出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語03-1-11921/12霊主体従寅 神々の任命王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
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あらすじ
 1、2巻のまとめ。国治立命は大地と天足彦、胞場姫を作った。宇宙間に存在する邪気が固まって、霊主体従の木に体主霊従の果実が結実し、これを食べた胞場姫から地上は体主霊従に傾いていった。
 国治立命は天地の律法を制定され、大八州彦命を天使長として十六天使を設け、一時はよく治まっていた。しかし、また世が悪化したのでシオン山の十二個の玉を各地に配置し国魂とし八頭神を任命して祭らせた。

***日天使と月天使***
「国治立命は、天上の三体の神の命により、太陽界に使神となり、日天使国治立命と称された。豊国姫命は(天上の三体の神の命により)月天使国大立命と名付けられた。(天上の三体の神は)日天使の神業を国直姫命に、月天使の神業を豊国姫命に委任され、天道別命は現界の諸神に律法を宣伝する聖職となられたまひたり。」
名称
天道別命 有国彦 磐樟彦 磐玉彦 大足彦 大八州彦命 神国別命 神澄彦 国直姫命 国治立命 国大立命 言霊別命 三体の大神 貴治彦 高山彦 斎代彦 花森彦 真鉄彦 道貫彦 元照別 斎代彦
天足彦 妖魅 胞場姫 月天使国大立命 金毛九尾の悪狐 国魂 邪鬼 邪神 豊国姫命 日天使国治立命 モウゼ! 八頭 八頭八尾の悪竜 八百万の神 六面八臂の邪神
宇宙 現界 シオン山 日月 星辰 体主霊従 太陽界 大地 天上 天地の律法 霊主体従
 
本文    文字数=4087

第一章 神々の任命〔一〇一〕

 国治立命は、無限絶対の大神力を発揮し、まづ大地を創造したまひぬ。この時清き軽きものは日月星辰となり、重く濁れるものは大地と別れたり。しかしてここに陰陽二神の夫婦が生れたるが、男を天足彦といひ、婦を胞場姫といふ。
 しかるに物には表裏あり、善悪あり、陰陽あり、火水ありて初めて万物を形成さるるは自然の理法なり。このとき宇宙間に存在する邪気凝つて妖魅を現出し、霊主体従の神木に、体主霊従の果実を結ぶにいたりけり。ここに神は、
『この果実を喰ふべからず』
と女神に命じたまひしを、女神は神命を奉ぜず、みづから採つてこれを食し、つぎに夫神にまでもすすめ食はしめたりける。これより地上の世界は体主霊従にかたむき、種々の罪悪は漸次発生し、邪悪の気凝つて八頭八尾の悪竜となり、金毛九尾の悪狐となり、六面八臂の邪神、妖気の霊怪天地のあひだに発生するにいたりける。これより天地の間には、罪悪さかんに行はれ、天地混沌として紛乱に紛乱をかさね、世は常闇となり、ほとンど拾収すべからざる状態となりにける。
 ここに国治立命は、豊国姫命を補佐神とし、八百万の神とともに、千辛万苦をなめたまひ、つひに天道別命(モウゼ)とともに天地の律法を制定せられたり。その律法は前巻に述べたるごとく、内面的には、

  省みる
  恥る
  悔ゆる
  畏る
  覚る

の五ケ条であり、外面的には、

  第一、夫婦の道を厳守し、一夫一婦たるべきこと
  第二、神を敬ひ、長上を尊み、博く万物を愛すること
  第三、たがひに嫉み、謗り、詐り、盗み、殺すなどの悪事をなすべからざること

 右の大要を示され、その他百般の事物について、細密なる律法が設けられたりける。ここにおいて、まづこれを地上におこなひ、天上にもこれを行はむとし、三体の大神に認許を受け、これを天地に施行さるることとはなりける。
 ここに三体の大神、国治立命は天地合体して世を治むべく、天地間を往来して、神命の戒律を天上地上に宣布すべく、管掌の神を定めたまひけり。
 さて国治立命は、天上の三体の神の命により、太陽界に使神となり、日天使国治立命と称され、豊国姫命は月天使国大立命と名づけられ、日天使の神業を国直姫命に、月天使の神業を豊国姫命に委任され、天道別命は現界の諸神に律法を宣伝する聖職とならせたまひたり。
 神は天地の律法を天上地上にあまねく拡充すべく、十六柱の神司を霊主体従の天使として重く任命せられたり。十六天使の名は、大八洲彦命、言霊別命、神国別命、大足彦、花森彦、磐樟彦、元照別、道貫彦、貴治彦、有国彦、真鉄彦、磐玉彦、斎代彦、吾妻別、神澄彦、高山彦にして大八洲彦命は天使の長となり、十六天使を指揮さるることとなりにけり。
 以上の十六天使は、天上地上を往復し、天地の律法を宇宙間に宣伝したまひ、一時は天地ともに太平に治まり、大神の理想の世は完全に樹立されたりしが、たちまち地の各所より、邪神勃興して世はふたたび混乱の巷と悪化せむとぞしたりける。
 ここに国治立命は、シオン山に鎮祭せる十二個の玉を大地の各所に配置し、これを国魂の神となし、八頭神を任命さるることとなりたり。

(大正一〇・一一・一三 旧一〇・一四 栗原七蔵録)



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