出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
物語61-3-11 | 1923/05 | 山河草木子 神浪 | 王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 物語 |
詳細情報: 場面:
あらすじ 未入力 名称
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本文 文字数=10636
第一一章 神浪〔一五六一〕
第一〇二
一
天津御空は捲き去られ 大地は沈み崩るとも
堅磐常磐に高知らす 伊都の御霊はただひとり
変らせたまふことぞなし 仰ぎ敬へ神の稜威。
二
ただ一息の言霊に 冠島沓島の荒風や
伊たけり狂ふ高浪を 鎮めて珍の神島へ
安く穏ひに渡りたる 美都の御魂の神力は
今猶ほ変らせ玉ふなし 仰ぎ敬へ神の稜威。
三
そむける教の司等も 憐れみ捨てずいつくしみ
まどへる信人を導きて 助けたまへる神柱
深き恵は永遠に 流れて尽きぬ由良の川
来りてすすげ汚れし魂を。
四
罪とけがれに沈みたる あまたの人の子ことごとく
愛しき吾子と生したて 育みたまふ瑞御魂
仁慈無限の御心は 千代に八千代に変りなし
慕ひまつれよ神の稜威。
第一〇三
一
みづみづし教の主の御姿は
空照り渡る月のかんばせ。
二
春の朝露にほころぶ白梅の
花にもまして美しき貴美。
三
秋の夜の御空に澄める月かげも
貴美の姿に見惚れたまはむ。
四
清々しく夏の夕べの風よりも
冬の雪にも勝れたる貴美。
五
瑞御魂神の栄光を身に浴びて
吾等のために天降り玉ひぬ。
第一〇四
一
神の御栄光御功績は 高く広けく限りなし
黄金の琴をかきならし 天津御使と相共に
うたひ調を競はまし。
二
天地百の罪人を 生かせたまひし瑞御霊
千座の置戸のいさをしを 八雲の小琴をかき鳴して
天津使と相共に 心の限りうたはまし。
三
まことに充ちて御恵みの 溢るる貴美を言の葉の
かぎりを尽し御さかえを 天津使と相共に
小琴に合せてうたはまし。
四
清めの主によろこびて 見ゆる日こそ近づきぬ
限りも知らぬ幸はひを 授けたまへる嬉しさを。
八雲の小琴に合せつつ 調も清くうたはまし。
第一〇五
一
日かげも清く大空は いや広らかに澄わたり
霜を送りし木枯やみて 常世の春は生れ来ぬ
草木は若芽を吹き出し 花いろいろに咲き匂ふ
勇みよろこべ五六七の神は 綾の高天に現れましぬ。
二
叢雲おこりて大空ふさぎ 雷轟き稲妻の
東の空より西のはて ひらめき走り降る雨は
いかに激しくありとても 五六七の神の現れし上は
恐れもなやみもあらざらむ いさみ歓べ諸人よ。
三
高き尊きいと美はしき みいづを纒ひてめぐみの衣
身につけながら降りたまふ 五六七の神の御栄光を
いさみて仰げ神代は近し。
四
誠の貴美はあらがねの 地に降りて世を守る
古りにし悪は根絶し 聖きよろこび茂るらむ
粟如す司とく来れ 神は日に夜に待ち玉ふ。
第一〇六
一
木枯すさび 万木枯るる
悪魔の如き 冬去りゆきて
希望に充てる 春日は来たる
森羅万象 挙りて勇め
瑞の御霊ぞ 現はれたまふ。
二
悲しきこの世の 旅人たちよ
勇みよろこべ 清めの主は
月の御神の 栄光に充ちて
綾の高天に 現はれましぬ
神の本宮の 聖エルサレム
淤能碁呂島の 真秀良場に。
三
神の御国の 御許を放れ
四方にさすらふ 珍の民草よ
五六七の神の 再降臨を
迎ふる時こそ 近づき来りぬ
よろこび勇め 神の御民よ。
四
五六七の神代は 早近づきて
この世は日に夜に あらたまり行く
その瑞祥を あがめまつりて
歌へよ舞へよ 四方の人の子。
第一〇七
一
瑞の御魂の更生主 東の空に現はれて
塩の八百路の浪を超え 舟に乗りつつ神司
あまた引連れエルサレム 神の都城にしづしづと
降り玉はむ時は来ぬ 万の国の人草は
貴美の御栄光御恵みの 露にうるほひ勇みたち
天地も動ぐ言霊の 水火を合せて伏し拝む
その光景の眼前に 現はれ来るぞ楽しけれ。
二
まこと一つの瑞御魂 メシヤの神は舟にのり
神の都のエルサレム 再び御姿あらはして
今まで神の大道を 嘲り破り御使を
傷つけ殺しし曲人を 審判たまへば罪人は
恐れをののき平伏して 嘆き悲しむ時は来ぬ
あゝ諸人よ諸人よ 一日も早く眼を覚せ
五六七の御代は近づけり。
三
この世を洗ふミカエルの 面は月日と輝きぬ
千座のおき戸を負はせつつ 囚獄の中に苦しみし
貴美の恵は幸はひて 日出づる神代と成りにけり
よろこび祝へ人の子よ。
四
天と地とは新しく 生まれ来りし心地せり
広きこの世をしろしめす メシヤの御座は定まりぬ
ハレルヤ ハレルヤ神の御国。
第一〇八
一
心きよめて仰いで待てよ 東の空を輝かし
栄光に充てる舟にのり やがて輝く日の下に
あまたの御使を伴ひまして 仁慈の露にうるほひ光る
眼を照し降りまさむ 夢々うたがふこと無かるべし
東雲の空茜さして やがて日の出は近づき来らむ。
二
この世を照す皇神は 厳の御燈明油なり
清めのために瑞御魂 弘誓の舟に身を任せ
神に親しむ氏の子を 慰め安んじみちからを
あたへむために来るべし 勇みよろこびまごころを
こめて貴美をば迎へまつれ。
三
光と権威に充たせる主よ 大地を包みし黒雲を払ひ
まちこがれたる誠の民を 救はむために三千年の間
忍びたまひしその有難さ しひたげられし大日の下の
清き神民を初めとなして 万の国の民草らをば
神の御国に生かせ玉はむ あゝ惟神々々
御霊幸へ坐しませよ。
第一〇九
一
この世の終末はちかづきぬ 瑞の御魂のミカエルは
八重たな雲をかきわけて 東の空のエルサレム
ヨルダン河の上流に 千座を負ひて生れましぬ
浮世の泥に染みながら 諸のなやみを身にうけて
普く世人にあざけられ いばらの冠を被せられ
笑みを湛へて言霊の 大道を開き玉ひつつ
再び舟に打ちのりて 天と地との中空を
黄金の棹をさしながら 大日の本のエルサレム
都をさして降ります 時こそ近づき来りけり
万の国人勇ましく 音楽かなで花かざし
清めの主の再臨を 仰ぎよろこび迎へかし。
二
伊都の御魂の御をしへを 信ひまつり美都御魂
清めの御手に取りすがり 御言のまにまに謹みて
まことの道によみがへり 天津御国にのぼりゆき
上なき喜悦に充ちあふれ 天津御神のおんもとに
つかふる身魂となれよかし
三
罪にけがれし人の眼は 仁慈の神の御顔も
いかりのおもてとながむべし 神は愛なり仁なれば
かならず人を捨てまさじ 一日も早く罪を悔い
神の御前にひれ伏して その日の来るを待てよかし。
四
この世の終りとなりにけり 仁慈の神は瑞御魂
清めの主とさだめまし 栄光の舟にのらせつつ
日の下国へ現れまさむ 聖き月日は迫りきぬ
さばきの御声のいと高く 聞ゆるまでにたましひを
研き清めてそなへせよ。
第一一〇
一
つみ人をさばかせたまふ時は来ぬ
悔いあらためよ魂をきよめて。
二
わが名をば洩らし玉はず神の書に
しるさせ玉へ伊都の大神。
二
うたがひや恐れの雲を吹きはらひ
みちびき玉へ神のます国へ。
四
えらまれし人をあつむる笛の音の
耳に入るまでみがかせたまへ。
第一一一
一
更生主降らせ玉ふ日は近し
心の燈火とりて迎へむ。
二
皇神の清きしもべの誉をば
受けさせ玉へわれを導きて。
三
村肝の心の空の清くして
神の柱となるぞ尊き
四
思はざる時に思はず降ります
神の栄光に入る人ぞ尊き。
(大正一二・五・三 旧三・一八 出口鮮月録)
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