出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語60-1-31923/04真善美愛亥 瑞祥王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
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あらすじ
まとめの歌 暴風雨で口述中止
名称


 
本文    文字数=6147

第三章 瑞祥〔一五二八〕

 三千世界の梅の花  蓮の花も一時に
 開いて香る世となりぬ  厳の霊の大御神
 瑞の霊の大御神  須弥仙山の頂に
 現はれまして大宇宙  一切万事を統べたまふ
 マイトレーヤ(弥勒)の世となりぬ  抑須弥の頂は
 梵語のメールクータなり  妙高山と翻訳し
 またもスメールと称ふなり  その東方は黄金の
 宝を蔵し南方は  玻璃、西方は瑞御霊
 白銀宝珠所成せり  北方瑪瑙の宝成り
 連山群峰圧しつつ  大海中に突出し
 雲を抜き出てその高さ  三百三十六里あり
 天地を造りたまひたる  元津柱の大神の
 常磐堅磐の御住所と  天、人共に尊敬し
 安明、妙光、金剛山  好光山と称へらる
 これをば翻訳する時は  霊山会場の蓮華台
 聖き丘陵の意味となる  アヅモス山も三五の
 尊き神を祭りてゆ  須弥仙山と称へられ
 百の神達勇みたち  集ひたまへる霊場と
 定まりたるぞ尊けれ  神の恵に浴したる
 この里人は村肝の  心を清浄潔白に
 濁り汚れの跡もなく  霊耳を開きて天人が
 現はれ来り舞遊ぶ  三千世界の声を聞き
 象馬牛車や鐘鈴の  微妙の楽に耳澄ませ
 琴瑟簫笛勇ましく  清き涼しき歌の声
 百人達の歓声は  天地も揺るぐばかりなり
 数多のエンゼル下り来て  楽をば奏し玄妙の
 唱歌の声は澄み渡る  老若男女は云ふも更
 海川山野谷々の  空駆りゆく祥鳥は
 迦陵頻伽か鳳凰孔雀  鶴鷲鷹や鶯の
 その啼声は天地に  親和し来り天国を
 地上に建てし如くなり  地獄に起る大苦悶
 阿鼻叫喚の声もなく  餓鬼の飢渇の叫びなく
 飲食求むる声もせず  曲の阿修羅が大海の
 傍に住みて自ら  囁き呪ふ影も無し
 皆一切に神の教  喜び勇みて聴聞し
 人と獣の分ちなく  喜び勇むぞ尊けれ。
 あゝ惟神々々  真善美愛の神心
 弥茲に顕現し  天地に轟く音彦の
 玉国別の神徳は  三千世界の天使ぞと
 仰がぬ者こそなかりけり  朝日は照るとも曇るとも
 月は盈つとも虧くるとも  清浄無垢の御霊をば
 照して渡る世の中に  如何でか曲の襲はむや
 アヅモス山の聖場は  須弥仙山の光景を
 完全に委曲に現出し  三千世界の鎮めぞと
 八千万劫の末までも  照り輝くぞ目出度けれ
 あゝ惟神々々  神の御言を蒙りて
 須弥仙山に譬ふべき  蓮華台上の存在地
 綾の聖地を後にして  神洲最初の鎮台と
 言ひ伝へたる大山を  救ひの船に乗りながら
 眺めて茲に遠つ世の  生物語述べて行く。
 時しもあれや聖地より  この世の泥を清むてふ
 二代澄子と仁斎氏  木花姫の御再来
 御霊の守る肉の宮  千代の固めの経綸に
 遙々来る松林  中に立ちたる温泉場
 浜屋の二階に対坐して  役員信徒諸々と
 三月三日の瑞御霊  五月五日の厳御霊
 三五の月の光をば  いと円満に照さむと
 互に誠を語り合ひ  誓ひを立てし目出度さよ
 堅磐常磐に弥加藤  いや明らけく日月の
 恵を祝ふ神の書  写すも尊き加藤明子
 松の千年はまだ愚か  万年筆も健かに
 紫檀の机に打ち向かひ  千秋万歳誌し置く
 あゝ惟神々々  神の恵の尊さよ。
 朝日は照るとも曇るとも  月は盈つとも虧くるとも
 仮令大地は沈むとも  星は空より落つるとも
 日本海は涸るるとも  神の伝へしこの聖書
 千代も八千代も動かまじ  厳の御霊の命令もて
 空漕ぎ渡る方舟に  心臓に鼓を打たせつつ
 科戸の神や水分の  神の弄のダンスをば
 面白嬉しく眺めつつ  心も清く平けく
 神のまにまに進み行く。  

   ○

 スメールの山の麓に二柱
  並びて世をば開く今日かな。

 世の人を皆生かすてふ温泉場
  救ひの船に棹し進む。

 天地の真純の彦の物語り
  この世を澄子の司来れる。

 マイトレーヤ御代早かれと松村の  松村真澄
  真澄の彦の笑み栄えつつ。

 ミロクの世一日も早く北村の  北村隆光
  月日の隆き光待ちつつ。

 いとた加き藤の御山の神霊  加藤明子
  明したまひぬ常闇の世を。

 世を救ふ神の出口の瑞月が  出口瑞月
  真純の空に輝き渡る。

 マハースターマブラーブタ(大勢至)マンヂュシュリ(文珠師利)
  アバローキテーシュヷラ(観世音)尊き。

 スーラヤ(日天子)やチャンドラデーワブトラ(月天子)やサマンタガン
  守らせ給へ瑞の御霊を。

 ダルタラーストラ・マハーラーヂャ(東方持国天王)ヸルーダカ(南方増長天王)
  ヸルーバークサ(西方広目天王)ヷイスラワナ(北方多聞天王)
   守らせ玉へこれの教を。

(大正一二・四・五 旧二・二〇 於皆生温泉浜屋 加藤明子録)

附記
 本日は暴風雨烈しく怒濤の声に妨げられこれにて口述中止せり。



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