出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
物語61-1-5 | 1923/05 | 山河草木子 神山 | 王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 物語 |
詳細情報: 場面:
あらすじ 未入力 名称
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本文 文字数=11927
第五章 神山〔一五五五〕
第四二
一
天津御国の神人も 大空にかがやく日のかげも
夜の守りの月かげも きらめき渡る星さへも
元津御祖の大神を たたへまつりて仕ふなり
この地の上に住むものは 上なき権力を初めとし
青人草に至るまで 神の御稜威をほめたたへ
御前にひれ伏し畏みて 愛の善徳身にひたし
信と真との光明に かがやき渡りて天津神に
あななひ仕へたてまつれ 人はこの世にあるかぎり
神より外に力とし 柱となして頼るべき
ものは一つだにあらじかし ほめよたたへよ神のいづ
したへよ愛せよ伊都の神。
二
世界の太初に言葉あり 言葉は道なり神に坐す
すべてのものは言霊の 清き御水火にもとづきて
造られ出でしものぞかし 現しきこの世は言霊の
幸ひ助け生ける国 天照り渡る貴の国
すべての法規も更生も 言葉をはなれて外になし
あゝ惟神言霊の 幸ひ助くる神の国に
生れ出でたる嬉しさよ。
三
瑞の御魂に身も魂も 捧げて仕ふる信徒は
ほろびと罪のまが神に 苦も無く勝ちて世に栄ゆ
神のめぐみをいつまでも まご子の末まで語りつぎ
かならず忘るる事なかれ 神にしたがひあるうちは
つねに歓びと楽しみの 花も絶間なく匂ふなり
よろこび祝へ神の徳 慕ひまつれよ神の愛。
四
伊都の御魂の教をひらき 世人を導き許々多久の
罪をあがなひ清めます 瑞の御魂のいさをしを
諸人声を一つにし 謳へよ称へよ心のかぎり
三五の月のいときよく 日に夜に神をたたへかし。
第四三
限り知られぬ天のはら 伊照りかがやく日の神の
清けく明き霊光は 元津御祖のはてしなき
貴の神力を顕はせり すべてのものの祖とます
真の神の神業は 日々に新たに天地に
かがやき渡るぞ畏けれ。
第四四
一
海の内外の隔てなく 万の国の人の子よ
天地万有の主宰なる 元津御祖の大神の
広き尊き大稜威 言霊きよく唱へつつ
よろこび歌ひたてまつれ 清き言霊善き祈りは
神に捧ぐる御饌津ものぞ。
二
神はわれ等を育てたる 真誠の御祖にましませば
現世の事悉く 捨てて御仕へたてまつれ
人は神の子神の民 神より外に頼るべき
力も柱も世にあらじ ほめよたたへよ神の恩。
三
花咲き匂ふ弥生空 蝶舞ひ遊ぶ天津国の
善言美辞の歌をうたひつつ 神の御門にすすみゆく
人は神の子神の民。
四
伊都の大神瑞の御魂 恵みは豊かに愛は絶えず
八洲の河原に溢れたり 汲めよ信徒まごころ籠めて
生命の清水を飽くまでも 人は神の子神の民。
第四五
一
あやにかしこき伊都の神 教御祖とあれまして
万の国の人草に 恵みの光投げたまふ
仰ぎ敬へ御祖の徳を 人は神の子神の民
二
凡てのものは皇神の 厳言霊に生出でぬ
人は神の子神の宮 伊都の言霊さづけられ
この世に生きて道のため 尽す身魂と造られぬ
心を清めて朝夕に 生神言を宣り奉り
生成化育の神業に 身も棚知らに仕ふべし。
三
この世の栄ゆも言霊ぞ 滅び失するも言霊ぞ
舌の剣の矛先に 神も現れまし鬼も来る
あゝ惟神々々 謹むべきは言霊の
水火の一つにありといふ 真の教をかしこみて
かならず罵ることなかれ 人は神の子神の宮。
四
神は吾等を生み成せし 誠の御祖にましませば
朝な夕なに大前に ぬかづきひれ伏し神恩を
感謝なさずにあるべきや 御徳を仰がであるべきや
吾等は神の子神の宮。
五
天津御空より恵みは広く 稜威は須弥より猶高し
仰ぎ奉れよ父の徳 慕ひ奉れよ母の恩
堅磐に常磐に皇神の 定めたまひし大神律は
月日の輝き渡るかぎり 亡びず失せじ惟神
神のいさをぞ畏けれ。
六
百千万の生言霊の 変れる国々もいとひなく
誠一つを楯となし 神の御ため世のために
厳の教を伝へ行く 誠の人こそ神の御子
神は汝等と倶にあり 勇みて立てよ道のため
振ひ立て立て御代のため 権力の主とあれませる
神は守らせ玉ふべし あゝ惟神々々
神の御子達奮ひ起て もはや神代は近づけり。
第四六
一
愛の善徳天地に かがやき渡りて現世の
雲きり四方に吹き払ふ 後にきらめく日月は
信の真なる力なり。
二
皇大神の言の葉は スメール山の動きなき
高き姿にさも似たり 八千万劫の末までも
堅磐常磐にゆるがまじ 仰ぎ敬へ神の教。
三
天地万有遺ちもなく 神の御手以て造られし
ものにしあれば限りなき 恵みの泉は湧き充てり
汲めよまめ人心をきよめ 神に習ひて生命の水を。
四
月の御神の恵みの露は 天地四方に限りなく
雨のごとくに降りそそぐ 清き身魂の盃持ちて
尽きぬいつくしみ汲めよかし 生命を維ぐ真清水を。
五
生命は深山の谷水の如く いや永久に湧き出づる
瑞の御魂の清ければ 汚れを洗ひ世をめぐみ
清水となりて人を生かす 神のいさをを称へかし
人は神の子神の民。
六
瑞の御魂の誓約によりて 青人草は日に月に
八桑枝如して栄えゆく 罪に汚れし人の子よ
来りてすすげ八洲の河 集ひて飲めよ由良川の
清き生命の真清水を。
第四七
一
厳の御魂の御ひかりは 至らぬ隈なく世を照らす
罪に曇りてさまよへる 人よ来りて御光あびよ。
二
瑞の御魂は月にしあれば 寝れる夜の間も守らせ玉ふ
東雲近く朝日の空も 蔭に坐まして恵ませ玉ふ。
三
瑞の御教を心にかけて 日々の業務いそしみ励み
神の栄光を世に広く あらはし奉らむ道のため。
第四八
一
神のめぐみは天地の はてしも知らぬ御国まで
広けく高くましまして その神業は日に月に
いや新しく現れませり。
二
天と地とを抱きつつ 霊の御国には月と化り
天津御国には日と化りて 天津使や信徒の
霊魂をいともねもごろに 恵まひたまふぞ有難き
海とあらはれ山と成り 河野となりて物皆に
生命を授くる伊都の神 瑞の御魂ぞいと尊し。
三
八束の生髭抜き取られ 手足の爪まで除かれて
血潮に染りし瑞御霊 天津国人地の上の
青人草になりかはり 千座の置戸を負ひませし
更生主ぞ誠の母に坐す われらの死せるたましひに
生命の清水そそがせて 呼び生け浄め大神の
貴の御柱となさしめ玉へ あゝ惟神々々
瑞の御魂ぞ慕はしき。
四
瑞の御霊のおんめぐみ われらに降らせ玉ふ上は
厳の御楯を前におき 戦ふ如き思ひして
身もたなしらに道のため 御神のために仕ふべし
守らせたまへ瑞みたま。
第四九
一
真誠一つは荒磯に 並べる千引の巌のごと
逆捲きかみ付き襲ひ来る 浪にも動がぬ神国魂よ。
二
神のめぐみは由良河の 真砂のごとくいつまでも
数へつくすべき時もなし 大海なせるみづの御魂。
三
世は紫陽花の七変り さだめなき身の果敢なさを
命の神にまつろひて 永久の栄光を楽しまむ。
四
山と積みてし身の罪や ふかき心のけがれをば
みづの御魂の真清水に 洗はれ清く世に生きむ。
第五〇
一
遠き神代の昔より 末の末まで吾魂を
守り玉ひし伊都の神 瑞の御魂ぞ御祖神。
二
天と地との別れざる 前より坐ます皇神は
斯世を造りし御祖なる 大国常立の大神ぞ。
三
千年八千年万の年も 神の御眼より見たまへば
川の水泡か草の露 短き夏の夢の如し。
四
空蝉の世の人の身は 消えて跡なき草の露
水泡となりて亡ぶとも 永久に滅びず栄えます
まことの神の御ひかりを 身魂に浴びて限りなく
天津御国に栄えかし 人は神の子神の民。
五
天と地とは変るとも 永久に動かぬ神の国
伊都の御座ぞ尊けれ われらが御魂の住む家は
高天原の貴の国 夜と冬なき神のその。
第五一
一
伊都の大神瑞の神 深き恵みをうかがへば
人の言葉に尽し得ぬ 尊きひろき限りなき
計り知られぬ姿なり。
二
暗き浮世にふみ迷ひ 道を忘れし人の身に
聖き光をあたへつつ 安きにすくふ神の稜威
こころおごりし時にまた 慈悲の鞭を加へつつ
眼を覚まし生魂の 力を振り立て給ふこそ
実にも尊き神の恩。
三
いやしき吾等の身にあまる 厚きめぐみを限りなく
幼き時よりたまひつつ 山より高く海よりも
深き仁愛の御守り うれしみ畏み仰ぎまつる。
四
月と現れます瑞御魂 あつき恵の露あびて
うつし世かくり世隔て無く 神の功績を称ふべし。
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