出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語35-88-11922/09海洋万里戌 余白歌王仁三郎参照文献検索
キーワード: 和歌実作
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本文    文字数=4458

第三十五巻余白歌
|開《ひら》くべき|時世《ときよ》に|逢《あ》ふて|開《ひら》かむと
    |雪《ゆき》に|埋《うづ》もれまつ|梅《うめ》の|花《はな》       総説歌
|世《よ》のさまを|見《み》る|度《たぴ》ごとに|聞《き》くごとに
    |涙《なみだ》の|光《ひかり》かがやかむとすも    総説歌
|吹《ふ》かば|吹《ふ》け|醜《しこ》の|木枯強《こがらしつよ》くとも
    われには|春《はる》の|備《そな》へこそあれ     総説歌
|三五《あななひ》の|月《つき》の|雲間《くもま》を|出《い》でしより
    |曲津《まがつ》の|影《かげ》は|消《き》え|失《う》せにける    第二章(三版)
|悪人《あくにん》も|誠《まこと》の|道《みち》に|向日山《むかふやま》
    |晴《は》れて|跡《あと》なき|仇雲《あだぐも》の|幕《まく》     第三章(三)
|只一人《ただひとり》われ|知《し》る|人《ひと》の|世《よ》にあらば
    |神《かみ》の|御業《みわざ》もたやすく|成《な》らむを    第四章
|壊《こは》たれし|宮居《みやゐ》の|跡《あと》にひれ|伏《ふ》して
    |鳴《な》く|郭公声《ほととぎすこゑ》もかなしき       第五章
|心《こころ》なき|人《ひと》と|邪神《まがみ》の|多《おほ》くして
    |伊都《いづ》の|御舎毀《みあらかこぼ》たれにける      第五章
|吾《われ》を|知《し》る|人《ひと》こそ|数多《あまた》ありぬれど
    わが|魂《たま》を|知《し》る|人《ひと》は|世《よ》になし     第六章
|宮原《みやはら》に|若《も》し|三五《あななひ》の|宮《みや》あらば
    |醜《しこ》の|荒《すさ》びもあらざらましを     第八章
|世《よ》の|人《ひと》の|嵐《あらし》に|吹《ふ》かれ|舞《ま》ふさまは
    |実《じつ》にあやつり|人形踊《にんぎやうをど》りかも     第九章
|生人形《いきにんぎやう》あまた|並《なら》べてあし|原《はら》の
    |醜草村《しこくさむら》に|蚯蚓《みみず》なくなり       第九章
|曲津神神《まがつかみがみ》の|教《をしへ》の|子《こ》に|怖《お》ぢて
    いのち|限《かぎ》りに|刃向《はむか》ひ|来《き》たるも    第九章
|夜《よ》な|夜《よ》なに|詣《まう》でて|熱《あつ》き|涙《なみだ》しぬ
    |神座山《かみくらやま》の|荒《あ》らされし|跡《あと》に     第十一章
わが|涙凝《なみだこ》りては|霖雨雪《ながめゆき》となり
    |泉《いづみ》となりて|御代《みよ》を|清《きよ》めむ    第十一章
|去《さ》り|行《ゆ》きし|人《ひと》は|怪《あや》しく|思《おも》ふらむ
    |神《かみ》の|御国《みくに》のありしを|知《し》りて    第十二章
|仇《あだ》し|野《の》の|千草八千草《ちぐさやちぐさ》さやぐ|世《よ》に
    |月《つき》の|影《かげ》のみ|独《ひと》りさやけし     第十二章
あちこちと|暇《いとま》なき|身《み》も|神《かみ》のため
    |世《よ》のため|道《みち》のしるべするなり   第十二章

官能の徴妙なるをののきは 吾が全身の生血を泡立たし
暗黒の中に輝く      静思の光明は
三五の月の空高し     暗黒の輝きは消え失せ
氷のやうな幻が      印象帯をかけまはる。      第二十四章