出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
物語61-2-8 | 1923/05 | 山河草木子 神台 | 王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 物語 |
詳細情報: 場面:
あらすじ 未入力 名称
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本文 文字数=10439
第八章 神台〔一五五八〕
第七二
一
この世を造り固めたる 元津御祖の大神の
天降り玉ひて諸人の 罪や穢れを清めつつ
やすきに生かせ玉ふなる 五六七の御代は近づきぬ
あゝ惟神々々 仰ぎ敬へ伊都御魂。
二
綾の高天の蓮華台 珍の御祭なすごとに
御空は清く地の上は 恵みの雨に霑ひて
歓喜の花は咲き匂ふ 平和の流れは由良の川
清めの水は滔々と 溢るるばかり澄み渡る
美都の御魂の御功績 喜び祝ひ奉れ。
三
粟なす百の王たちは 神の御前に平伏して
黄金白銀珍宝 貢物となして奉り
世人のために祈りをば 日毎夜毎に捧げつつ
五六七の御代を嬉しみて 心の限り恋慕ふ
神の御稜威ぞ畏けれ 神の光ぞ尊けれ。
第七三
一
東の空に輝きし 五六七の御代を三つ星や
光を下界に放ちつつ 清めの主の在す村に
しるべとなりて闇の夜に 迷ふ人々導けよ。
二
雨洩り柱歪みたる 賤が伏屋に産声を
あげし清めの瑞御魂 天と地との神人の
司となりて世に出づる 神の仕組ぞ畏けれ。
三
四方の国人逸早く 深山の奥に分け入りて
黄金白銀珍宝 芽出度きものを取集め
神世の柱とあれませる 浄めの主に真心を
つくして捧げ奉れ。
四
百千万の珍宝 御前に貢ぎ奉り
真心こめて仕ふとも 神の恵みに比ぶれば
大海原に漂へる 波の沫の一つだに
及ぶ術なき貢物 神の御言を畏みて
生ける勤めを励みなば これに過ぎたる貢物なし
青人草よ信徒よ 心の限り身の極み
瑞の御魂の言の葉を 身魂の糧と仰ぎつつ
仕組に仕へ奉れ。
第七四
一
青垣山を繞らして 緑滴る綾の里に
そそぎ玉ひし恵みの雨は 乾き果てたる魂を
清く豊に霑はし 永遠の生命を与へ玉ふ。
二
暗にさまよふ魔神の胸を はらし玉へる神柱
珍の御声を畏みて 聞かむと先を争ひつ
寄り来る身魂ぞ美はしき 来りて聞けよ懐しき
情のこもる御声を。
三
この世の光に立ち別れ 夜なき国に進む時
ありし昔の思ひ根を 後に残さずすくすくと
望みの月の神国へ 暗き身魂を導きて
昇らせ玉へ惟神 恩頼を願ぎ奉る。
四
山の尾の上の一ノ瀬の 教祖の奥津城は
千代に尽きせぬ御恵の かたみとこそはなりにけれ
厳の御魂の我教祖 吾等が命の綱とまし
死せし御魂を神国に 甦生らせる光なり
仰ぎ敬へ信徒よ 拝み奉れ奥津城を。
第七五
一
瑞の御魂の言の葉は この世の中に生出でし
青人草の朝夕に 行ひ行くべき務めなり
その行ひは唯人の 目には怪しく映れども
天地の神の定めてし 生ける誠の掟なり
心を清めて魂を 直日に研き磨ぎすまし
必ず過つ事勿れ 神は愛なり光なり。
二
瑞の御魂の霊幸ふ 恵の露は天地に
空気の如く充ち足らふ 誠の宣言は天地に
伊行き渡らひ隈もなく 人の心を照し行く
仰ぎ尊べ厳御魂 御袖の影に立ち寄りて。
三
草木も生えぬ岩山も 荒野ケ原のはてまでも
千代に八千代に語らねど 無言の言霊相放ち
瑞の御魂の御恵を 弥永久に称ふなり
人は神の子神の宮 いかで山野の草や木に
劣りし事のあるべきぞ 省みせよや皇神の
瑞の御魂の御聖苦。
四
瑞の御魂は方円の 器に随ひますと聞く
この世に生ける人の子よ 日に夜に心行ひを
神の教に照しつつ 己が身魂をよく清め
瑞の御魂の御鏡に 珍の姿を映せかし
神は汝と倶にあり
第七六
一
罪に穢れし人の身も 栄えあれよと朝夕に
祈らせ玉ふ瑞御魂 情の声は山里も
荒野の末も変りなく 響き渡るぞ尊けれ
仰ぎ敬へ神の徳 慕ひまつれよ神の愛。
二
瑞の御魂の御声の その美はしさ迦羅嚬伽
妙音菩薩の音楽も 例へにならぬ勇ましさ
来りて聞けよ神の声。
三
百の罪科穢れをば 祓はむために朝夕に
神の御前に平伏して 祈り奉りし誠心を
諾ひまして片時も 早く御許に招き寄せ
生かさせ玉へと惟神 神に誓ひて願ぎ奉れ。
四
心の裡に暴狂ふ 荒波高く立ち騒ぎ
命の舟を覆さむと 襲ひ来りし魔暴風を
鎮める由もなきままに 歎き悲しむ時もあれ
瑞の御魂は忽ちに 清めの舟を漕ぎ出して
千代に八千代に安らけき 珍の島根に救ひ上げ
恵み玉ふぞ尊けれ 仰ぎ敬へ諸人よ
愛の御神の御姿を。
五
行く手は闇に包まれて 虎狼の哮え猛り
恐れ惑へる夜の道も 伊都の言霊宣りつれば
忽ち開く天地の 恵みの光は輝かむ
賞めよ称へよ厳御魂 瑞の御魂の御功績
神は汝と倶にあり。
第七七
一
御恵に輝き愛に薫りたる
厳の御魂の御跡美はし。
二
世の人の憂ひも罪も身一つに
負ひ玉ひたる御魂ぞ尊し。
三
千座なす置戸を負へと叫びたる
仇をも許す瑞の神柱。
四
責めらるる苦しき身にも虐ぐる
仇を愛する心賜はれ。
五
仇をなす醜人のみを憐れみて
平安を祈る心賜へよ。
第七八
一
瑞御魂千座を負ひし月と日に
優りて尊き折こそあらめや。
二
宮垣内湧き出る水は世の人の
罪を清むる命なりけり。
三
世の人の呪ひを愛に宣り直す
人の心に神国はあり。
四
喜びと悲しみ胸に往き交ひて
涙のみづの御跡霑す。
五
罪科も恐れもいつか消え果てて
神の教に望み湧き出づ。
六
仰ぐさへいとも畏き慈みの
神の御許を吾離れむや。
第七九
一
教祖の厳御魂 貴き御神の御霊なれど
吾等の罪や穢れをば 洗ひ清めて生かさむと
賤が伏屋にあれまして 清き教を宣り玉ふ。
二
醜の曲津の荒ぶなる 汚き浮世の人の目に
天より高う咲く花も 荒れたる冬野の木の如く
蔑まれつつ朝夕に 厳の言霊宣り玉ふ
深き恵を仰ぐべし。
三
限り知られぬ憂き苦労 艱難に耐へて朝夕に
安く眠らむ家も無く 所もなくて悲しみの
果敢なき人と呼ばれつつ 清めの道を宣べ玉ふ
教祖ぞ尊けれ。
四
高天原の霊国の 月の御神は聖霊を
充して瑞の神の子に 降らせ玉ひ言霊の
伊吹の狭霧に暗の夜を 照させ玉ふぞ畏けれ
仰ぎ敬へ厳御魂 慕ひ奉れよ瑞御魂。
第八〇
一
厳御魂暗きこの世に降り来て
世人のために蔑まれ玉ふ。
二
瑞御魂負はせ玉へる八千座の
上なき恵みを世の人は知らず。
三
一度は天津御神や国津神
百の罪科負はせ玉ひぬ。
四
素盞嗚の神の恵みに村肝の
心せまりて涙零るる。
五
河なせる涙もいかで報ゆべき
身魂捧げて恵みに報いむ。
第八一
一
神の恵みの永久に 流れ溢るる由良川の
清き真清水汲む人は 罪も穢れも苦みも
瀬織津姫に洗はれて 高天原の信徒と
仕ふる身とぞなりぬべし あゝ惟神々々
瑞の御魂ぞ尊けれ。
二
厳の御魂や瑞御魂 上なき恵みを身にしめて
罪に亡びし世の中を 生かし栄ゆる神の道
進みて世のため人のため 吾身を忘れて勤むべし
神は汝と倶にあり。
三
百の誹や嘲りも サタンの審判の道なきも
世人のためには厭はずに 笑顔を以て迎へたる
浄めの主の御恵みを 暗にさまよふ人々は
悟る術なき果敢なさよ 仰ぎ敬へ厳御魂
慕ひ奉れよ瑞御魂。
(大正一二・五・三 旧三・一八 北村隆光録)
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