出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語37-99-11922/10舎身活躍子 霊の礎(九)王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
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本文    文字数=3517

霊の礎(九)

 現実世界を後にして  天上世界に往き見れば
 地上の世界と同様に  東西南北の方位あり
 しかして諸の天人は  各住所に異同あり
 愛の善徳具へたる  天人住めるは東西位
 しかして東方は明瞭に  これをば感じ西方は
 おぼろにこれを感ず也  愛の徳より証覚を
 具へて住むは南北位  しかして南方は明瞭に
 証覚光を具へたる  天人ばかりこれに住み
 また北方はおぼろげに  証覚光を具へたる
 天人のみぞこれに住む  主神のいます霊国に
 在る天人と天国に  在る天人と皆共に
 これの順序を守れども  主の霊国は愛の徳
 この徳により真光に  従ふものと相異あり
 天の御国における愛は  主神に対する愛にして
 これより来る真光は  即ち無上の証覚ぞ
 霊国所在の真愛は  公共に対する愛にして
 これをば仁愛と称ふなり  仁愛の真の光明は
 神に基く智慧ぞかし  これの智慧をば信と云ふ

   ○

 主神の統轄なし給ふ  高天原の天界は
 全く二つに分れあり  主神の坐します天界を
 称して霊の国と謂ひ  天人達の住居せる
 世界は即ち天国ぞ  霊の御国と天国を
 構成したる諸々の  天の世界の方向は
 決して同じきものならず  そも天国の天人は
 主神を太陽と打仰ぎ  霊の御国に住むものは
 主神を月と打仰ぐ  しかして主神の顕現し
 たまふ処は東なり  真神即ち主の神は
 天国にては太陽と  顕はれ給ひ霊国に
 在りては月と顕れたまふ  かくも二種の御姿に
 顕はれ玉ふは何故ぞ  愛と信とを摂受する
 度合の異るためぞかし  愛の善徳は火に応じ
 信は光明に相応ず  これ霊国と天国の
 二つに分るる所以なり  

   ○

 高天原の天界に  住む天人の眼より
 見る太陽は天界の  太陽に比して最暗し
 また太陰も同様に  天界の月に比ぶれば
 最も暗く見ゆるなり  その理如何と云ふならば
 地上における太陽の  火熱は自愛に相応し
 その光明は自愛より  招ける虚偽に相応す
 そもそも自愛は主の神の  愛と全く相反し
 自愛よりするその虚偽は  主神の有する神真と
 正反対となればなり  かくして主神の具へたる
 神愛神真そのものに  逆らふものは天人の
 眼に暗く映るなり  高天原の天国に
 ある天人は主の神を  太陽の如く打仰ぎ
 霊国在住の天人は  月の如くに仰ぐなり

   ○

 地獄の世界に在るものは  自己と世界をのみ愛し
 神に逆らふそのために  暗黒溟濛の裡に居り
 全く神に相背き  主神を後方に捨てておく
 これ等を鬼霊精霊と  称へて地獄の鬼となす
 アヽ惟神々々  神の世界の奇びなる。

  大正十一年十二月



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