出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語30-88-11922/08海洋万里巳 余白歌王仁三郎参照文献検索
キーワード: 和歌実作
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本文    文字数=5402

第三十巻余白歌
わが|身《み》の|上《うへ》を|偲《しの》ぶれば
|波《なみ》に|漂《ただよ》ふ|木《こ》の|葉《は》なり
|月《つき》にこがるる|胡蝶《こてふ》なり
|今《いま》の|吾《わ》が|身《み》をたとふれば
|木《こ》の|葉《は》ただよふ|浪《なみ》|荒《あら》く
|胡蝶《こてふ》こがるる|月高《つきたか》し
この|行《ゆ》く|先《さき》を|如何《いか》にせむ(大正十一年八月十四日) 序(初)

|万有《ばんいう》の|運化《うんくわ》の|豪差《がうさ》なきを|視《み》て
    |主《す》の|大神《おほかみ》の|力《ちから》を|悟《さと》らへ     第一章(三)
|近《ちか》づき|来《き》たる    |靴《くつ》の|音
止《と》まりし|如《ごと》き    |気配《けはい》しぬ
|胸躍《むねをど》らせつ     |出《で》て|見《み》れば
|四更《しかう》の|空《そら》に     |月《つき》も|無《な》く
|垣根《かきね》の|虫《むし》の     |声《こゑ》ほそく
ひびくに|連《つ》れて   どことなく
|聞《き》こえ|初《そ》めけり   |秋《あき》の|声《こゑ》       第三章(初)

|空照《そらて》る|月《つき》よ     わがために
|恋《こ》ふる|心《こころ》を    |伝《つた》へずや
|空飛《そらと》ぶ|鳥《とり》よ     わがために
たえぬ|思《おも》ひを   |伝《つた》へずや
おしき|袂《たもと》を    わかち|来《き》て
|月《つき》の|半《なか》ばも     |過《す》ぎむとす
|如何《いか》で|告《つ》げまし   この|思《おも》ひ
|雲井《くもゐ》のよその   |彼《あ》の|人《ひと》に     第四章(初)

われは|淋《さび》しき    ひとり|寝《ね》の
|便《たよ》りなき|身《み》と    なりにけり
|希望《きばう》の|月《つき》も     |掻《か》き|曇《くも》り
|楽《たの》しき|恋《こひ》も     |中《なか》たえて
|悲《かな》しき|一人《ひとり》と    なりにけり
|浮世《うきよ》の|雲《くも》も     |恨《うら》むまじ
|彼女《かのぢよ》の|情《なさけ》も    |頼《たの》むまじ
|神《かみ》のまにまに    |渡《わた》るべし
|胸《むね》の|焔《ほのほ》も     |打《う》ち|消《け》しつ    第八章(初)

|曇《くも》りはてたる|現《うつ》し|世《よ》を   |捨《す》つるは|最《い》とど|易《やす》からむ
|弊《やぶ》れし|靴《くつ》を|捨《す》つるより   なほ|捨《す》て|易《やす》き|浮世《うきよ》なり
|世《よ》はかく|曇《くも》りはてたれど  |弥仙《みせん》の|山《やま》は|影清《かげきよ》し
|峯《みね》より|落《お》つる|谷川《たにがは》の    ながれは|水《みづ》の|御魂《みたま》かな
|自然《しぜん》はかくも|清《きよ》けきを   |人《ひと》の|住《す》まへる|世《よ》の|中《なか》は
などてや|濁《にご》り|果《は》てつらむ  |自然《しぜん》のごとき|世《よ》なりせば
|人《ひと》は|神国《みくに》に|楽《たの》しまむ    ア丶|麗《うるは》しきこの|自然《しぜん》
|人《ひと》はそむきて|何時《いつ》までも  |迷《まよ》ひ|行《ゆ》くべき|世《よ》なるかな
|神《かみ》は|叫《さけ》びぬ|吾《われ》は|言《い》ふ    |自然《しぜん》にかへせ|世《よ》の|中《なか》を  第十一章(初)

|君《きみ》をおきて|人《ひと》をし|恋《こ》ふといのちみな
    なげも|出《い》ださば|快《こころよ》からまし 第十三章(初)
なつかしき|人《ひと》もあらなくなつかしき
    |国《くに》もあらなく|住《す》める|心地《ここち》す   第十五章(初)
いと|低《ひく》う|灰色《はひいろ》なせる|空《そら》のもと
    |住《す》めるにも|似《に》し|佗《わ》びしきこころ 第十五章(初)
|一列《ひとつら》に|青《あを》みわたれる|春《はる》の|野《の》に
    いま|真盛《まさか》りと|咲《さ》ける|菜《な》の|花《はな》   第十七章(初)
※初は初版、再は再版の略