出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語24-3-101922/07如意宝珠亥 土人の歓迎王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
詳細情報:
場面:
ニユージーランドの沓島 一つ洲
あらすじ
 一行はニユージーランドの沓島に上陸した。島の郷人が集まり、一行を神として尊敬する。友彦とスマートボールが木に登り、わけの分らない言葉を発すると、郷人たちには「二人の若い女は平和の神、若い婆は悪党。もう一人の婆は一つ洲の女王の母だ」と聞こえた。一行は歓迎のもてなしを受ける。高姫は「自分こそ日の出神の生宮で最も貴い」と言うが、村人からは冷淡に扱われた。
 郷人たちは船を出し、一行を竜宮の一つ洲に送った。高姫、チヤンキー、モンキーは、ひどい扱いで、泥の船に乗せられた。
 一つ洲に着くと、使いが出され、高山彦のブランジーが迎えに来た。黒姫のクロンバーも現れ、高姫と再会を喜ぶ。ムカデ姫は娘に会いに城内に入る。
 玉能姫、玉治別、初稚姫その他の一行は、裏門より密かに逃れて出て、裏山の森林に姿を隠し、息を休めた。
名称
お民 カーチヤン 久助 クロンバー 貫州 郷人 スマートボール 高姫 玉能姫 玉治別 チヤンキー 友彦 初稚姫 ブランジー ムカデ姫 モンキー
お節! お初! 黒姫! 小糸姫! 言依別命 酋長 心霊 高山彦! 田吾作! 日の出神の生宮 竜神 黄竜姫
アンボイナ島 岩島 宇都山の里 オセアニヤ 自転倒島 沓島 顕恩城 神力 錫蘭島 タカの港 テンカオ島 泥船 南洋 南洋語 ニユージーランド 一つ洲 竜宮島
 
本文    文字数=18127

第一〇章 土人の歓迎〔七四〇〕

 南洋一の竜宮島  アンボイナをば後に見て
 救ひの船に身を任せ  進み来れる高姫や
 蜈蚣の姫の一行は  夜を日に継いでオセアニヤ
 一つ島根に渡らむと  心勇みて漕ぎ来る
 時しもあれや海中に  すつくと立てる岩島を
 左手に眺めて進み行く  俄に海風吹き荒び
 浪高まりて船体を  操る術も無きままに
 浪を避けむと岩島の  蔭に漕ぎつけ眺むれば
 怪しき影のただ二つ  何者ならむと立ち寄つて
 素性を聞けば錫蘭島の  チヤンキー モンキー 両人が
 顕恩城の小糸姫  竜宮城へ送る折
 俄の時化に船を破り  茲に非難し居たりしを
 漸く悟り高姫は  日頃探ぬる神宝の
 匿せし場所はこの島と  疑惑の眼光らせつ
 二人の男を引つ捉へ  ためつ賺しつ尋ぬれど
 元より訳は白浪の  中に漂ふ二人連れ
 取つく島も泣き寝入り  蜈蚣の姫は両人が
 話を聞いて仰天し  小糸の姫は世の中に
 もはや命は無きものと  悲歎の涙に暮れながら
 船底深くかぢりつく  ころしもあれや南洋に
 その名も高き一巨島  テンカオ島は海中に
 大音響と諸共に  苦もなく沈みし勢に
 海水俄に立ち騒ぎ  水量まさりて魔の島を
 早一呑みに呑まむとす  高姫その他の一同は
 九死一生の苦しみに  生きたる心地も荒浪の
 肝を潰せる折柄に  黄昏時の海原を
 声を目当に進み来る  救ひの船に助けられ
 やつと安心胸を撫で  進む折しも玉能姫
 初稚姫や田吾作の  助けの船と悟りてゆ
 高姫持病は再発し  竹篦返しの減らず口
 頤を叩くぞ憎らしき  あゝ惟神々々
 神の恵は何処までも  悪の身魂も懇に
 誠の教に導きて  救ひ給ふぞ有難き
 玉治別の漕ぐ船は  夜に日を重ねてやうやうに
 ニユージーランドの沓島の  磯端近く着きにけり
 浪打ち際に近づけば  思ひもよらぬ高潮の
 寄せては返す物凄さ  船の操縦に悩みつつ
 スマートボールや貫州や  チヤンキー モンキー諸共に
 汗を流して櫂を漕ぎ  漸く上陸したりける
 あゝ惟神々々  御霊の幸ぞ尊けれ
 神の恵ぞ畏けれ。  

 物珍しげに島の土人は小山の如く現はれ来り、口々に手を打ち「ウツポー、クツター クツター」と叫びゐたり。これは「珍しき尊き神人来り給へり」と云ふ意味なり。一同は「ウツポー、クツター クツター」の諸声に送られ、禿ばかりの島に似合はず、樹木鬱蒼たる大森林の樹下に導かれ、珍しき果物を饗応され、神の如くに尊敬されたりける。
 友彦は得意満面に溢れ、言語の通ぜざるを幸ひ、猿の如く大樹の枝にかけ登り、懐より麻を取り出し左右左に打ち振りながら、
『ウツポツポー ウツポツポー、テンツルトウ テンツルトウ、チンプクリンノチンプクリン、プクプクリンノプクプクリン、ペンコ ペンコ、チヤツク チヤツク、ジヤンコ ジヤンコ、テンツルテンノテンツルトウ、トコトンポーリー トコトンポーリー、カンカラカンノケンケラケン、高姫さまのガンガラガンノコンコロコン、蜈蚣姫のパーパーサン、コンコンチキチン、コンチキチン、小糸の姫の婿様は、トントコトンの友彦が、ウツパツパー ウツパツパー、シヤンツクテンテンツクテンテン、キンプクリンノフクリンリン』
と囀り初めたり。数多の土人は一行中の最も貴き神と早合点し、随喜の涙を零し合掌しゐたり。スマートボールはまたもや駆け登り、矢庭に木の枝を手折り、左右左に打ち振り、
『ウツポツポー ウツポツポー、キンライライノクタクタライ、キンプクリンノキンライライ、ウツポツポー ウツポツポー』
と囀り出したり。スマートボールは自分の云うた事を自分ながら些とも解して居ない。されど土人の胸には、先に上つた友彦よりも最上位の神たる事を悟りたり。友彦はまたもや、
『ウツポツポー、ペンペコペン、ウツポツポ、パーパーサン、エツポツポー、エツポツポー』
と囀り出したり。これは土人の言葉に対照すると、
『二人の女は真の平和の女神だ。さうして若い方の婆アは悪党だ。色の黒い婆アは一つ島の女王の母上だ』
と云ふ意味になる。数多の土人は蜈蚣姫の前に跪き、手を拍ち嬉し涙に暮れながら恭敬の意を表し、踊り狂ひ、その次に玉能姫、初稚姫を胴上げにし「エイヤ エイヤ」と声を揃へて森の木蔭を舁ぎ廻り、踊り狂ふその可笑しさ。玉能姫、初稚姫は様子分らねど、ともかくも自分等を尊敬せしものたる事は、その態度によつて悟る事を得たりける。
 森林の最も高き所に七八丈ばかりの方形の岩が、地の底から湧き出たやうに現はれ居たり。その上に玉能姫、蜈蚣姫、初稚姫の三人を舁ぎ往き、種々の果物を各自に持ち来り、所狭きまで並べ立て、この岩を中心に踊り狂ひ廻つた。残りの一隊は大樹の下に移り往き、何事か一生懸命に祈願し初めたり。
 玉治別は一向構つてくれないのに稍悄気気味となり、またもや樹上に駆け登り木の枝を手折つて、前後左右に無精に打ち振り、
『ウツパツパーウツパツパー、キンライライノクタクタライ、ラーテンドウ ラーテンドウ』
と幾度も繰返しける。この意味は、
『吾は海底の竜神、今この島を平安無事ならしめむために現はれ来り』
と云ふ事になる。またもや土人は玉治別を一生懸命に拝み初めたり。スマートボールは、
『パーパーチンチン、パーチンチン』
と囀りぬ。数多の群集は各尻をまくり、高姫の身辺近く取り巻き「我臀肉を喰へ」と云ふ意味にて、
『パーパーキントウ、キントウ、パーパーキントウ、キントウ、パースパース』
と云ひながら御丁寧に一人も残らず尻をまくりて、三間ばかり四つ這になり、各この場を捨てて、初稚姫等が坐せる石の宝座の方に、先を争うて進み行く。
 樹下に蹲踞み、感涙に咽んで居る数十人の、残つた土人の敬虔の態度を眺めた高姫は、そろそろむかづき初め、
『これこれ此処の土人さま、お前は何と思つて居るか。あの先に登つた奴は友彦と云ふ、それはそれは恐ろしい、人を騙して金を奪り、嬶盗人をやつた悪い悪い男だよ。そして後から上つた細長い猿のやうな男はスマートボールと云ふ、最前行つた蜈蚣姫の乾児の中でも一番意地くねの悪い代物だ。三番目に登つた奴は神でも何でもない。自転倒島の宇都山の里に、蚯蚓切りの蛙飛ばしを商売にする、田吾作と云ふ男だ。如何に盲千人の世の中だと云うても、取違ひするにもほどがある。この中で一番尊い御方は日の出神の生宮たるこの高姫だよ、取り違ひをするな』
と癇癪声を張り上げながら、自分の鼻先をチヨンと押へて見せたれど土人には何の事か一つも通ぜず、歯脱け婆が気を焦つて、尻をかまされた腹立紛れに怒鳴つて居るのだ位に解され居たり。一同の土人は高姫に向ひ、両手の食指を突き出し、左右の指を交る交る鼻の前に突出し、しやくつて見せたり。高姫も何事か訳が分らず、同じやうに今度は指を外向けにして、水田の中を熊手で掘るやうに空中を掻いて見せる。そのスタイルは蟷螂の怒つた時の様子に似たりける。数十人の土人は何故か一度に頭を大地につけたり。高姫は調子に乗つて幾回となく空中を掻く。樹上の友彦はまたもや、
『エツポツポー エツポツポー、パーパーチクリン、パーチクリン、ポコポコペンノポコポコペン、ペンポコペンポコ、チンタイタイ』
と叫べば、一同はムクムクと頭を上げ、日に焦けた真黒な腕をニウと前に出し、一斉に高姫に向つて突きかかり来る。この時玉治別は樹上より、
『エイムツエイムツ、ツウツウター』
と叫ぶ。一同は俄に腕をすくめ、力無げにまた元の座に平伏し、樹上の三人に向つて合掌し、何事か声低に祈り居る。
 しばらくありて玉能姫は、蜈蚣姫と共に初稚姫を中に置き、後前を警固しながら数多の土人に送られて、大樹の下に引き返し来りぬ。玉治別は調子に乗つて口から出任せに、
『ダールダール、ネースネース、ツツーテクテクテレリントン、ニウジイランドテテーポーポー、ツツーポーポ、タターポーポー、エーポーポー、エーツクエーツク、エーポーポー、エーツクエーツク、エーテイテイ』
と叫ぶや否や、土人の大多数は蜘蛛の子を散らすが如くこの場を立ち去りにける。玉能姫は樹上を見上げながら、
『玉治別さま、スマートボールさま、早く下りて下さい、玉能姫は一つ島に往かねばなりますまい。サア早く早く』
と手招きするにぞ、三人はこの声に応じて、ずるずると樹下に苦もなく下り来たりぬ。しばらくありて土人は満艦飾を施したる立派な船を一艘と、その他に堅固なる船十数艘を率ゐ来り、中には至つて見苦しき泥船一艘を交ぜて居た。最も麗しき船に玉能姫、初稚姫、蜈蚣姫を丁寧に寄つて集つて舁ぎながら、恭しく乗せた。玉治別は我乗り来りし船に、スマートボール、友彦と三人分乗した。久助、お民は土人と共に麗しき船に乗せられた。チヤンキー、モンキー及び高姫は泥船に無理に捻込まれ、艫を漕ぎながら、数百人の土人は大船に満乗して、一つ島目蒐けて送つて行く。高姫は不平で堪らず、種々と言葉を尽して……日の出神の生宮を最も立派な船に乗せるのが至当だ、玉能姫ナンカは普通の船でよい……と身を踠いて喋り立てたが、土人には一向言葉も通じないと見えて、
『エツポツポー エツポツポー、パーパーチツク、パーチツク』
と云ひながら、一つ島目蒐けて進み行く。玉治別は船中にて宣伝歌を歌ひ初めたり。

『コーツーコーツーオーリンス  セイセイオウオウオウセンス
 チーサーオーサーツウツクリン  コモトヨコモト、カンツクリン
 ターツーテーツーテーリンス  ノウミス ノウミス ヨーリンス
 メースヤーツノーブクリン』  

と歌ひ出しぬ。土人はこの声に随喜の涙を澪し、手を拍つて合掌したり。この意味は、
『神が表に現はれて、善と悪とを立て別ける、この世を造りし神直日、心も広き大直日、ただ何事も人の世は、直日に見直せ聞き直せ、身の過ちは宣り直せ』
と云ふ宣伝歌の直訳なり。玉治別はこの島の神霊に感じ、俄に南洋の語を感得したるなりき。その他の一同も、残らずこの島に上陸して神霊に感じ用語を悟りぬ。されど我慢にして猜疑心深き高姫には、一語も神より言葉を与へ給はざりしなり。船中は残らず南洋語で持ち切り、恰も燕の巣の如く「チーチーパーパー、キウキウ」の声に満たされ、漸くにして一つ島のタカ(テーク)の港に無事上陸したりける。
 土人の中にても最も羽振の利いた酋長のカーチヤンは、二三人の供人と共に辛うじて港に上陸するや否や、黄竜姫の鎮まる王城の都を指して、蜈蚣姫一行の到着を報告すべく、一目散に島内深く姿を隠しけり。
 初稚姫、玉能姫、蜈蚣姫は土人の手車に乗せられて、これを舁ぐやうな体裁で、「エツサアサア エツサアサア」と云ひながら都をさして送られて行く。玉治別は驢馬に跨がり、友彦その他を従へ悠々として土人の一隊に守られ進み行く。高姫は非常の侮辱と虐待を受けながら意気銷沈の体にて、恨めしげにとぼとぼと、どん後から随従て往く。往く事数十丁、前方より麗しき輿を舁ぎ、騎馬の兵士数十人、前後につき添ひ、威風堂々として来る真先に立てる勝れて背の高い男、馬上より、
『我こそは黄竜姫の宰相、ブランジーと申すもの、今日は女王の御母上蜈蚣姫様御来臨と承はり、これまでお迎ひのため罷り越したり。……サア蜈蚣姫様、この輿にお乗り下さいませ』
とすすむるにぞ、蜈蚣姫は意外の待遇に嬉しさ余つて言葉も得出さず差俯むき居る。群衆は何の容赦もなく手車のまま輿の傍に近づき、御輿の戸を開けて、蜈蚣姫を乗らしめたり。初稚姫、玉能姫は土人の手車に乗りしまま輿の後に従ひ行く。
 行く事数十丁、忽ち黄竜姫の城内に一同迎へ入れられ、御輿は玄関の前に据ゑられける。この時黄竜姫はクロンバーを従へ玄関に立ち現はれ、輿より出づる蜈蚣姫の手を取り、嬉し涙を湛へながら奥深く姿を匿しけり。クロンバーは玄関に佇み、一行の姿を見やりながら、
『ヤアお前はお節ぢやないか。お初、何ぢや偉さうに手車に乗つて……慢神するにもほどがある。ヤア田吾作、スマートボールに鼻の先の赤い男、ヤア何とした今日は怪態な日だらう。高山さまも高山さまだ、なぜコンナ代物を迎へ入れたのだらう……それにつけても高姫さま、酷い事をおつしやつて私を追ひ出しなさつたが、嘸や今頃は心細く思うて居なさるだらう、アヽお哀憫しい。コンナ連中に遭ふのも嫌だが、高姫さまにどうかして一目遭ひたいものだ』
と独り呟き居る。玉能姫、初稚姫はクロンバーに向ひ、
『ヤア貴女は三五教の黒姫さまではございませぬか、妾は初稚でございます』
『ハイ、左様でございます。世間は広いもの、自転倒島に居つて、皆さまに笑はれ譏られ、邪魔ばかりしられて居りましては真実の神力が出ませぬが、この広い島に渡つて来て自由自在に神力を発揮し、今ではこの通り立派な一国の宰相の北の方となりました。お前さまは矢張言依別命について自転倒島を宣伝に廻り、失敗の結果、またボロイ事があらうかと思つて、南洋三界まで彷徨うて来なさつたのだな。ウンよしよし、世界に鬼は無い。改心さへ出来れば黒姫が助けて上げよう。窮鳥懐に入れば猟師もこれを取らずと云ふ事がある。もうかうなつては今迄のやうに我を張らずに、お節……ハイ、……お初……ハイ……と云うて黒姫に絶対服従をなさるのが身のためぢやぞエ。……お前は田吾作ぢやないか。矢張周章者は周章者ぢや。自転倒島ではもう相手が無くなつたかや。オホヽヽヽ、気の毒な事いのう』
 玉治別は余りの侮辱にむツとしたが、堪忍袋を押へて素知らぬ顔にて笑ひ居る。ブランジーの高山彦は馬に跨がりながら、
『ヤアヤア数多の人々、遥々御苦労なりしよ。城の馬場に沢山の酒肴の用意もしてあらば、自由自在に飲み食ひしてお帰り下さい』
 群衆はウローウローと云ひながら、雪崩を打つて城門を駆出し、広き馬場に列べられたる酒肴に舌鼓をうち、酔が廻るに連れて唄ひ舞ひ、踊り狂ひ、歓喜の声は天地も揺ぐばかりなり。
 高姫は悄々として、漸く玄関に現れ来り、黒姫の姿を見るより、矢庭に飛び込み獅噛みつき、
『アヽ貴女は黒姫様、お久しうございます』
 また黒姫は、
『アヽ貴女は高姫様、会ひたかつた、懐かしや』
と他所の見る目も憚らず、互に抱きつき嬉し涙に掻き曇る。
 高山彦は馬を乗り捨てその場に現はれ、
『高姫さまですか、私は高山彦ですよ。ようまア来て下さいました』
と涙含みながら、二人の手を取り奥深く進み入る。玉治別、初稚姫、玉能姫その他の一同は裏門より密に逃れ出で、裏山の森林に姿を隠し息を休め居たりける。

(大正一一・七・三 旧閏五・九 加藤明子録)



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