出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語29-4-201922/08海洋万里辰 道すがら王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
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あらすじ
 伊豆の湯ヶ島温泉へ行った時の姓名読み込み歌
名称


 
本文    文字数=6336

第二〇章 道すがら〔八四二〕

 大き正しき聖の世  十一年の夏の末
 八月三日に聖地をば  出口の王仁や松村氏  (出口王仁・松村真澄)
 佐賀の伊佐男の三人は  厳と瑞との機を織る  (佐賀伊佐男)
 伊豆の霊の杉山氏  一行四人と諸共に  (杉山当一)
 夕日を浴びて汽車の窓  本宮山や小雲川
 左右に眺めて上り行く  山家の駅や和知の駅  (和知)
 神の仕組を細胡麻と  説き明かしつつ木の花の  (胡麻)
 一度に開くこの仕組  花の園部や小麦山  (園部)
 いつしか八木の関越えて  万世祝ふ亀岡の  (八木・亀岡)
 瑞祥会の役員に  見送られつつ谷間の
 岩石穿つトンネルを  七八つ越えて嵐山  (嵐山)
 花園、二条、丹波口  京都の駅に着きにける。  (花園・二条・丹波口)
 急行列車に身を任せ  神の恵に逢阪の  (逢阪)
 関路をわたる夜の内  人も大津の夏の旅  (大津)
 琵琶の湖水を眺めつつ  いづの御霊の現はれし  (琵琶)
 由緒の深き彦根城  米原駅を乗越えて  (米原)
 昇降客も大垣や  岐阜々々つまる汽車の中  (大垣・岐阜)
 名古屋豊橋浜松と  浜辺の駅に停車しつ  (名古屋・豊橋・浜松)
 わだちの音も静岡の  数多の信者に迎へられ
 沼津の駅に着きにける。  伊豆の身魂の人々に  (沼津)
 自動車持ちて迎へられ  軌を連ねて桃源の
 里の名を負ふ桃の郷  眺めも清き江の浦や  (桃源・江ノ浦)
 口野の村の天皇山  斎きまつれる皇神の  (口野・天皇山)
 祠に一同参拝し  天津祝詞を宣り終へて
 社前の雑草抜き取りつ  遥に霞む富士の山
 清き眺めを賞めながら  鰐の島をば前に見て
 再び車の客となり  北条、南条束の間に  (北条・南条)
 矢を射る如く田京村  心地も吉田の造酒店  (田京・吉田)
 杉原方にと安着し  茲に車を乗捨てて  (杉原)
 汗を入れつつ半日の  楽しき休養取りながら
 再び車の人となり  迎ひの数も大仁や  (大仁)
 横瀬に立野黒い影  鮎かけ人も大平  (横瀬・立野・大平)
 針にかかるを松ケ瀬や  神の出口の里越えて  (松ケ瀬・出口)
 梅はなけれど月が瀬の  空に輝く十一夜
 門野ケ原を乗越えて  待ちに待ちたる湯ケ島の  (門野ケ原・湯ケ島)
 安藤旅館温泉場  狩野の激流音高く  (安藤唯夫)
 谷口清く涼風満ち  夏を忘るるばかり也  (谷口清水)
 アヽ惟神々々  御霊幸はひましまして
 温泉の伊佐男に身を浄め  明くれば旧の十二日
 杉原氏より送られし  安楽椅子に横はり
 奇き神代の物語  いよいよ二十八の巻
 言霊車乗り出せば  万年筆を携へて
 手具脛引いて松村氏  心真澄のすがすがと
 一々茲に書きとめる  神代を松村、杉山氏
 三千世界を当一の  珍の神風福井氏  (福井精平)
 我精魂も平かに  筆の林の影うつす  (林波)
 硯の海も波静か  青木が原に現れませる
 厳の御霊の大御神  久二常立の御教を  (青木久二)
 浅な夕なに田づねつつ  清く正しく澄み昇る  (浅田正英)
 日の出神や木の花の  珍の英芳ばしく
 詔る言霊も漸くに  安藤の胸を撫で降し
 唯夫も白く語り出す  台湾島の物語
 日月潭の霊境も  早杉原や小松原
 花佐久野辺を後にして  教を照らす瑞月が  (杉原佐久)
 三五教の宣伝使  高姫、黒姫春彦が
 高島丸に助けられ  テルの港に上陸し
 鏡の池に立寄りて  月照彦大神に
 百の戒め与へられ  生命カラガラ アリナ山
 櫟ケ原に立向ひ  天教山の御神霊
 日の出姫の計らひに  心の暗も晴れ渡り
 開悟の花にみたされて  アルゼンチンの極東の
 アルの港に到着し  カーリン丸に身を托し
 やうやうゼムの港まで  高姫一行ヨブ一人
 天祥山に詣でむと  ゼムの街道辿る折
 マール、ボールの両人に  茲に端なく巡り会ひ
 鷹依姫や竜国別の  教司の消息を
 探りてここを出立し  山を乗越え川渡り
 日数を重ねてブラジルの  チンの港に安着し
 またもや船に帆をあげて  アマゾン河を溯り
 モールバンドの巣ぐひたる  玉の森林指して行く
 高姫冒険物語  八岐の大蛇も影隠し
 世は太平の松の御代  恵の風も福三郎  (平松福三郎)
 壬戌の秋の野辺  豊に稔り米倉に  (米倉嘉兵衛)
 道治まりし聖の世  今から嘉言ぎ奉り
 神の兵士に衛られて  二十九巻の物語
 ここにいよいよ述べ終る  豊葦原の中津国  (中村純也)
 さやる村雲晴れわたり  空も純也の信徒が
 東の国より遥々と  訪ね来れる雄々しさよ
 あゝ惟神々々  神の御霊を蒙ぶりて
 心も清き神人や  信徒等に守られて
 霊物語述べ終る。  

(大正一一・八・一三 旧六・二一 松村真澄録)
(昭和一〇・六・八 王仁校正)

 名に高き地名人名読み込みて
  この巻末を飾る旅かな




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