出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語26-2-81922/07海洋万里丑 虎の嘯王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
詳細情報:
場面:
由良の秋山彦の館
あらすじ
 杢助の歌。来歴。
名称
秋彦* 秋山彦* 五十子姫* 梅子姫* お民* 音彦* 久助* 国依別* 言依別命* 佐田彦* 玉能姫* 玉治別* 常彦* テールス姫* 友彦* 夏彦* 初稚姫* 波留彦* ムカデ姫* 杢助 紅葉姫* 黄竜姫*
生身魂 神伊弉諾大神 石凝姥命! 厳の御霊 お杉 鉄彦 国武彦大御神 神素盞鳴大神 鷹依姫 玉依姫 時置師! 時公! 魔神 瑞の御霊 稚姫君
丹波 綾の聖地 アルタイ山 アルプス教 生田の森 自転倒島 コーカス山 神政成就 諏訪の湖 高春山 竜の宮居 天教山 再度山 麻邇宝珠 湯谷ケ峠 由良港 竜宮洲 竜宮城
 
本文    文字数=4046

第八章 虎の嘯〔七七三〕

 杢助は立ち上り銀扇を拡げて自ら歌ひ自ら舞うて見せた。

『天教山に天降ります  神伊弉諾大神の
 御裳の身魂と生れたる  魔神を攘ふ時置師
 アルタイ嶺の山麓に  人子の司鉄彦が
 僕の神の時公と  姿を窶し石凝姥の
 伊都の命の宣伝使  三五教を開かむと
 荒野ケ原を打ち渉り  進み進みてコーカスの
 深山を包む黒雲を  伊吹払ひに吹き払ひ
 瑞の御霊の側近く  仕へまつりし吾身魂
 神素盞嗚大神の  御言密かに蒙りて
 自転倒島に打ち渡り  心の色も丹波の
 湯谷ケ峠の山麓に  樵夫となりて身をひそめ
 妻のお杉を娶りつつ  神の御水火の幸はひて
 初稚姫の御誕生  蝶よ花よと育て上げ
 五歳となりし秋の空  妻の命は世を去りて
 後に残りし父と娘の  この世を果敢なむ折柄に
 灯火を目当に訪ね来る  三五教の宣伝使
 玉治別の神司  愈ここに杢助は
 神の大道に躍り入り  高春山にアルプスの
 教を樹つる神柱  鷹依姫を言向けて
 綾の聖地に参向し  再度山の山麓に
 教の館を築き上げ  生田の森の側近く
 稚姫君の生身魂  斎きまつりて御教を
 遠き近きに開きつつ  神の教を聞きしより
 再度山を立ち出でて  綾の聖地に参上り
 父娘が尽す神の道  あゝ惟神々々
 御霊幸はへましまして  年端も行かぬ初稚の
 姫の命は玉能姫  玉治別と諸共に
 万里の波濤を乗り越えて  竜宮島に打ち渡り
 玉依姫の常久に  鎮まりいます諏訪の湖
 竜の宮居に参詣で  麻邇の宝珠を賜はりて
 梅子の姫に献り  黄金の烏に乗せられて
 雲井の空を音高く  渡りて帰る由良港
 人子の司秋山彦の  貴の命の庭園に
 一行十人恙なく  降り来ませる尊さよ
 梅子の姫の一行が  麻邇の宝珠を携へて
 帰り来ますと聞きしより  心の駒は勇み立ち
 言依別に従ひて  此処に漸く来て見れば
 思ひ掛けなき瑞御霊  神素盞嗚大御神
 国武彦大御神  聖顔殊に麗しく
 現はれ給ふ嬉しさよ  それのみならず朝夕に
 心に掛けてその無事を  祈りまつりし吾娘
 初稚姫は殊更に  玉の顔にこやかに
 勇み給へる嬉しさよ  あゝ惟神々々
 三つの御玉は常久に  神のまにまに納まりて
 神政成就の基礎を  築き給ひしその上に
 厳の御霊と称ふべき  竜宮城の麻邇宝珠
 またもや聖地に集まりて  光を放つその上は
 神の仕組は弥広に  弥永久に動きなく
 現はれ給ふ目のあたり  神が表に現はれて
 善と悪とを立て別ける  この世を造りし神直日
 心も広き大直日  ただ何事も人の世は
 直日に見直せ聞き直せ  身の過ちは宣り直す
 三五教の神の道  深き心を汲み取りて
 三つの御玉に村肝の  心の玉を抜かれつつ
 憂身を窶す玉探し  秋の御空に天津日の
 光り輝き給ふ如  栄え進むは目のあたり
 仁慈無限の瑞御霊  神素盞嗚大御神
 国武彦大神の  御前に杢助慴伏して
 慎み敬ひ願ぎまつる  あゝ惟神々々
 御霊幸はへましませよ』  

と歌ひ終つて旧の座についた。

(大正一一・七・一八 旧閏五・二四 北村隆光録)



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