出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語06-4-211922/01霊主体従巳 真木柱王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
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場面:

あらすじ
 伊弉諾大神は天の御柱の神、伊弉冊大神は国の御柱の神、天照大神は撞の御柱の神という。伊弉諾大神と伊弉冊大神は撞の御柱の神を中心にして廻り合い国産みをした。最初は伊弉冊大神から歌いかけたので、淡島が生まれ、少名彦神を国魂とした。この島は逆転的神業のため御子の数に入らず、少名彦神は野立彦命を慕って幽界を探検した。
名称
天照大神 伊弉諾大神 伊弉冊大神 岩戸別 言霊姫 少名彦神 少名彦命 高照姫 竜世姫 足真彦 月照彦神 祝姫 弘子彦 真澄姫
天津神祖 天の御柱の神! 大神 神皇産霊大神 国魂 国の御柱の神! 国治立大神 高皇産霊大御神 撞の御柱の神! 野立彦命 祓戸四柱の神 瑞の御魂 幽界
葦原の瑞穂の国 淡島 天津祝詞 天の浮橋 青木ケ原 高天原 天教山
 
本文    文字数=5252

第二一章 真木柱〔二七一〕

 伊弉諾大神のまたの御名を、天の御柱の神といひ、伊弉冊大神のまたの御名を、国の御柱の神といひ、天照大神のまたの御名を、撞の御柱の神といふ。
 この三柱の神は、天教山の青木ケ原に出でまして、撞の御柱の神を真木柱とし、八尋殿を見立て給ひて、天津神祖の大神を祭り、月照彦神を斎主とし、足真彦、少彦、弘子彦、高照姫、真澄姫、言霊姫、竜世姫、祝部、岩戸別その他諸々の神人たちを集へて、天津祝詞の太祝詞を詔らせ給へば、久方の天津御空も、大海原に漂ふ葦原の瑞穂の国も、清く明く澄み渡りて、祓戸四柱の神の千々の身魂の活力に復び美はしき神の御国は建てられたるなり。
 ここに伊弉諾神は撞の御柱を中に置き、左よりこの御柱を行き廻り給ひ、伊弉冊神は右より廻り合ひ給ひて、ここに天地を造り固めなし給ひ、国生み、島生み、神生み、人生み、山河百の草木の神を生み成し給ふ善言美詞を謡はせ給ひける。その御歌、

伊弉諾神『限り無く果てしも知らぬ大空の  その大空の本津空
 天津御空の果てのはて  九山八海の火燃輝のアオウエイの
 アオウエイの五柱  カサタナハマヤラワ
 この九つの御柱の  父と母との言霊に
 鳴り出る息は  キシチニヒミイリヰ
 クスツヌフムユルウ  ケセテネヘメエレヱ
 コソトノホモヨロヲ  これに続いて
 ガゴグゲギ  ザゾズゼジ
 ダドヅデヂ  バボブベビ
 パポプペピ  七十五声生みなして
 果てしも知らぬ天地を  造り給ひし大御祖
 国治立の大神の  左守の神と在れませる
 その霊主体従の霊高き  高皇産霊の大御神
 瑞の身魂の本津神  神皇産霊の大神の
 御息は凝りて天の原  大海原を永遠に
 搗き固めたる神の代と  寄し給へる高天原の
 神の祖の詔  畏み仕へまつりつつ
 常磐堅磐につき立てし  撞の御柱左より
 い行きて廻りさむらへば  照る日の影も明らかに
 月の光もさやさやに  輝き渡る青木原
 大海原も諸共に  清く治まる神の国
 清く治まる神の国  好哉えー神の国
 あなにやしえー神の園』  

と謡ひながら、撞の御柱を左より廻り始め給ひける。
 このとき撞の御柱を右よりい行き廻りて、茲に二柱神は、双方より出会給ひ、国の御柱の神は、男神の美はしき、雄々しき御姿をながめ給ひて喜びに堪へず御歌を詠ませ給ひぬ。その御歌、

『久方の天津空より天降りまし  黄金の橋のその上に
 月と撞との二柱  二神のつまに手をひかれ
 天の浮橋度会の  月雪花の神祭り
 斎ひ治めて伊弉諾の  神の命は畏くも
 撞の御柱行き廻り  めぐりめぐりて今ここに
 嬉しき君に相生の  千代万代も動きなく
 松の神代の礎を  築き固めたる宮柱
 うつしき神代を五六七の世  仁愛三会の鐘の音も
 鳴り響きたる青木原  御腹の胞衣は美はしく
 生ひ立ち侍り天の下  山川木草もろもろの
 人を生みまし鳥獣  昆虫魚に至るまで
 天津御空の星の如  生みふやしますその稜威
 見れども飽かぬ御姿の  清きは真澄の鏡かな
 清きは真澄の鏡かも  月日と光をあらそひて
 月日の神と生れませる  神の御霊やあなにやし
 愛ー男や、愛ー男  かかる芽出度き夫神の
 天をば翔り地駆けり  何処の果を求むとも
 求め得ざらめあら尊  天の御柱夫神の
 雄々しき姿あなにやし  愛ー男や、おとこやと
 今日の祭りに嬉しくも  善言美詞ほぎ奉る
 七十五声鈴の音も  すべて芽出度き天の原
 皇御国と鳴り響く  皇御国と鳴り響く
 一二三四五六七八九十  百千万の神嘉言
 一二三四五六七八九十  百千万の神嘉言
 百代も千代も変らずに  百代も千代も変らずに
 汝と吾とは天地の  鏡とならめ永遠に
 神祖とならめ永遠に』  

と祝し給ひて、淡島を生ませ給ひぬ。この淡島は少名彦神、国魂神として任けられたまひぬ。されどこの島は御子の数に入らず、少名彦神は野立彦神の御跡を慕ひて、幽界の探険に発足さるる事とはなりける。

(大正一一・一・二〇 旧大正一〇・一二・二三 外山豊二録)
(第二一章 昭和一〇・二・一〇 於勝浦支部 王仁校正)



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