出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語11-5-241922/03霊主体従戌 顕国宮王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
詳細情報:
場面:
コーカス山
あらすじ
 神須佐之男大神は、三葉彦神の広道別を太玉命と名を変えさせ、松代姫と娶わせ、ト部の神として顕国玉大宮の司とした。
 また、青雲別の高彦神を天之児屋根命と名乗らせ、梅ケ香姫と娶わせ、顕国玉大宮の祝の神した。
 さらに、白雲別の北光神を天之目一箇神として、竹野姫と娶わせ、石凝姥命と共にアルプス山に遣わし、鉄製品を作らせた。
 また、大歳神司は五穀を世界中に広めた。
 コーカス山ではウラル彦とウラル姫が顕国の宮殿を作り勢力を広めていたが、石凝姥命、天之目一箇神、天之児屋根命、松竹梅の宣伝使達が現れて、宣伝歌でウラル彦、ウラル姫をアーメニヤに追いやった。そこで、神須佐之男命は地教山を後にして、顕国の宮に入られ、天之目一箇神に十握の剣を鍛えさせ、天之児屋根命と太玉命に祭祀を司らせた。
 オド山津見、正鹿山津見司、秋月姫、深雪姫、橘姫は魔神を征服するべく、神須佐之男大神の命を奉じてアーメニヤに向った。
 また、神須佐之男命はアルプス山に天之目一箇神他を遣わした。
 これらのことが、天照皇大神(あまてらすおほみかみ)の疑いを抱かせる種になり、須佐之男命は姉神の嫌疑を受け、神追ひにやらわれ給うことになる。
名称
天照皇大神(あまてらすおほかみ) 天の児屋根命 天の目一箇神 石凝姥命 梅ケ香姫 オド山津見司 大歳の神 鴨彦! 神須佐之男大神 須佐之男命 竹野姫 月 時置師神 花 太玉の命 正鹿山津見司 松代姫 八彦! 雪
悪狐 旭 天足彦 天津御神 青雲別! ト部の神 ウラル彦 ウラル姫 妖魅 胞場姫 大神津見 北光の神! 金勝要神 国津神 国治立命 雲路別! 白雲別! 邪鬼 精魂 高倉 高彦神! 大地の神霊! 大地の霊体! 大地の霊力! 月日 祝の神 久方彦命! 広道別! 曲神 曲津 魔神 三葉彦神! 瑞の御霊 八岐大蛇
アーメニヤ 秋津島根 天津祝詞 アルプス山 顕国玉大宮 顕国の宮殿 大海原 神言 神実 コーカス山 言霊 体主霊従 地教山 十握の剣 武器
 
本文    文字数=4434

第二四章 顕国宮〔四九一〕

 春霞棚引き初めてコーカスの、山の尾の上や百の谷、大峡小峡の樹々の枝、黄紅白紫色々と、咲き乱れたる顕国、霊の御舎雲表に、千木高知りて聳え立ち、黄金の甍三つ巴、輝く旭日に反射して、遠き近きに照り渡る、神須佐之男の大神は、宮の主と現れまして、堅磐常盤に鎮まりて、大海原に漂へる、秋津島根を心安の、美しき神世に開かむと、瑞の御霊の三葉彦、神の教を広道別の、三五教の宣伝使、太玉の命と名を変へて、栄え芽出度き松代姫、妹背の道を結ばせつ、天津御神や国津神、八百万在す神等に、太玉串を奉る、卜部の神と任け給ひ、顕国玉の宮の司となし給ふ。青雲別のその御稜威、高彦神の宣伝使、天の児屋根と改めて、天津祝詞の神嘉言、詔る言霊の守護神、顕国玉大宮の、祝の神と任け給ひ、梅ケ香姫と妹と背の、契を結ばせ給ひけり。白雲別の宣伝使、教を開き北光の、神の司のまたの御名、天の目一つ神司、竹野の姫を娶はして、アルプス山に遣はしつ、石凝姥と諸共に、鏡、剣を鍛はしめ、国の御柱樹て給ふ、神縁微妙の神業を、四方の神達人草の、夢にも知らぬ久方の彦の命の雲道別、名も大歳の神司、五穀の食を葦原の、四方の国々植ゑ拡め、神の恵みも高倉や、月日も清く朝日子の、白狐の神の此処彼処、生命の苗を配りて、青人草の日に夜に、食ひて生くべき水田種子、守り給ふぞ尊けれ。
 コーカス山の山上にウラル彦、ウラル姫の贅を尽し美を竭して建造したる顕国の宮殿には大地の神霊たる金勝要神、大地の霊力たる国治立命及び大地の霊体の守護神神須佐之男大神を鎮め奉り、荘厳なる祭典を行ひ三柱の神の神力によつて、天ケ下を統御せむと体主霊従の根本神たる天足彦、胞場姫の再来、八岐の大蛇や悪狐、その他の邪鬼妖魅に天授の精魂を誑惑されて、ウラル彦、ウラル姫以下の曲神は、最後の経綸場としてコーカス山を選み、宮殿を造り八王神を数多集へて、アーメニヤにも劣らざる神都を開きつつありける。
 かかる処へ石凝姥命、天之目一箇神、天之児屋根命、正鹿山津見神の娘大神津見と現はれたる松代姫、竹野姫、梅ケ香姫、時置師神、八彦、鴨彦等の神現はれて、天津誠の神言を奏上し宣伝歌を唱へたれば、流石のウラル姫も以下の神々も天津誠の言霊に胆をうたれ、胸を挫がれ、全力を集注して経営したる可惜コーカス山を見捨てて、生命からがらウラル山、アーメニヤの根拠地に向つて遁走し、コーカス山は今は全く三五教の管掌する処となりにける。
 茲に神須佐之男命は地教の山を後にして顕国の宮に入らせ給ひ、天之目一箇神をして十握の剣を鍛へしめ顕国の宮の神実となし、天下の曲神を掃蕩すべく天之児屋根命、太玉命をして昼夜祭祀の道に鞅掌せしめ給ひぬ。神須佐之男大神は十握の剣を数多作り供へて、曲神の襲来に備へむため天之目一箇神をアルプス山に遣はし、鋼鉄を掘らしめ数多の武器を作る事を命じ給へり。アルプス山はウラル彦、ウラル姫の一派の武器製造の原料を需めつつありし重要の鉱山なりき。これより天之目一箇神は竹野姫と共にアルプス山に向ふ事となり、淤縢山津見神、正鹿山津見神、月雪花の宣伝使はアーメニヤの神都に向つて魔神を征服すべく、神須佐之男大神の命を奉じてアーメニヤに向ひける。またアルプス山には石凝姥神を添へて、天之目一箇神、竹野姫と共に銅鉄を需めしむべく出発せしめ給ひける。
 この事忽ち天上に在す天照皇大神の御疑ひを懐かせ給ふ種となり、遂に須佐之男命は、姉神に嫌疑を受け神追ひに追はれ給ふ悲境に陥り給ひたるなり。

(大正一一・三・四 旧二・六 北村隆光録)



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