出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語17-0-31922/04如意宝珠辰 総説歌王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
詳細情報:
場面:

あらすじ
 筆録者読み込み。17巻概観。
名称

青彦 お節 お楢 黒姫 曲津 霊魂
愛宕山 穴太 穴太寺 ウラナイ教 大江山 鬼ケ城 現界 神界 瑞祥閣 帝釈山 半国山 比治山峠 真名井ケ原 三岳山 妙見山 幽界
 
本文    文字数=3276

総説歌

 西に半国聳え立ち  東に愛宕の峰高く
 南遥に妙見の  山雲表に屹立し
 帝釈山は北方に  コバルト色を染め出し
 若芽に萌ゆる山屏風  中の穴太に牛飼ひし
 吾故郷に名も高き  西国二十一番の
 札所と聞えし穴太寺  故郷を出でて二十五年
 神の真道に服ひて  幼稚心に慕ひたる
 三十三相備へます  聖に対し尻喰ひ
 観音さまとて棄てられず  松村加藤中野氏
 筆の勇者を伴ひて  三日三夜を棒に振り
 帰つて一日グウグウと  疲労休み気の休み
 愈腹帯締めなをし  語り出でたる大江山
 悪魔退治のその続き  黄金の色の花咲きて
 地は一面の銀世界  真名井ケ原に詣でむと
 せう事なさのまる裸  寒さ耐へて登り行く
 爺サン婆サンや娘子を  背中に負うて比治山の
 峠の上に登り行く  寒さは寒し忽ちに
 五人男は昇天し  親子三人是非もなく
 進み行く手に黒姫が  伏屋の中より現はれて
 力限りに喰ひとめる  信神堅固の老爺、娘
 婆の話を聞捨てて  勇み進みて比沼真名井
 清水湧き出る霊場に  首尾よく詣で立帰り
 手桶をさげて庭の面  ウンと転けたが病就で
 爺サンは幽界の人となり  またもや娘が病気の
 床に苦み日に夜に  痩衰へしお節嬢
 婆の頼みに黒姫は  肩を怒らし出で来り
 訳の分からぬお筆先  ウラナイ教の宣伝歌
 汗を流して宣りつれば  病は益々重くなり
 これや堪らぬと黒姫は  神界御用が急く故に
 妾は帰らにやならないと  態よくこの場を逃げ帰る
 娘のお節は夢心地  仮死状態に陥りて
 荒野ケ原をトボトボと  進み行く折忽ちに
 裸男の五人連れ  お節を見かけ打かかり
 危く見えし折柄に  顔色青き青彦の
 霊魂忽ち現はれて  娘の難を救ひたり
 お節は呼吸を吹き返し  喜ぶ折しも黒姫が
 大きな面して出で来り  何ぢやカンぢやと減らず口
 時しもあれや青彦は  肉体さげて入来り
 お楢婆サンの懇望に  お節を嫁に貰はうと
 半約して帰り行く  三岳の山を乗り越えて
 三五教の宣伝使  曲津の巣ふ鬼ケ城
 鉾を揃へて一斉に  言霊戦を開始する
 実に面白き物語  瑞祥閣に北枕
 火鉢眺めて西を向き  黒い顔をば睨み合ひ
 ボンボリ灯けて筆を執る  松村北村加藤氏
 東尾吉雄氏四人連れ  縦横無尽に書きまくる
 現幽神界混同の  夢物語面黒し
 あゝ惟神々々  御霊の幸を賜へかし
 頭かしかし穴かしこ。  

  大正十一年四月二十三日 旧三月二十七日
    於瑞祥閣 王仁



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