出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
物語31-88-1 | 1922/08 | 海洋万里午 余白歌 | 王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 和歌実作 |
詳細情報: 場面:
あらすじ 未入力 名称
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本文 文字数=8065
第三十一巻余白歌
かたく|氷《こほ》りし |深山《みやま》の|雪《ゆき》も
そよと|吹《ふ》き|来《く》る |春風《はるかぜ》に
|誘《さそ》はれながら |溶《と》け|初《そ》めぬ
とけて|流《なが》れて |谷川《たにがは》の
|同《おな》じ|水《みづ》とぞ なりにけり
|流《なが》れ|流《なが》れて |末遠《すゑとほ》く
|野初《のべ》の|草葉《くさば》を ひたし|行《ゆ》く
○
|草《くさ》は|根本《ねもと》を |露《うる》はされ
|風《かぜ》にさそわれ |延《の》び|始《はじ》む
|風《かぜ》と|水《みづ》とは |草《くさ》むらを
|繁《しげ》らす|種《たね》と なりにけむ
|耳根《みみね》にすだく あの|虫《むし》も
ここを|宿《やど》とや ひそむらむ
○
|溶《と》ける|氷《こほり》と |春風《はるかぜ》は
|草《くさ》と|虫《むし》との |始《はじ》めなり
|結《むす》びし|霜《しも》と |秋風《あきかぜ》は
|草《くさ》と|虫《むし》との |終《を》はりなり
|廻《めぐ》りめぐりて |幾千代《いくちよ》も
|同《おな》じことをば |繰《く》り|返《かへ》す 序歌
|我身《わがみ》をばキリストなりと|崇《あが》めつつ
|生命捨《いのちす》てむと|言《い》ふ|人《ひと》ぞ|憂《う》し 第三章
|教主《をしへぬし》を|崇《あが》むるために|皇神《すめかみ》の
|光忘《ひかりわす》るる|転《うたて》きまめ|人《ひと》よ 第四章
|吾《わ》が|作《さく》と|思《おも》へど|可笑《をかし》さ|堪《た》へがてに
|吹《ふ》き|出《い》だしたり|校正《かうせい》しながら 第九章
まめ|人《ひと》の|神《かみ》を|忘《わす》れて|只吾《ただわれ》を
あがむることの|如何《いか》に|苦《くる》しき 第十章
|求《もと》むべきものを|求《もと》めず|只吾《ただわれ》に
|権威《けんゐ》を|強《し》ゆる|人恐《ひとおそ》ろしも 第十一章
|熱烈《ねつれつ》な|信仰《しんこう》はげむ|人《ひと》の|中《なか》に
|吾《われ》を|誤《あやま》る|曲《まが》ぞ|沢《さは》なる 第十三章
|厳御魂《いづみたま》より|尊《たふと》しと|狂《くる》ひたる
|人《ひと》の|言葉《ことば》を|聞《き》くはうれたき 第十三章
|現《うつ》し|世《よ》の|身《み》の|救《すく》ひのみに|憧憬《あこが》れて
|御霊《みたま》の|幸《さち》を|知《し》らぬ|人《ひと》あり 第十四章
|精霊《せいれい》の|世界《せかい》を|救《すく》ふ|神《かみ》の|使《つかひ》を
この|世《よ》の|神《かみ》と|見《み》るはうたてき 第十四章
|古《いにしへ》のエスキリストも|嘗《な》めましき
その|苦《くる》しみを|吾《われ》に|見《み》るかな 第十五章
|熱信《ねつしん》な|御弟子《みでし》のために|苦《くる》しみし
|神《かみ》の|独《ひと》り|子吾《りぐ われ》に|似《に》たるも 第十五章
|吾《わ》が|持《も》てる|心《こころ》の|誠《まこと》を|知《し》らずして
あらぬこといふ|人《ひと》のうたてさ 第十五章(三)
|神《かみ》のため|大君《おほぎみ》のため|国《くに》のため
|尽《つ》くすわが|身《み》に|二心《ふたごころ》あるべき 第十八章
|神《かみ》の|御名《みな》を|世界《せかい》に|広《ひろ》く|現《あら》はして
|永久《とは》に|生《い》きなむ|律《のり》に|死《し》すとも 第十九章
|心《こころ》せまき|教《をしへ》を|御子《みこ》に|囲《かこ》まれて
|身動《みうりの 》きならぬ|吾《わ》が|身《み》なるかな 第十九章
|古《いにしへ》の|神代《かみよ》の|奇《く》しき|物語《ものがたり》に
|朝夕吾《あさゆふわれ》は|御魂《みたま》を|砕《くだ》きつ 第二十章
|心血《しんけつ》も|涸《か》れなむとす|骨《ほね》も|肉《にく》も
|砕《くだ》けなむとす|物語《ものがたり》して 第二十章
|朝夕《あさゆふ》に|吾《われ》を|敬《うやま》ひ|愛《あい》しつつ
|吾《われ》をそこなふ|人《ひと》の|多《おほ》かり 第二十一章
より|以上吾《いじやうわ》が|力量《りきりやう》を|過信《くわしん》して
|吾《わ》が|霊体《みたま》まで|破《やふ》る|人《ひと》あり 第二十一章
|今《いま》は|早身《はやみ》も|霊魂《たましひ》も|疲《つか》れ|果《は》てぬ
|教《をしへ》の|御子《みこ》の|脱線《だつせん》おもひて 第二十二章
|父上《ちちうへ》とすがる|吾《わ》が|子《こ》の|言《こと》の|葉《は》に
|振《ふ》り|返《かへ》りては|又《また》も|笑《わら》ひぬ 第二十二章
|神国《しんこく》の|元《もと》の|姿《すがた》に|還《かへ》さむと
|思《おも》ふ|夕《ゆふ》べに|啼《な》きわたる|雁《かり》 第二十二章(三)
|幼児《をさなご》の|舌《した》もまはらぬ|言《こと》の|葉《は》に
|愛《あい》はますます|高《たか》まりけるかも 第二十三章
|抱《いだ》きたる|幼《をさな》き|児《こ》ろを|眠《ねむ》らせて
|寝《ね》させて|頬《ほほ》に|吸《す》ひつきて|見《み》し 第二十三章
|静《しづ》かなる|夜《よ》なりと|外《そと》をながむれば
|尾《を》の|上《へ》の|雪《ゆき》に|月《つき》はさしをり 第二十四章
|君見《きみみ》むと|今宵《こよひ》も|宿《やど》を|出《い》で|行《ゆ》けば
|寒月《かんげつ》ふるひ|吾《われ》を|見守《みまも》る 第二十四章
|暖《あたた》かき|母《はは》が|慈愛《じあい》に|涙《なみだ》しつ
|今朝《けさ》も|急《いそ》ぎぬ|神《かみ》の|御前《みまへ》に 第二十五章