛の焔をば
燃やし玉へよ厳の大神。
二
さまよひて果敢なき影を追ひ慕ひ
露だに知らぬ身こそ悲しき。
三
力なき吾等の祈祷も称へ言も
いと安らかに聞し食す主。
四
八千座を負ひし主をば思はずに
夢現にて暮す愚さ。
五
瑞御魂恵みの聖火を下しつつ
冷たき心を温め玉ふ。
(大正一二・五・五 旧三・二〇 北村隆光録)
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