出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語07-7-331922/02霊主体従午 回顧王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
詳細情報:
場面:

あらすじ
 現実の回顧
 大正日々の高木氏の門前で逮捕された。
 霊界物語は333章になった。
名称

天津御神 加藤 桜井 醜人 西王母 高木鉄男 谷口 外山 日の出神 瑞霊
錦水亭 熊襲 言霊 松雲閣 大正日々 難波 牢獄 霊界物語 和知川
 
本文    文字数=2627

第三三章 回顧〔三三三〕

 月日の駒は矢の如く、瑞霊に縁ある、壬戌の正月の、神の御稜威を照すてふ、心の帳も七五三の内、睦月五日となりにけり。思へば去年の今日の日は、難波の水の都より、思ひがけなきわざひとに、導かれつつ烏羽玉の、闇より暗き根の国の、門を潜りしその夕、大正日々副社長、高木鉄男氏門前に、送り来りし夜見の庭、月西天に輝けど、心は曇る暗の夜の、牢獄の中に囚はれし、思ひ出深き夕なり。神の恵の幸はひて、奇しき神世の物語、清く流るる和知川の、辺に近き松雲閣、一の巻より説き始め、外山、谷口、桜井、加藤、四人の御子を命毛の、筆を揮はせ綴り行く、心の駒は逸れども、進み兼ねたる口車、やうやう茲に三百三十三節の、歩も慣れぬ神の道、辿り辿りて説き明す、これの霊界物語、言葉の綾や錦織る、秋の最中に筆執りて、心も清き白雪の、地は一面の銀世界、総ての枉を清めたる、錦水亭の奥深く、悩みの身をば横たへて、世人のために言挙ぐる、日の出神の御活動、世の黒雲を吹き払ひ、日出る国の礎を、堅磐常磐に経緯の、神の教を敷島や、煙草に心慰めつ、熊襲の国の醜人に、光眩ゆき水晶の、三つの御魂を与へたる、実にも目出度き物語、花咲く春の三月三日、菖蒲も薫る五月空、いつかは晴れむ胸の闇、黒白も分かぬ闇の夜の、光となるぞ苦しけれ、証となるぞ尊けれ。夢か現か夢ならば、いつかは醒めよ現身の、この世を思ふ赤心の、紅に染めなす紅葉の、妻恋ふ鹿の奥山の、しかと往事を極めむと、先を争ひ来る人の、魂の証と教子が、先を争ひ筆を執る、神の守護も弥深き、これの霊界物語、語り尽せぬ言霊の、清きは神の心かな。嗚呼この神心神心、世人の心片時も、鏡に写れ真澄空、空行く雲の定めなき、昨日に変る今日の雪、神を力に教を杖に、身は高砂の尉と姥、尉と姥との御教を、千歳の松の末長く、守れよ守れ百の人、三千年がその間、守り育てし園の桃、天津御神に奉る、神の化身の西王母が、心の花の開く時、心の花の薫る時。

 世を思ふ心は胸に三千歳の
  神の教を開く今日かな

(大正一一・二・一 旧一・五 加藤明子録)



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