出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語06-5-251922/01霊主体従巳 金勝要大神王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
詳細情報:
場面:

あらすじ
 言霊姫神、真澄姫神、純世姫神、高照姫神、竜世姫神の五柱の神は地球の中軸である火球の中に入り、野立姫命、野立彦命の命を奉じ、地中の世界を遍歴し、再び天教山に登って、大海原の守り神となった。
 天の御柱の神、国の御柱の神は五神を各大陸の守り神とした。
 真澄姫神-愛媛・オーストラリア・四国、純世姫神-筑紫・アフリカ・九州、言霊姫神-蝦夷・北米・北海道、竜世姫神-高砂・南米大陸・台湾、高照姫神-葦原の瑞穂の国・欧亜の大陸・大和の国。
 これらは霊界における守護で現界の守護ではない。おのおのその国の神人の霊魂を主宰し、あるいは天国へ、あるいは地上へ、あるいは幽界は至るべき身魂の救済をしている。これらの五柱の神を総称して金勝要神という。
名称
天の御柱の神 金勝要神 国の御柱の神 言霊姫神 純世姫神 高照姫神 竜世姫神 真澄姫神
天津御神 国魂 高砂姫 多計依姫 大地の金神 野立彦神 野立姫神 霊魂
葦原の瑞穂国 阿弗利加大陸 天の瓊矛 蝦夷の島 胞衣 愛媛 欧亜の大陸 大海原 豪州大陸 九州 火球 現界 四国 神界 神諭 台湾 高砂島 地球 地教山 地汐 地上 地星 筑紫 天教山 天国 豊葦原の瑞穂国 鳴門 南米大陸 根底の国 富士 北米 北海道 大和の国 幽界 竜宮島 霊界
 
本文    文字数=4006

第二五章 金勝要大神〔二七五〕

 天津御神の造らしし  豊葦原の瑞穂国
 泥の世界と鳴戸灘  天の瓊矛の一滴
 言霊姫の鳴り鳴りて  鳴りも合ざる海原の
 穢れもここに真澄姫  竜世の浪も収まりて
 天地四方の神人は  心平に安らかに
 この浮島に純世姫  御稜威も高き高照姫の
 神の命と諸共に  神界、現界事完へて
 根底の国を治めむと  地教の山を出でたまひ
 野立の姫の後を追ひ  救ひの神と鳴戸灘
 同じ心の姫神は  根底の国へ五柱
 千尋の深き海よりも  業の深き罪咎を
 清むるための塩をふみ  浪路を開きて出でましぬ
 無限無量の御恵みは  現界、幽界、神の世の
 救ひの神の御柱ぞ。  

 茲に五柱の女神は、地球の中軸なる火球の世界に到り給ひ、野立彦神、野立姫神の命を奉じ、洽く地中の地汐、地星の世界を遍歴し、再び天教山に登り来つて、大海原の守り神とならせ給ひける。
 ここに天の御柱の神、国の御柱の神は、伊予の二名の島を生み、真澄姫神をして、これが国魂の神たらしめたまふ。これを愛媛といふ。一名竜宮島ともいひ、現今の濠洲大陸なり。而て我が四国は、その胞衣にぞありける。
 つぎに純世姫神をして、筑紫の守り神となさしめ給ひぬ。これを多計依姫といふ。筑紫の島とは現代の亜弗利加大陸なり。わが九州はこの大陸の胞衣にぞありける。
 つぎに言霊姫神をして、蝦夷の島の守り神たらしめ給ひぬ。これ現代の北米なり。而て我が北海道は、その大陸の胞衣にぞありける。
 つぎに竜世姫神をして、高砂の島を守らしめ給ひぬ。ゆゑにまたの名を高砂姫神といふ。高砂の島は南米大陸にして、台湾島はその胞衣にぞありける。
 つぎに高照姫神をして、葦原の瑞穂国を守らしめ給ひぬ。これ欧亜の大陸にして、大和の国は、その胞衣にぞありける。
 かくして五柱の女神は、その地の国魂として永遠に国土を守護さるる事となれり。但しこれは霊界における御守護にして、現界の守護ならざる事は勿論なり。これらの女神は、おのおのその国の神人の霊魂を主宰し、或は天国へ、或は地上へ、或は幽界に到るべき身魂の救済を各自分掌し給ふ事となりける。故にその国々島々の身魂は、総てこの五柱の指揮に従ひ、現、幽、神の三界に出現するものなり。
 しかしこの五柱の神の一旦幽界に入りて、再び天教山に現はれ、国魂神とならせ給ふまでの時日は、数万年の長年月を要したまひける。その五柱を総称して、金勝要神といふ。
 天は男系、地は女系と云ふは、霊界のこの消息を洩らせしものなり。神諭に、
『大地の金神、金勝要神』
とあるは、これの表示なり。また、
『この大神は、雪隠の中に落された神』
とあるは、総ての地上の罪悪を持ち佐須良比失ふ所の鳴戸の意味なり。
 天教山は口に当り、鳴戸は地球の肛門に当るが故なり。神の出口、入口といふは、この富士と鳴戸の御経綸の意なり。大地の金神を金勝要神と称するは、大地の金気の大徳によりて固成され、この神の身魂によりて凝縮保維されてゐるが故なり。

(大正一一・一・二一 旧大正一〇・一二・二四 外山豊二録)
(第二三章~第二五章 昭和一〇・二・一二 於新宮市油屋旅館 王仁校正)



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