出口王仁三郎 文献検索

リンク用URL http://uro.sblog.jp/kensaku/kihshow.php?KAN=06&HEN=4&SYOU=19&T1=&T2=&T3=&T4=&T5=&T6=&T7=&T8=&CD=

原著名出版年月表題作者その他
物語06-4-191922/01霊主体従巳 祓戸四柱王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
詳細情報:
場面:

あらすじ
 大国治立尊の左守神の高皇産霊大御神と右守神の神皇産霊大神は、自分の精霊の撞の大大御神の神伊弉諾大神と神伊弉冊大神に天の瓊矛を授け、天の浮橋から泥海をかき回させた。これは泥海を乾燥させすべての汚濁を払ったということである。
 この時に、地上を乾燥させすべての汚物を払った神を伊吹戸主神、風雨で洗い清めた神を速秋津比売神、汚物を河で流した神を世織津比売神、汚物を根底の国に持ち去った神を速佐須良比売神という。この四神を祓戸神と称し、宇宙一切の新陳代謝の神界の大機関とされた。
名称
神伊弉諾大神 大国治立尊 神皇産霊大神 神伊弉冊大神 琴平別 木の花姫 高皇産霊大御神
天の御柱大御神 伊吹戸主神 国魂 国の御柱大御神 国祖 精霊 世織津比売神 撞の大御神 撞の御神 撞の御柱大御神 野立彦命 野立姫命 速秋津比売神 速佐須良比売神 祓戸神 三柱の大神
淡島 天の磐樟船 天の浮橋 天の瓊矛 淡路 壱岐 伊予のニ名 宇宙 胞衣 雄島 淤能碁呂島 現界 言霊学 佐渡 須弥仙山 太陰 太陽 大地 中空 月の世界 筑紫島 対馬 天教山 豊葦原の中津国 鳥船 根底の国 日の神国 御禊 雌島 幽界 列星 黄金の橋
 
本文    文字数=5108

第一九章 祓戸四柱〔二六九〕

 日の神国を知食す  神伊弉諾の大神は
 撞の御柱大御神  神伊弉冊の大神と
 天と地との中空の  黄金の橋に現はれて
 天の瓊矛をさしおろし  高皇産霊大御神
 神皇産霊大神の  神勅畏み泥海を
 許袁呂許袁呂と掻き鳴して  矛の先より滴れる
 淤能碁呂島を胞衣となし  神国を造り固めむと
 二仁の妻に手を曳かれ  黄金の橋を渡会の
 天教山に下り立ちて  木の花姫と語らひつ
 常磐堅磐の松の世を  千代万代に築かむと
 月の世界を知食す  神伊弉冊の大御神
 日の神国の主宰なる  撞の御神と諸共に
 雪より清き玉柱  見立て玉ひて目出度くも
 月雪花の神祭り  一度に開く木の花の
 三十三相に身を変じ  五十六億七千万
 長き月日を松の世の  ミロクの御代を建てむとて
 まづ淡島を生み玉ひ  伊予の二名や筑紫島
 豊葦原の中津国  雄島雌島や壱岐対馬
 佐渡や淡路の島々に  生みなしたまふ国魂や
 山川木草の守り神  各自各自に任け玉ひ
 治まる御代を三柱の  撞の御柱大御神
 天の御柱大御神  国の御柱大御神
 この三柱の大神は  国祖の神の宣り玉ふ
 天に坐しましす御三柱  実にも尊き有難き
 古き神代の物語  聞くぞ目出度き今日の春
 百の草木に魁て  匂ひ出でたる白梅の
 雪より清きその香り  一度に開く常磐木の
 常磐の松の茂りたる  実にも尊き神の国
 須弥仙山に腰をかけ  守り玉ひし野立彦
 野立の姫の二柱  顕幽二界修理固成し
 根底の国を固めむと  天教山の噴火口
 神の出口や入口と  定めて茲に火の御国
 岩より固き真心は  猛火の中も何のその
 火にも焼かれぬ水さへに  溺れぬ身魂は鳴戸灘
 根底の国に到りまし  浮瀬に落ちて苦しめる
 数多の身魂を救はむと  無限地獄の苦しみを
 我身一つに引き受けて  三千年の昔より
 耐へ耐へし溜め涙  晴れて嬉しき神の世の
 その礎と現れませる  神の出口の物語
 鬼の来るてふ節分や  四方の陽気も立つ春の
 撒く煎豆に咲く花の  来る時節ぞ尊けれ。

 天地の大変動により、大地は南西に傾斜し、そのため大空の大気に変動を起し、数多の神人が、唯一の武器として使用したる天磐樟船、鳥船も、宇宙の震動のため何の効力もなさざりき。その時もつとも役立ちしは神示の方舟のみにして、金銀銅の三橋より垂下する救ひの綱と、琴平別が亀と化して、泥海を泳ぎ、正しき神人を高山に運びて救助したるのみなりける。
 天上よりこの光景を眺めたる、大国治立命の左守神なる高皇産霊神、右守神なる神皇産霊神は、我が精霊たる撞の大御神、神伊弉諾の大神、神伊弉冊の大神に天の瓊矛を授け黄金橋なる天の浮橋に立たしめ玉ひて、海月の如く漂ひ騒ぐ滄溟を、潮許袁呂許袁呂に掻き鳴し玉ひ、日の大神の気吹によりて、宇宙に清鮮の息を起し、地上一切を乾燥し玉ひ、総ての汚穢塵埃を払ひ退けしめ玉ひぬ。この息よりなりませる神を伊吹戸主神と云ふ。
 しかして地上一面に泥に塗れたる草木の衣を脱がしめむため風を起し、風に雨を添へて清めたまひぬ。この水火より現はれたまへる神を速秋津比売神と云ふ。再び山々の間に河川を通じ、一切の汚物を神退ひに退ひ給ふ。この御息を瀬織津比売神と云ふ。瀬織津比売神は、地上の各地より大海原に、総ての汚れを持ち去り、これを地底の国に持佐須良比失ふ、この御息を速佐須良比売神と云ふ。以上四柱の神を祓戸神と称し、宇宙一切の新陳代謝の神界の大機関となしたまふ。この機関によつて、太陽、大地、太陰、列星、及び人類動植物に至るまで完全に呼吸し、かつ新陳代謝の機能全く完備して、各その生活を完全ならしめ給へり。この神業を九山八海の火燃輝のアオウエイの、緒所(臍)の青木原に御禊祓ひたまふと云ふなり。
 因に九山八海の火燃輝のアオウエイの御禊の神事については、言霊学上甚深微妙の意味あれども、これは後日閑を得て詳説する事となすべし。

(大正一一・一・二〇 旧大正一〇・一二・二三 加藤明子録)



オニドでるび付原文を読む    オニド霊界物語Web