出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語15-4-231922/04如意宝珠寅 八日の月王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
詳細情報:
場面:
コーカス山
あらすじ
 言依別命と玉彦、厳彦、楠彦は、神素盞嗚大神の館を後にして、コーカス山の宮に向かった。松代姫は言依別命に神素盞嗚大神の身の上を聞き安心する。
名称
愛子姫* 幾代姫* 厳彦 梅彦* 亀彦* 菊子姫* 楠彦 言依別命 玉彦 松代姫 八島主
国治立神命 神素盞鳴大神 皇大神 皇神 瑞月 瑞の御魂
紀の港 コーカス山 天使 琵琶の湖
 
本文    文字数=3561

第二三章 八日の月〔五九〇〕

 言依別命は、八島主の天使その他の天使と別れを告げ、後日の面会を約したまひぬ。

 清き心の玉彦や  月日の影は叢雲を
 四方に掻き分け厳彦や  神の御稜威も弥深く
 高く奇しき楠彦の  広き恵を三人連れ
 神素盞嗚の大神の  留守の館を後にして
 千里の馬に跨がりつ  轡の音も勇ましく
 手綱掻い繰りシトシトと  瑞の御魂の三つの坂
 心の駒も乗る駒も  いと勇ましくシヤンシヤンと
 声も涼しき琵琶の湖  浜辺を指して下り行く
 浪も長閑な海原を  駒諸共に船の中
 浪を分けてぞ進みける  折から吹き来る東南の
 風に真帆をば掲げつつ  船脚早くコウカスの
 山の麓へ紀の港  此処に御船を横たへて
 またもや駒に打ち乗りて  さしもに嶮しき嶮道を
 シヤンコ シヤンコと登りつつ  君の便りも松代姫
 神の御前に平伏して  祈る誠も麻柱の
 神の教の宣伝使  言依別を始めとし
 玉彦厳彦楠彦の  三つの御魂の神司
 この場に漸く現はれて  社の前の常磐木に
 駒を繋ぎて静々と  境内さして進み入り
 四人一度に大前に  頸根つきぬき畏まり
 打つ拍手の音も清く  詔る言霊はさやさやと
 水の流るる如くなり  折しも御前に額づきて
 皇大神の身の上を  守らせたまへ国治立の
 神の命の大前に  乞ひのみまつる姫神の
 声も涼しき太祝詞  清しく言霊宣り終へて
 静々御階段を下り来る  階下を見ればこは如何に
 誠一つの麻柱の  神の使の宣伝使
 言依別の一行が  この場にあるに心づき
 慌てて御階段をかけ下り  四人の前に平伏して
 神素盞嗚の大神の  御身の上は如何にぞと
 問ふ言の葉も涙声  心の闇ぞ哀れなる
 言依別の宣伝使  神素盞嗚の大神の
 その消息を詳細に  包まず隠さず宣りつれば
 松代の姫は雀躍りし  嗚呼有難し有難し
 皇大神の御恵と  またもや御階段を駆け上り
 心静めて皇神の  深き恵を嬉しみて
 感謝するこそ殊勝なれ  神が表に現はれて
 善と悪とを立て分ける  この世を造りし神直日
 心も広き大直日  ただ何事も現世は
 直日に見直せ聞き直せ  世の曲事は宣り直す
 三五教の神の道  四方の国々照り渡る
 その功績ぞ尊けれ  古き神代の物語
 十五の巻を述べ終へし  大正壬戌の春
 陰暦弥生の上八日  新の四月の上四日
 神代を明かす言の葉も  五百九十の節も今
 緯機織なす瑞月が  横に臥しつつ呉竹の
 節さへ合はぬ七五調  岩より加藤村肝の
 心定めて千早振  古き神代の因縁を
 此処に新に説き明かす  今日の生日ぞ尊けれ
 今日の生日ぞ目出たけれ。  

(大正一一・四・四 旧三・八 加藤明子録)
(昭和一〇・三・二五 王仁校正)



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