出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語04-9-461921/12霊主体従卯 神示の宇宙その一王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
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あらすじ
 太陽系全体を小宇宙という。大宇宙は小宇宙が五十六億七千万個集まったものである。小宇宙の霊界を修理固成したのは国常立命であり、大宇宙を総括する神を大六合常立命(別名を天之御中主大神)という。小宇宙は大空と大地とに分かれる。大空には太陽、太陰、および星が沢山配置されている。
名称

天之御中主大神 大六合治立尊 国常立命 月の大神
暗星 汐球 神諭 小宇宙 太陰 大空 太陽 大宇宙 大地 地球 鳴門 富士 霊界
 
本文    文字数=5673

第四六章 神示の宇宙 その一〔一九六〕

 我々の肉眼にて見得るところの天文学者の所謂太陽系天体を小宇宙といふ。
 大宇宙には、かくの如き小宇宙の数は、神示によれば、五十六億七千万宇宙ありといふ。宇宙全体を総称して大宇宙といふ。
 我が小宇宙の高さは、縦に五十六億七千万里あり、横に同じく、五十六億七千万里あり、小宇宙の霊界を修理固成せし神を国常立命といひ、大宇宙を総括する神を大六合常立命といひ、また天之御中主大神と奉称す。
 小宇宙を大空と大地とに二大別す。しかして大空の厚さは、二十八億三千五百万里あり、大地の厚さも同じく二十八億三千五百万里ある。
 大空には太陽および諸星が配置され、大空と大地の中間即ち中空には太陰及び北極星、北斗星、三ツ星等が配置され、大地には地球及び地汐、地星が、大空の星の数と同様に地底の各所に撒布されあり。大空にてはこれを火水といひ、大地にてはこれを水火といふ。大空の星はそれぞれ各自光を有するあり、光なき暗星ありて凡て球竿状をなしゐるなり。
 大地氷山の最高部と大空の最濃厚部とは密着して、大空は清く軽く、大地は濁りて重し。今、図を以て示せば左の如し。

 大空の中心には太陽が結晶し、その大きさは大空の約百五十万分の一に当り、地球もまた大地の約百五十万分の一の容積を有せり。しかして太陽の背後には太陽と殆ど同形の水球ありて球竿状をなし居れり。その水球より水気を適宜に湧出し、元来暗黒なる太陽体を助けて火を発せしめ、現に見る如き光輝を放射せしめ居るなり。故に太陽の光は火の如く赤くならず、白色を帯ぶるはこの水球の水気に原因するが故なり。
 太陽はかくの如くして、小宇宙の大空の中心に安定し、呼吸作用を起しつつあるなり。

 また、地球(所謂地球は神示によれば円球ならずして寧ろ地平なれども、今説明の便利のため従来の如く仮りに地球と称しておく)は、四分の三まで水を以て覆はれあり。水は白色なり。この大地はその中心に地球と殆ど同容積の火球ありて、地球に熱を与へ、かつ光輝を発射し、呼吸作用を営み居るなり。而て、太陽は呼吸作用により吸収放射の活用をなし、自働的傾斜運動を起しゐるなり。されど太陽の位置は大空の中心にありて、少しも固定的位置を変ずることは無し。

 地球は大地表面の中心にありて、大地全体と共に自働的傾斜運動を行ひ、その傾斜の程度の如何によりて、昼夜をなし春夏秋冬の区別をなすものなり。自働的小傾斜は一日に行はれ、自働的大傾斜は四季に行はる。彼岸の中日には太陽と地球の大傾斜が一様に揃ふものなり。また六十年目ごとにも約三百六十年目ごとにも、夫々の大々傾斜が行はれ、大地および地球の大変動を来す時は即ち極大傾斜の行はるる時なり。
 太陽は東より出でて西に入るが如く見ゆるも、それは地上の吾人より見たる現象にして、神の眼より見る時は、太陽、地球共に少しも位置を変ずることなく、前述の如く、単に自働的傾斜を行ひてゐるのみなり。
 天に火星、水星、木星、金星、土星、天王星、海王星その他億兆無数の星体ある如く、大地にもまた同様に、同数同形の汐球が配列されありて、大空の諸星も、大地の諸汐球も、太陽に水球がある如く、地球に火球がある如く、凡て球竿状をなしゐるものにして、各それ自体の光を有しゐるなり。なほ、暗星の数は光星の百倍以上は確かにあるなり。
 太陰は特に大空大地の中心即ち中空に、太陽と同じ容積を有して一定不変の軌道を運行し、天地の水気を調節し、太陽をして酷熱ならしめず、大地をして極寒極暑ならしめざるやう保護の任に当りゐるものなり。
 しかして太陰の形は円球をなし、半面は水にして透明体なり。而てそれ自体の光輝を有し、他の半面は全く火球となりゐるなり。今図を以て示せば次の如し。(第四図参照)

 太陰は大空大地の中心を西より東に運行するに伴ひ、地汐をしてあるひは水を地球に送らしめ、或は退かしむるが故に満潮干潮の現象自然に起るものなり。神諭に、
『月の大神様はこの世の御先祖様である』
と示しあるは、月が大空と大地の呼吸作用たる火水を調節するの謂なり。火球は呼気作用を司り、地汐は吸気作用を司る。
『富士と鳴門の仕組が致してある』
といふ神示は、火球の出口は富士山にして、地汐は鳴門を入口として水を地底に注吸しゐることを指示せるものなり。火球及び地汐よりは、なほ人体に幾多の血管神経の交錯せる如く、四方八方に相交錯したる脈絡を以て、地球の表面に通じゐるものなり。

(大正一〇・一二・一五 旧一一・一七 桜井重雄録)



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