出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語16-2-171922/04如意宝珠卯 谷の水王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
詳細情報:
場面:
丹後の元伊勢
あらすじ
 述懐歌。
 元伊勢の宮の造営には、鬼虎、鬼彦、石熊、熊鷹たちも参加した。
名称

青彦 石熊 鬼雲彦 鬼虎 鬼彦 亀彦 熊鷹 神霊 素盞鳴 皇大神 皇神 登由気神 英子姫 瑞の霊 八岐大蛇 悦子姫
天の数歌 天の真名井 五十鈴川 忌鋤 忌斧 産釜 産盥 ウラナイ教 勝男木 帰神 剣尖山 言霊 瑞祥閣 曽我部郷 千木 魔窟ケ原 真名井ケ岳 禊斎 元伊勢 霊界
 
本文    文字数=4515

第一七章 谷の水〔六〇七〕

 剣尖山の山麓に  現はれ出でたる青彦は
 ウラナイ教を開かむと  麓を流るる谷川の
 岸に穿てる産盥  片方に一つ産釜の
 縁由も深き清泉に  禊しながら遠近の
 老若男女を救ひつつ  ウラナイ教を宣べ伝ふ
 時しもあれや亀彦は  日も黄昏れし闇の空
 人押し分けて入り来り  森の茂みに佇みて
 様子如何にと聞き居れば  姿隠して悦子姫
 暗の中より三五の  神の教を宣べ伝ふ
 老若男女は青彦の  殊更濁れる言霊に
 驚き呆れ怪しみつ  由来を聞かむと焦慮る折
 皇大神の神懸り  清く涼しき言霊に
 青彦までも驚きて  燧石取り出しカチカチと
 火を切り出だし手探りに  枯木枯葉を掻き集め
 火を点ずれば忽ちに  四辺は真昼の如くなり
 火光を目蒐けて集まれる  数多の蜂に身を刺され
 呻吟苦悶の最中に  現はれ出たる英子姫
 亀彦諸共常磐木の  松の小枝を打折りて
 俄作りの大麻と  代用しつつ村肝の
 心を籠めて左右左に  打振り打振り許々多久の
 勢猛き熊蜂を  闇の彼方に追ひのけて
 青息吐息の青彦が  危難を救ふ神の業
 青彦漸う顔をあげ  四辺キヨロキヨロ見廻して
 三五教の宣伝使  名さへ目出度き亀彦や
 英子の姫の出現に  感謝の涙拭ひつつ
 前非を悔いて只管に  謝り入るこそ健気なれ
 悦子の姫も現はれて  天の数歌打ち揃ひ
 一二三四五つ六つ  七八九つ十百千
 万代祝ぐ亀彦が  人に勝れし神業を
 褒め称へつつ皇神の  御言畏み岩の上に
 美頭の御舎つかへむと  上津岩根に搗き凝らし
 下津岩根に搗き固め  忌鋤忌斧取り寄せて
 大峡小峡の樹を伐りつ  百日百夜がその間
 この谷川に禊斎して  この世を救ふ柱立
 晴れて嬉しき棟上や  千草百草何やかや
 萱刈り集め屋根となし  千木勝男木も勇ましく
 仕へ奉るぞ目出度けれ  魔窟ケ原に現はれて
 心の岩戸を押し開き  誠一つの三五の
 道に服ひまつりたる  鬼雲彦が懐の
 刀と聞えし鬼虎や  鬼彦、石熊、熊鷹の
 ヒーロー豪傑始めとし  それに従ふ百人は
 前非を悔いて勇ましく  これの谷間に現はれて
 帰順しきつたる青彦を  匠の神と仰ぎつつ
 夜と昼との際目なく  いと健やかに働きて
 千代の礎万代の  ミロクの基礎をつき固め
 皇大神の神霊  招き迎へて厳かに
 斎き奉るぞ尊けれ  光り輝く元伊勢の
 谷を流るる五十鈴川  天の真名井の水鏡
 清き神姿を後の世に  写すも嬉し霊界の
 尊き神代の物語  四魂揃うて十六の
 巻物語瑞祥の  閣に身をば横たへて
 直日に見直し聞直し  現、神、幽を一貫し
 過去と未来と現在を  超越したる不可解の
 幽玄微妙の言の葉は  一度に開く白梅の
 薫り床しく春風に  散り行く後に実を結ぶ
 花も実もある物語  真名井ケ岳や曽我部郷
 登由気の神や素盞嗚の  遠き神代の御経綸
 大き正しき十あまり  一つの年の弥生空
 月の光も宵暗の  空を霽して昇り来る
 玉兎の光に照されて  腹より出る口車
 筆の舵をば取りながら  あてども知らずスクスクと
 横に車を押して行く  縦と横との十字街
 辻褄あはぬと世の人の  百の誹を顧みず
 八岐大蛇の長々と  右や左へ蜿りつつ
 彼方此方と飛び飛びに  蛙の行列向ふ見ず
 瑞の霊の本性を  一皮剥いて述べて置く
 ホンに分らぬ物語  アヽ惟神々々
 御霊幸倍坐世よ。  

(大正一一・四・一六 旧三・二〇 北村隆光録)



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