出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語03-10-421921/12霊主体従寅 常世会議王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
詳細情報:
場面:
地の高天原
あらすじ
 美山彦、国照姫らは大国彦に内通して、天の下四方に探女を配して、大八州彦命と大足彦の悪評を流させた。その結果、各地の八王八頭は常世彦に従い、大八州彦命を非難し、勝手に八王八頭の連合体を結成して、十二の八王八頭のうち磐楠彦、斎代彦の二つしか誠のものは残っていない惨状となった。
名称
朝触 磐楠彦 蠑リ別 牛雲別 大足彦 加賀彦 蚊取別 蟹雲別 国照姫 言霊別命 言触 探女 天使長大八州彦命 斎代彦 常世彦 播磨別 日触 美山彦 陸奥彦 八嶋彦 斎代彦 夕触
足撫土! 艮の金神 大神 大国彦 国魂 国大立命 竹熊 手撫土! 坤の金神 八十枉津 八頭 八頭八尾 八王 八王大神 八乙女
黄金水の玉 神界 玉の井の湖 地の高天原 天山 常世城 万寿山
 
本文    文字数=3168

第四二章 常世会議〔一四二〕

 美山彦、国照姫らの一派は暗々裡に大国彦に内通し、言霊別命以下を窮地におとしいれ、地の高天原を神退ひに退はむと、ここに玉の井の湖に一敗地にまみれ潰走したる牛雲別、蚊取別、蟹雲別を先導に、八十枉津なる朝触、夕触、日触、言触らをして数百万の探女を天の下四方の国々のこる隈なく配置し、もつて言霊別命、大足彦の悪評を宣伝せしめ、蠑螈別、播磨別らの応援をえて各山各地の八王神を籠絡せしめたり。八王神、八頭神はつひに彼らの奸策におちいり、漸次言霊別命に反抗の態度をとり、各山各地の八王八頭を常世城に召集し、十二柱の八王八頭を八王大神の部下に附属せしめむとし、一大団結力をつくつて地の高天原なる大八洲彦命を排除せむことを鳩首謀議し八王八頭の賛成をえたりける。大八洲彦命はこの形勢を見て事態容易ならずとし、ここに八嶋彦、加賀彦、陸奥彦を使者として常世国に遣はし、一たん神界にて定められたる天使長の管轄をはなれ、自由に八王八頭の連合団体を造り、大神の制定を破るは、天則違反のもつとも甚だしきものたることを極力言明せしめたり。
 されど最早常世彦は、世界の八王八頭をほとンど悪辣なる手段をもつて言向け従へたる勢にまかせ、天使長大八洲彦命の宣示を馬耳東風と聞き流し、自由権利論を強調して八嶋彦、加賀彦、陸奥彦らの使者を侮蔑し、かつ全地上の国魂の一致の決議をいまさら改変するは、道理において宥すべからざる悪逆無道の処置なり、と一言にはね付けたり。使者はほとンど取りつく島も泣き寝入り、波にとられた沖の舟、悄然として帰城したりける。
 その中にも万寿山の八王神磐樟彦の一派と、天山の八王神斎代彦の一派の神司は、天則を重ンじ苦節を守り、四面楚歌の中に卓立して、上下一致よく永遠に神政を支持しつつありき。
 かくして地の高天原において神定めたまひし十二の八王神は、十王女まで八頭八尾の憑依せる常世彦のために併呑されをはりぬ。手撫土(艮の金神)、足撫土(坤の金神)のひそかに守りたまへる十二の宝座は、すでに十座までも失はれける。十二個の黄金水の玉を竹熊のために、十個まで占奪されたると同様の惨事なり。八王大神は勝に乗じて、なほもこの残りの二王をその幕下たらしめむとして、あらゆる奸策を施したれど、この八乙女のみは、国大立命のために難を免れたりけり。
 この次第は後日に詳しく口述すべし。ある古書に載せたる八乙女といへるは即ち八王と女神の意義なりといふ。

(大正一〇・一二・八 旧一一・一〇 谷村真友録)



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