出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
物語41-0-2 | 1922/11 | 舎身活躍辰 総説 | 王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 物語 |
詳細情報: 場面:
あらすじ 未入力 名称
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本文 文字数=4324
総説
神の道にては高天原の天国なれども、仏の道にては清浄国土または略して浄土といふ。また神道にては唯一の主宰者を天之御中主大神と称し、無始無終の霊力体三大の原霊神と云ひ、仏教にては無量寿仏または阿弥陀仏と唱へて居る。無量寿仏に種々の別名があります。即ち、
無量光仏
無辺光仏
無礙光仏
無対光仏
炎王光仏
清浄光仏
歓喜光仏
智慧光仏
不断光仏
難思光仏
無称光仏
超日月光仏
と号されて居る。一切の衆生あつてこの光に遇はむものは、三垢消滅し身意柔軟に歓喜踴躍して善心生ずべし。もし三塗勤苦の処にあつてこの光明を見たてまつらば、皆休息を得てまた苦悩なく寿終の後みな解脱を蒙らむ。無量寿仏の光明顕赫にして十方を照耀す云々とあるのは、神道に謂ふ独一真神の御洪徳を説いたものであります。
また浄土の有様を左の如く説いて居る。今私は仏典によつて浄土即ち高天原の真相を示すのも、余り読者に対して徒労でもないと思ひまして、本巻の総説欄に附記することと致しました。曰く、
『その国土には七宝の諸樹世界に周満せり。金樹、銀樹、瑠璃樹、玻璃樹、珊瑚樹、瑪瑙樹、しやこ樹あり。(以下何れもその荘厳優美の比喩辞也)
或は二宝乃至三宝乃至七宝うたた共に合成せるあり。
或は金樹の銀葉華果なるあり。
或は銀樹の金葉華果なるあり。
或は瑠璃樹あり玻璃を葉とす華果またしかなり。
或は水精樹あり瑠璃を葉とす華果またしかなり。
或は珊瑚樹あり瑪瑙を葉とす華果またしかなり。
或は瑪瑙樹あり瑠璃を葉とす華果またしかなり。
或はしやこ樹あり衆宝を葉とす華果またしかなり。
或は宝樹あり、紫金を本とし白銀を茎とし瑠璃を枝とし水精を条とし珊瑚を葉とし瑪瑙を華とししやこを実とす。
或は宝樹あり、白銀を本とし瑠璃を茎とし水精を枝とし珊瑚を条とし瑪瑙を葉とししやこを華とし紫金を実とす。
或は宝樹あり、瑠璃を本とし水精を茎とし珊瑚を枝とし瑪瑙を条とししやこを葉とし紫金を華とし白銀を実とす。
或は宝樹あり、水精を本とし珊瑚を茎とし瑪瑙を枝とししやこを条とし紫金を葉とし白銀を華とし瑠璃を実とす。
或は宝樹あり、珊瑚を本とし瑪瑙を茎とししやこを枝とし紫金を条とし白銀を葉とし瑠璃を華とし水精を実とす。
或は宝樹あり、瑪瑙を本とししやこを茎とし紫金を枝とし白銀を条とし瑠璃を葉とし水精を華とし珊瑚を実とす。
或は宝樹あり、しやこを本とし紫金を茎とし白銀を枝とし瑠璃を条とし水精を葉とし珊瑚を華とし瑪瑙を実とす。
この諸々の宝樹行々あひ値ひ、茎々あひ望み、枝々あひ準へ、葉々あひ向ひ、華々あひ順ひ、実々あひ当り、栄色光耀として視るにたふべからず。清風時に発りて五音の声を出す。微妙の宮商自然に相和せり』
と示してある。これぞ全く瑞の御魂豊国主神の分霊なる和魂の神大八洲彦命が一旦月照彦神と現じ再生して釈迦となり、天極紫微宮より降り来りて天国浄土のその一部の真相を抽象的比喩的に説示されたものであります。読者は右の仏説に由りて神道に謂ふ高天原またはキリストの天国、仏教の兜率天、清浄国土は皆同一にして、かつ至微至清荘厳の神境霊域たることを覚らるる事と思ひます。
瑞月は印度地方の太古の物語を説くに当り、天国の真相を仏の教を藉りて示すことの近道なるを思ひ、『舎身活躍』(辰の巻)の総説に代へ茲に引用した次第であります。
惟神霊幸倍坐世
大正十一年十一月七日 王仁識
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