出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
物語61-2-9 | 1923/05 | 山河草木子 神行 | 王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 物語 |
詳細情報: 場面:
あらすじ 未入力 名称
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本文 文字数=9348
第九章 神行〔一五五九〕
第八二
一
移り行く世にも変らず永遠に
たたせたまへる厳の御柱。
二
御教の光は百の罪咎を
払ひ清むる厳の言霊。
三
怖れ悩み罪に囲まる身なりとも
やすきを与ふ瑞霊の御柱。
四
瑞御霊厳の御霊の御光に
人の踏むべき道を悟りぬ。
五
世の中の善きも悪しきも幸も
禍ともに澄ます御教。
第八三
一
千早振神の教に従ひて
愛の溢るる神国へ往かむ。
二
千座なす置戸を負ひて世のために
尽したまひし君をしぞ思ふ。
三
八千座の上にも厳の喜びの
絶えず溢るる瑞霊かも。
四
夜もなく冬なき国に昇るまで
千座の下に立ちてぞ待たむ。
第八四
一
常暗の夜はますますに更けゆきぬ
民安かれと祈るわが更生主。
二
皇神の胸もはりさく苦しみを
夢にも知らぬ御弟子ぞうたてき。
三
世の罪に泣きて祈れる吾きみを
元津御神は嘉したまはむ。
四
大空ゆ天津使の下り来て
更生主の御前に侍る尊さ。
第八五
一
瑞の御霊の千座を見れば 富も誉も希望もなべて
物の数かは誇るに足らず。
二
千座の下に吾寄り立ちて この世の空しき宝や富に
卑しき心を留めざらしめよ。
三
手足の爪まで抜かれまし 血をもて吾等の罪咎を
洗ひたまひし尊さよ。
四
総ての物を奉り 赤心籠めて尽すとも
大御恵の万分一 報ゆすべなき人の身は
魂を捧げて仕へなむ。
五
曇り果てたる世の中に 果敢なき生命を保ちつつ
千座の置戸を負ひましし 更生主が恵を嬉しみて
常世の春を過ごさなむ。
第八六
一
清めの主は瑞御霊 蘇生りしぞ瑞御霊
栄えませしぞ瑞御霊 尊めまつれよ瑞御霊。
二
千座を負ひし瑞御霊 罪に勝ちたる瑞御霊
生命の主の瑞御霊 人をば生かす瑞御霊。
三
悩みを受けし瑞御霊 世人を癒やす瑞御霊
月の御神は瑞御霊 吾等の友なる瑞御霊。
第八七
一
厳の御霊の神柱 瑞の御霊の清め主
この世にあれますその限り 吾等は死をも恐れまじ。
二
吾等の御親とあれませる 厳の御霊は永遠に
生きて守らすその上は 死するは滅びに非ずして
いや永遠に栄ゆなる 生命にいるの門ぞかし。
三
厳の御霊の神柱 瑞の御霊の在すかぎり
夜も死も冥途の曲津霊も 如何でか吾等を襲ふべき
神は生命の御親なり。
四
厳の御霊の神柱 瑞の御霊の清め主
この世に現はれいます上は 天地こぞりて吾が主と
斎きまつらむ五六七の代 偲ぶも嬉しき限りなり。
五
厳と瑞との二柱 この世に現はれます限り
天地四方は安らけく 花咲く春と栄えゆく
その功績ぞ嬉しけれ。
第八八
一
言霊御軍に勝鬨あげて 綾の高天へ帰ります
瑞の御霊の御柱を 賞めよ称へよ信徒等。
二
瑞の御霊の吾が更生主は 悪魔の司や死の国の
長の軍をやぶらせて 高天原に帰りましぬ。
三
日の出の御代となるならば 黄泉の国をば晴らしつつ
綾の高天へ勇ましく 帰りて世をば治めたまふ。
四
千座の置戸に吾霊の 死をば生かされ手や足の
御創の血潮に吾悩み いと安らけく癒やされぬ
清き言霊張り上げて 称へよ謳へよ貴美の稜威。
第八九
一
黄泉の国よりうとび来る 曲の軍に立ち向ひ
瑞の御霊は悉く 言向け和したまひける
四方の国人勇みたて 悪魔の力は失せ果てて
神の御子なる人の身に 永久の生命を賜ふべし
慕へよ祝へよ厳御霊 瑞の御霊の神柱。
二
瑞の御霊の神柱 霊の御国のいと高き
清き御座にましまして 天津使に囲まれつ
常世の歌を謳ひたまふ 喜び勇め人々よ
限りも知らぬ玉の緒の 生命の主の御前に。
三
明日をも知れぬ現身の 生命を長らへ苦しみの
絶えぬこの世に住む人は いと耐へ難く悲しきを
神の御稜威に助けられ 今は憂目も知らぬ身と
栄え行くこそ尊けれ 仰ぎ敬へ厳御霊
慕ひまつれよ瑞御霊。
四
涙の谷に雨晴れて 教の道のいと広く
長閑な春の花盛り いざいざ謳へ諸共に
琴の調もいや高く 清めの神の御栄光と
世の幸を祈れかし。
第九〇
一
曲津軍の軍勢に 勝てりと誇り驕ぶりし
その雄猛びは一夜の 夢と消え行く憐れさよ
神に刄向かふ仇はなし 勇み進めよ神の道
神は汝と倶にあり。
二
根底の国に堕されし 元津御神の厳御霊
旭の如く昇りまし 悪魔の猛る醜国を
高天原の楽園と 開かせたまふぞ有難き。
三
恵と愛と御栄光を 身に翳します皇神の
厳の姿の美はしさ 慕ひて来れ綾の里
神は汝を待ちたまふ。
四
鬼と大蛇の裔なるや 罪の鎖につながれし
この世に住める諸人は 五六七の御代の近づきて
百の罪科赦すべき 教の庭は現はれぬ
慕ひて来れ綾の里。
五
豊葦原の瑞穂国 住む人々は悉く
厳の言霊打ち揃へ 清めの主の現れましし
その瑞祥を喜びて 謳へよ舞へよ皆踊れ
神は愛なり権威なり。
第九一
一
天津神等国津神 蒼生も諸共に
喜び謳へ今日の日を 悪魔に勝ちし今日の日は
瑞の御霊の生れたる 生日足日ぞいさぎよく
謳へよ舞へよ惟神 神の恵を嬉しみて。
二
海の内外の嫌ひなく この世に生きとし生ける人
精霊も共に求ぎ来れ くだらぬ欲に争ひて
罪を犯せしその昔の 艱みを忘れ逸早く
誠の神の立てませる 珍の宮居の御教を
ただ一言も漏らさじと 耳を澄まして聞けよかし
神は言霊権威なり。
三
吾と吾手に穿ちたる 暗き穴へと落ち込みて
悩み苦しむ人々よ 瑞の御霊の現はれて
罪の悩みの朽ち断れし その勲を謳へよや
人の皮着る曲人は 一人ものこらず失せゆきて
誠の人のみ現はるる 五六七の神代をほめよかし
神は愛なり権威なり 汝等神と倶にあり。
四
神の御国に仇をなす 醜の悪魔に打ち勝ちて
栄え久しき天津国 高天原の聖場に
厳の御霊は昇りましぬ 瑞の御霊は月の国
御座を放ち八重雲を 伊都の千別きに千別きつつ
綾の聖地に天降りましぬ 心を尽し身を尽し
清めの主に頼りなば いや永久の生命をば
現幽共に保ちつつ 花咲き匂ふ天国の
春の御園に昇るべし 神は愛なり権威なり
汝等と神は倶にます 仰ぎ敬へ厳の徳
慕ひまつれよ瑞の愛 あゝ惟神々々
恩頼を願ぎまつれ。
(大正一二・五・三 旧三・一八 於教主殿二階 加藤明子録)
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