出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語24-99-31922/07如意宝珠亥 神諭王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
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本文    文字数=3066

神諭

   大正五年旧十一月八日

 大本の神の教の通りの誠の修業のでけてをる身魂は、安全に神界の御用が勤まるなれど、修業の出来て居らぬ身魂は辛くなるから、誠の神の道は修業しただけの事より出来は致さぬぞよ。世に落ちて居りた身魂は、ドンナ辛い修業も致して居るから、サアここといふ処では、ビクともせずに安心に御用が勤まるぞよ。世に出て居りて、今迄結構に暮して来た上流の守護神よ、一時も早く改心なされよ。モウ世が迫りて来たから、横向く間も無いぞよ。これからは悪の霊の利かぬ時節が廻りてきたから、今迄のやうな強いもの勝の世の持方は神が赦さぬぞよ。今迄は加美はドンナ忍耐も致して、この世の来るを待ちて居りたぞよ。日本は欲な人民の多い国、外国は学の世であるから、ドンナ事でも致すぞよ。日本の人民は神の国に生れながら、神をおよそに思て、吾よしの強欲ばかりを考へて、金の事になりたら、一家親類は愚、親兄弟とでも公事をいたす、惨たらしい身魂に化り切りて居るぞよ。これでは神国の人民とは申されぬぞよ。
 神の初発に修理へた元の祖国は、世界中を守護する役目であるぞよ。世界の難儀を助けてやらねば、神国の役目が済まぬから、世界の国の人民を一番先に神心に捻直して一人も残らず、神心に復へてやらねば神の役が済まぬので、天の大神様へ、日々艮の金神が御詫をいたして、世の立替を延ばして貰うて、その間に一人でも多く、神国魂に致したさに、神は昼夜の気苦労を致して居るから、神国の人民なら、チトは神の心も推量致して身魂を磨いて、世界の御用に立ちて下されよ。モウ世が迫りて来て、絶対絶命であるから、どうする間も無いぞよ。神は急けるぞよ。人民が早く改心をいたして下さらぬと、世界中の難渋が激しくなりて、何もかも総損害となるぞよ。神が経綸た世界の誠を、何も知らずに、吾物に致さうとして、エライ企みは奥が浅うて狭いから、ここまで九分九厘までは面白いほど、トントン拍子に来たなれど天の時節が参りて、悪神の世の年の明きとなりて、悪の輪止りで、向ふの国には死物狂を致して居るなれど、何処からも仲裁に這入る事も出来ず、見殺しで神なら助けねばならぬなれど、余り我が強過ぎてどう仕様も無いぞよ。この方艮の金神も我が強くて、神々の手に合はいで押籠められて変化る事の無い所まで、ドンナ事にも変化て、ここへ成りたのであるから、モウ一種変化たいと思うたなれど、モウ変化る事が無いやうに成りたぞよ。(終)



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