出口王仁三郎 文献検索

リンク用URL http://uro.sblog.jp/kensaku/genshow.php?CD=10048&T1=%B6%D3%A4%CE%C5%DA%BB%BA&T2=&T3=&T4=&T5=&T6=&T7=&T8=

原著名出版年月表題作者その他
その他 錦の土産 参照文献検索
キーワード: 入蒙
詳細情報:
王仁三郎が入蒙の際、娘婿に渡したとされる遺書。
(一部抜粋)
「邪神界殊に八十八派の凶党界の妖霊は一応尤もらしき言辞を弄し、月の西山に入りたる際(王仁三郎の死後)、得たり賢しと聖地に侵入し来り、先づ第一に二代三代の身魂を誑惑せんと雄猛び襲いくるべし」
 
本文    文字数=37645

検索語に該当が1つもありません

大正甲子正月

 錦の土産
      全

 初端

 本記文を読む可き権利者は左の人々に限る

 二代     三代      宇知丸
 梅野     八重野     井上留五郎
 桜井同吉   高木鉄男    西田元教
 湯浅仁斎   東尾吉雄    三田村龍吉
 梅田信之   小竹政一    田中豊穎
 森 速雄   湯川貫一    大槻傳吉
 出口慶太郎  中野岩太    加藤新子
       王仁以上  

    権倒全身之智勇    開拓萬里之荒原
    神龍雖潜淵      苟非地中物
    天運茲循環来而    樹立天功
    嗚呼北蒙之天地    山河草木凝盛装
    歓呼而待望吾到 
    英雄心之事 亦々非快哉

    (入蒙賦 漢詩)  大正十三年正月三日 瑞月 

 【全身の智勇を権倒し   万里の荒野を開拓す
 神竜淵に潜むと雖も    いやしくも地中の物に非ず
 天運ここに循環し来りて  天功を樹立す
 ああ北蒙の天地      山河草木盛装をこらし
 歓呼して吾の到るを待望す
 英雄の心事亦々快に非ずや】

 大本に対して絶対の権威者は
 二代 出口澄子
 三代 出口直日
   右補佐 出口宇知丸

 大正十三年正月五日
   出口王仁三郎
 奉神勅茲に写後日誌し置く

     覚書

 左記大本重役と協議せしもの也
一 分所支部の設立及び其意義の重き事
  分所支部長と信者との相互の心得
一 本部の連絡を完全にする事

 〇 霊界物語
 〇 王仁文庫
 〇 裏の神諭
 〇 神の国
 〇 大本参拝

(五六七殿にての注意事項責任者より聴取す)
一 今日迄の心得を改む可き事
 〇 神心
 〇 世界的眼孔
一 エスペラント語及びローマ字に就て
一 変性女子の役目
 〇 ミロクの神務
(経と緯との合同の働き即ち伊津能賣御魂、高熊山の修行)
 〇大正十一年秋より九月八日)二十八才(瑞月の若返り肉体変化)
 〇教主輔と教主補及び教主補佐の区別
一 二様の神業に就て
一 御筆先に就て
 〇国内的と国外的
 〇一字も直してはならぬ云々の意義に就て
一 瑞月の霊力
 〇顕幽出入自在等其他肉体的特徴
一 神業の発展
 〇瑞月と大本
 ○大本と世界新宗教十二団体
 ○外国経綸の開始
 〇新定の紋章
 〇綾部に於ける新事業
一 官憲との関係
一 三代教主 仝教主補佐 四代教主
一 信者の心得
 〇絶対服従之れ信仰の羅針盤
 〇引掛け戻し
 〇合せ鏡(神の守護 公的 祖霊の守護 私的)
 〇官憲、公共団体及び一般公衆に対する心得
 〇鎮魂に就て、霊学に凝らざる事
 〇病気鎮魂に就ての注意
 〇身魂みがき
 〇綾部移住に就て
          大正十三年旧正月五日
                   出口 瑞月

     神示  大正癸亥 旧十月十二日
三千世界一度に開く白梅の花 開ひて散りて実を結び 素の種を養ひ育てゝ この世の柱といたす黄金時代が出現いたしたぞよ。梅で開いて梅松で治める神世が近づき来たりて 世界一切萬事の建直しが始まるぞよ、それに就ては斯の地の上に天国を移さねば成らぬから 国祖の神格に充されたる精霊を 先づ因縁の身魂なる変性男子と変生女子の豫言者の體に降し 三千大千世界の神 佛 人間などの御魂の洗濯を致さねばならぬから 変性男子には明治二十五年から変生女子には明治三十一年から神界の経綸が仰せ付けてありての御用であるぞよ。
 佛の法にも女人は成佛なし難し 故に性を男子に変じて成佛せしむとあり。神の国にも天界の消息を下界に傳達すべき適当の豫言者無きため 稚姫岐美命の身魂の再来出口直子を神教傳達者として水火の幸ひ深き綾の聖地に現はし 弥勒神政の神業の宣傳者として任し玉ひしものぞ 然り乍ら精霊の豫言者に来るや 其の肉宮の智慧と想念と記憶を根拠とし 基礎とし 神的順序及び相応の理に由りて神格の一分を顕はし玉ふが故に 変性男子の口筆に傳はるものと変生女子の口筆に傳はるものとは 自ら浅深厚薄の差別あるは神界相応の結果として止むを得ぬ次第であるぞよ。
 艮の金神は時節に応じて現はれると前以て知らせておいたが 変生女子の身魂を大正七年十月の十二日から伊都能賣の御魂と致して変生男子の口と筆にて現はし得なかった神界の大経綸を書き志るさせ天地の誠実 地の御用に使ふ事に相成つたので在るから チト今までのことを思ふておりた人々は慮見の違ふ事になるぞよ。
 弥勒出生して五十二歳 茲に改めて苦集滅道を説き道法礼節を開示すと佛祖の豫言せし所は 即ち伊都能賣の御魂の口を通ふして現はれたる霊界物語である、然るに肝腎の御用を致す後の身魂が未顕真実時代の男子の筆先のみを重んじ 伊都能賣の御魂の眞の傳達教示を輕視して居る様な状態では 三千年の神界の神業は成就いたさぬから 神界にては止むを得ず仕組を替へねばならぬから 今の内に親々身内の改心が出来ず 又本人の改心が出来ぬ様なことでは行り直しを致すより仕方が無いぞよ。善の御魂の性来と極悪の御魂の性来とを搗合はして汚れに充ちし世を澄まし 昔の儘の 黄金時代に立直す経綸であるから其心得で居りて呉れぬと 三千年の神界の経綸も 教祖二十七年の御苦労も薩張水の泡となるから 月の御魂に幾度も気を附けさしたなれど聞き入れ無く 神の申す言に反対いたして三代を汚して了ふて居るぞよ。三代の御用が辛くて勤まらぬならば遠慮は要らぬ好きな様に致すが宜いぞよ。五六七の世の宝を暗い穴へ陥れようといたすやうな悪の身魂はモウ此上は神界の帳を切りて 万古末代の悪の鏡といたすぞよ。何を云うても水晶を泥水との組合せであるから六ケ敷なれど、是が双方と水晶にならねば到底駄目であるぞよ。國常立尊が月の手をか籍りて 後日の為に書きしるさしておくぞよ。斯んな事を三代の父の手を以て書かすと云ふ様な事は神も忍びがたいなれど 三千世界と一人とには代えられぬから 月の御魂がいやがるのを無理に神が申付けて書かしておくぞよ。甲子の歳から先を見て居るが宜いぞよ。吃驚いたすことが出来て来るぞよ。大正癸亥十一月十日から甲子の年 甲子の月 甲子の日 甲子の刻に差入るから気を注けるが可いぞよ。天上天上 地上地上の世に向ふぞよ。        
                    月の手をかりて伊都能賣魂


 神示  大正癸亥 旧十月十三日
伊都能賣の御魂と現はれて 大本の今後の方針その外の執る可き行動を明示しておくぞよ。此神示は他見を或時期までは許されぬぞよ。宇知丸の瑞の分霊大八洲彦の身魂に堅く預けおく。
        記
伊都能賣の御魂 霊国の天人なる大八洲彦命の精霊を充たし 瑞月の体に来たりて口述発表したる霊界物語は世界経綸の一大神書なれば 教祖の傳達になれる神諭と共に最も貴重なれば 本書の拝読は如何なる妨害現はれ来るとも不屈不撓の精神を以て断行すべし 例え二代三代の言と雖も この事のみは廃すべからず。邪神界 殊に八十八派の兇徒界の妖霊は一応尤らしき言辞を弄し 月の西山に入りたる際得たり腎しと聖地へ浸入し来り、先づ第一に  二代三代の身魂を誑惑せんと雄猛び襲ひ来るべし、然して自己の霊系の暴露するを恐れて教祖の血統を楯に数多の信徒を魔道へ誘はんとするは 火を睹るよりも明白なる事実なり、注意すべし。福島久子に憑依せる精霊は兇徒界に住する浮浪魔にして 大弥勒又は日の出の神の生宮など称すれども 全くの兇霊の詐言なり。大先祖の御魂を顕はす云々 信者の御魂査べ云々と 欲深き 力弱き 精神輕浮なる可憐なる氏子を誑惑し 大神の神業を破壊し 兇徒界の天下に為さんとするものである。併し乍ら 福島夫妻共に極めて熱烈なる大本思ひにして 肉体としては余り大なる野心を有せず迷妄の極 脱線し居るものである。其脱線を自ら脱線と省みる事能はず、正道を踏み誤り居るは寧ろ気の毒の至りである。又狂熱的なる彼の信仰的動作を表面より見て輕信し 大神の御経綸に対し不知不知の間に妨害を為せるは 労して功なき而巳ならず 神界の罪奴となるは洪嘆すべき事である。
 兇徒界の邪霊は福島久子の体に巣ぐひ 厳の御魂瑞の御魂の許しなき兇徒界自製の偽神を祭り 世界の大門なり 人間発生の根本地なり五穀種物の発生せる霊地なりと称し邪神集合の地域を造りつつあり、筆先を偽書して 日の出の神の神勅悪神の経綸を看破せり云々。吾は昔神代に於ける大邪神なりしも改心したり 悪が善に立ち帰る経綸なり云々と人を誤魔かし 神界乗取りの反逆を企て居るものである。又瑞の御魂調伏のために表面はみろくしんせいまつのしんぼくと記したる千引岩を 瑞の御魂の生まれたる南桑田郡と船井郡の境 千代川村 と 八木町 の関所に伏せ居るは 福島の肉体としては少しも知らざれども邪神界の大陰謀の端緒を開きたるものである。それに従事せし人々は身魂の因縁とは云ひ乍ら天地容れざる大罪を神界に対し奉りて犯したるものである。
 霊界物語に現はれたる高姫なるものは 久子の古の精霊である。悪の精霊は幾度び生を代ふるも改善出来ないものである。故に如何なる巧言を以て誘ふとも決して耳を籍してはならぬ。この事は、飽くまでも注意しておくぞよ。久子一派の言にたとゑ寸時にても耳をかす時機は 教祖の筆先以外の神々を排して改悟の至誠を表はしたる時であるぞよ。アゝ惟神、神界の経綸を汚さんとする邪神の言に迷ふなかれ。月の手をかりて
 二代の身魂は金勝要の神の御用にして 一方 変生男子の御世継ぎ 大方の役目は変生女子補佐である。又三代を監督し保護すべく現はれたのである。第一に世界人類を和合せしめ君臣夫婦父子役員信者に対し事向和はすべき神業奉仕の聖職なり。惟神霊幸倍坐世。
 
 神示   大正癸亥十月十四日
三代直日は天教山木花姫の精霊下り給ふ肉宮なり。教祖の教統を継承して神界に奉仕すべき聖職也。是を補佐するものは櫻井同一 仝妻愛子にして 是また神定の職命なり。此両氏の外 何人も容啄すべからず。
 
 
 神示   大正癸亥十月十四日
三代教主補佐大二は彦火々出見命の精霊にあらず。只神界の経綸上 命の神霊を取り憑けて後継者産矢の機関に使用するの神慮に出でさせ玉ひたる而己 然かれど最早大二は月見町に汚されたり 嗚呼。
 大二の月見町通ひに就いては月の御魂は非常に苦心し幾度となく意見を加えたれども改悛の色なし

 神示   大正癸亥旧十月十四日
出口兌三は 瑞月が教面心を尽くしての注告をも用ひず月見町に出入りして餞妓に心を奪われ 前後にて一千円余の浪費を為し 数百件の負債まであり。且梅毒性の女に関係せり。三代は寸毫の汚濁も許さず然るに兌三は三千年の神界の経綸を破壊せり。四五の役員は瑞月及び二代に対しし事円満に解決せんものと焦慮なし居れるが、是却って瑞の御魂を盲目視おるものなり。最早かくれ無き事実となりたり。亦たとえ世間に現れずとも水晶に汚点を印したる上は神界の御用は瓦上げおく絶対に人々の仲裁あるも神の言に二言なきを思へ。
 大本に出来た事は 一切萬事 世界に映寫すると云ふことは 男子女子の筆先に示しあり東天の太陽は西天に映寫し西天の月は東天に映ず。月の西山に隠す時東天忽ち暗黒となる。日は落ち月は海底に潜みて天明の時を待ち補佐の名望を失墜する時直ちに東天暗となる。アゝ惟神霊幸倍坐世。
                    
 神示   大正癸亥十月十四日
大二は三代教主の補佐をするの神務なり。朝夕 斎戒沐浴 品行を慎み 至誠神前に奉仕し 天下の安泰と善民の平和と幸福とを祈願する聖職也。然るに最早今日となりては 其資格を欠くに至れり惜む可し。去れど 神は至仁至愛なれば神直しに見直し歹直し宣り直し暫時の猶豫を与えて改悛の時を待ち玉ふ也。甲子の節分までに改めざれば最早 神界は帖切りなり。厳の御魂の神諭にも示したるが如く 神界にて扣江の身魂は沢山にあれば又その経綸に着手するより他に道なし。大二に取りては危機一髪の大切の場合なり幾度となく説諭すれども駄目なり。幸に改心の結果元の補佐に奉仕する共大本の教務 瑞祥会 エスペラント普及会 ローマ字研究會。大本史実編纂会 其他の俗會に就事すべからず。至誠 似て天授の聖職に奉仕し 神徳を積み 信徒の模範たらざる可らず。今日の如く深夜まで夜遊びを為し 朝の禮拝も為さず 十時前後まで寝床を離れざる如きは言語道断也。月志るす。 
 
 神示   大正癸亥旧十月十四日
宇知丸は瑞の御魂の分霊にして大八洲彦命の精霊の再生なり。月の手によりて成れる神示のプログラムに由りて選まれたる役員信者を総指揮すべき因縁にして 霊魂上より云へば瑞月の実子なり。神界の経綸に付き 一切を神示しあり。故に宇知丸の言は瑞月の言の傳達なり。その思慮また瑞月の思慮なり。故に大本人は皆その指揮に従ふべし。又 字知丸は瑞月の名代なればエスペラント学校、ローマ字普及会、大本史実編纂会 其他を総管すべし。瑞月は伊都能賣魂大神の勅に依り 後日のため 茲に明示しおくものなり。誠 誠 誠                     月

 神示   大正癸亥旧十月十四日
大二は彦火々出見日出別の名代として奉仕せしめられる神界の御経綸にして、決して眞の彦火々出見日出別の精霊にあらず 大黒主神の系統の胤より降生したる精霊なり 然れど五六七の神の大慈大悲心により悪神の系統を改心せしむるため円満具足なる平和と愛の女神木花咲耶姫命の精霊の宿れる二度目の観世音最最勝妙如来の肉の宮と顕現し玉へる直系の御霊直日と結婚を命じ 悪神の系統を心底より帰順せしめんが為なり。去れど謡曲に凝り固まり未顕眞実時代の堅の神諭に偏依し五六七の神示なる霊界物語の神書を輕視する如き今日の心情にては到底駄目なり 両親を初め親族一同邪神の系統なれば 此方面の改心なき時は大二の改心は到底不可能なり。
 瑞の御魂五六七の神柱を牢獄に投げ込み 神界の大経綸を根底より破壊し  自身悪神の天下に再び建て直さんとしたる精霊の両親及び親族は宿なれば 変 生 女子の神業を妨ぐるは寧ろ当然なるべし
  
     出口梅野   癸亥十月十四日
梅野は如何なる情あれとも教祖様のお言葉に従ひ 他家への入嫁せしむ可からず 別家せしめ 綾部に住居して大本に出入し 内事を構ふべし。又た 遥との婚姻は父より之を承諾せり 養子として貰い受くべし。 浅野家への入嫁せしむる事に神界の気障りとなるべし。万々一浅野家に於承認を与へざる時は 無理を成さず互に時節を待って夫婦と成るべし。梅野は身体性弱なれば到底他家に入りて勤まるべきものにあらず 将来小説家歌人として世に現はるを適任とす。二代に示しておく。梅野はどこ迄も遥と夫婦に為てやって呉れ 是がわし一の生の頼みである。 瑞月
 梅野は教祖の命に依り他家へ養めとして遣はすべからずと雖も 大本役員にして聖地に居住し神業及補佐する任を堪ゆる人にして実子なきものに遣はすは 敬て差支へなかる可し、又一日も早く結婚せしむるの可とす。
                  大正癸亥旧十月十四日夕  王仁               
   
     大正癸亥十月十四日
出口八重野は嵯峨伊佐男と夫婦となすべし。 名を宇知丸と与へおく。大本補佐として総ての役員の上位におくもの也。二代及三代と 何事も熟議すべし。而て後 大本重役員に協議し 大本の不利益と認むる時は 二代 三代 及宇知丸三人の意見を断行するも差支へなきもの也。

大二には 邪神界の精霊憑依せるを以て容易に改善する事能はず 其肉体も又 月見新地を始め、京阪神の廓巷に出没して汚して居るなり。現役兵二年勤了の後 依然として品行定まらず放蕩の気あれば 例え出口家個人の養子なりとも止むる勿れ 速やかに離縁すべし。

本宮山神殿の聖跡は邪神暴動神敵反逆の記念として保存し決而礎石(現今の)の上に神殿を建造すべからず永遠にこの悲惨なる聖跡を天下の志士仁人の前に展開すべきもの也。最神界の最も深遠微妙なる御経綸なればなり 断じて此言に違背すべからず。 
                      大正十三年正月五日

本宮山上の吾筆跡ある平板岩は 吾再臨の時まで建碑すべからず。大病人 其他の心願あるものは この聖石を撫し旦拝跪すべし。吾精霊忽ち降下して 奇瑞 奇跡を顕現すべし。此神山の常緑樹は年々手入れを為し充分に発達せしむべし。又此神山は厳瑞二神の行在所なるを忘れな。
                      大正甲子正月五日

大本神苑内の金龍池は決して埋め立て等を為すべからず 又島々およびの広場を樹木を大切に保護すべし。害になる枝又は密生の部分は枝切り為すも差支無し天声社東側より南北に通ずる道路を区劃し西部は即ち黄金閣教祖殿金竜殿石の宮(西)天声社、住宅(出口家)等は出口家の支配となし其他の本宮山、五六七殿神苑天王平の奥津城地内及び亀岡城跡博愛病院等に時の都合にて財團法人となすも差支えなし
 但し馬場の地所は出口家の専有となすべし。
 出口家の財政は幹部の重役相談の上整理し、出口家と大本及び瑞祥会の計済(経済)と混同すべからず。
 今後出口家に対し 金銭上の依願者ある時は 二代 三代始め宇知丸(伊佐男)を始め幹部と協議の上決定し決して個人として何人にも支出すべからず。
幹部員左の如し
井上留五郎氏  上西信助氏   東尾吉雄氏
高木鐡男氏   御田村龍吉氏  中野岩太氏
櫻井同吉氏   梅田常次郎氏  西田元教氏
湯浅仁斎氏   浅野浩司氏    北村 隆光氏
佐沢廣臣氏   森良仁氏    高橋常吉氏
湯川寛一氏   岩田久太郎氏  大槻傳吉氏
出口慶太郎氏  小竹政一氏   佐藤六合雄氏
柴田健次郎氏  國分義一氏   加藤明子氏
米倉範治氏   米倉嘉兵衛氏  横尾敬義氏
田中豊頴氏   上瀧七五郎氏  中村純也氏
森速雄氏    内藤正照氏   有田九皐氏
奥村貞雄氏   衛藤氏     前田満稲氏
大谷恭平氏   高野圓太氏   上野豊氏

大本最高協議会を至急開く必要ある時は 左の人員にても良し
出口純子    出口直日子   出口宇知丸
中野祝子    櫻井愛子    櫻井同吉
井上留五郎氏  上西信助氏   高木鐡男氏
出口慶太郎氏  大槻傳吉氏   御田村龍吉氏 
                   以上
時来らば 亀岡城跡に神殿 教殿 事務所、印刷所其他役員信者の住居建設すべし、穴太の宮垣内は吾誕生の霊蹟にして瑞霊の出現地なれば、相当の設備を寫すべし。又高熊山に小宮を建つるを要す。又老母の身の上を萬事依頼す。                王仁 幹部役員御中

 左の諸氏は 速に支那語を研究し神務の時は忽ち命により渡支すべし
宮沢貞子    松村弘子    林静子
林波子     谷前清子    高麗女史
加藤明子女史
之を引率すべし   大正甲子正月五日

出口宇知丸は二代 三代の神業を補佐し王仁が神務の後継者たるべし春秋の大祭及び節分祭は吾用ひたる教服を着用して大斎主を奉仕すべしエス語研究 ローマ字研究 大本史実編纂 五大教その他大本に関する事業は総て監督すべし特に天声社は社長と萬事協議の上進行を計るべし 
                        大正甲子正月五日

三代にして適当な配偶者なき時は宇知丸八重野夫婦の間に出生したる長女を似て三代の後継者(即ち四代)となす可き事。
又 大本瑞祥会も時々出張すべし。瑞月は天晴れ救世主として世界へ現はるる迄は 綾の聖地に再臨せざる可し先分に信仰を怠らず 至誠を似て神業に奉仕可し。
二代三代及宇知丸に依頼しおく
純子の兄妹親族及び王仁の兄妹親族の事萬事宜しく頼みおく 又役員信徒一同にも宜しく御依頼いたします 王仁は弥勒神世成就のため天下萬民のため我帝国のため舎身的活動を励む可し
必ず必ず煩慮する勿れ 到即有青山 大正甲子正月五日夕
身はたとへ千里の外に寄する共 いかで忘れん君の真心
  百歳の齢たもちて現世に さかえます可く吾は祈らむ
  君こそは吾いのちそと思ひしに 志ばし別れむ事の惜しさよ
  今志ばし別れの辛さ忍べかし 花笑む春は逢坂の関
 国分  米倉範  佐藤六合  藤田  紙本  平木
 佐沢  渡辺  大沢  西村昴  櫻井八州  大深伊都
 山口  杉山当  安藤唯
以上の諸氏は 吾跡を追ふ人也
但し 時到るを待っての上也
 中野祝子  櫻井愛子  井上婦人  高木婦人  御田村婦人
 以上は大本内事を監督するもの也
 福島久子  栗山琴子  星田悦子
以上三人も改心次第にて内事に仕用す可し
                       大正甲子正月五日
中野岩太氏は霊界物語浄書本全部の保存担任を依頼す
加之王仁著書一切浄書本の保存と監督を依頼するもの也
本宮山神殿の余材及び仝拝殿の余材 又は取毀ち材料を利用し 五六七殿の東側広場に 時を得て能舞台を建造する監督を依頼するもの也
 都合上 綾部なれば右の地点を変更するも宜しい 大正甲子正月五日                  
  
 中野作郎氏   湯浅研三氏
右は時機を待って吾跡を追ひ来る可し
先ず支那語の研究に就事す可し
  谷前玉子は 或る時期に渡支すべし
  森 速雄氏は 五六七殿の宣傳掛たる可し
  吉原 了氏  上窪純雄氏  戸田直三郎氏
  田中善吉氏  四方平蔵氏  小竹政一氏
  湯川貫一氏
以上五六七殿掛りたる可し 外に井上会長 森副長の意見により役員増域 又は移動ある可し
 小畠定吉   竹原房太郎  竹安芳太郎
 細見陸順   四方与平
以上 内事神殿及び祖霊社の何れかへ仕用す可し
  吉井 龍城氏は 祖霊社担当又は 五六七殿へ奉仕す可し
  瑞祥会長は  井上氏
  仝副会長は  東尾氏
  大本取締は  上西氏
  大本内事取締は 高木氏

山上郁太郎氏は内事に仕用すべけれ共 時々精神に変動を来たすが如し 併し極篤信家なり
宇城信五郎氏は 神苑内の総監督を依頼す。時来らば渡支の上 重要の任務に就く可し
名田氏は 時を待って渡支の上 同様重要なる任務に就く可し
栗田茂氏 又時を待って渡支の上 要務に就く可し

大本の神務上 重要役員に於て更迭する場合は 左の諸氏の中にて選定す可し 但し 選定権は凡て二代に在り 勿論 三代の意見を聞いたる上にて決行す可し
  大本取締、内事監督、瑞祥会会長、仝副会長 天声社社長、副社長
  博愛醫院長、大正日日新聞社長、大本史実編纂会長、
  エスペラント普及会長、ローマ字会長、祖霊社長
  五大教、普天教

 等 凡ての重職は 左記諸氏より選む
  井上留五郎   上西信助    出口宇知丸   
  
  高木鐡男    御田村龍吉   横尾敬義
  櫻井同吉    吉井龍城    湯浅仁斎
  梅田信之    中野岩太    柴田健次郎
  湯川貫一    田中豊頴    森 良仁
  森 速雄    東尾吉雄    高橋常吉
  土井靖都    櫻井八洲雄   國分義一
  米倉範治    佐藤六合雄   森國幹造
  中村純也    上倉義邦    馬場 斎
  岡田瑞穂    奥村芳夫    大槻傳吉
  北村 隆光    松田政治
以下の中にて都合付かざる時は 協議の上 地方信者役員中より選抜す可し 

 永井勝三    永井萬吉    板倉寛太郎
 矢岸
右の外 綾部在住信者は可成的神務を課す可し
  伊賀登良    櫻井愛子    加藤明子(新)
  中野祝子
右は 二代教主の内事補佐たる可し
宮沢益子の身上保護を 右四人に依頼しておくもの也
桑原淑子一家を依頼す
池中守恵 此人は将来布教すべき資質あり

              現在は五六七殿は祖霊殿となす


福中鐵三郎   栗原七蔵   竹下斯藝琉
外山介昭    安達隆一   西崎等保
右の人々は極めて熱誠なれども 精神的に変情する恐れあり 故に重要なる任務には考えもの也
山上幾太郎氏 藤津進両氏も精神上 変動の気味あり
田中三郎氏は正直にして熱誠なれども 小原綾威夫如き 又 小仲得一如き人物に昏迷する如き心理状態なれば注意すべし
深町霊陽 谷村眞友 角田等は何程大本の為と唱えるも決して油断する可らず
 小仲得一は 王仁の著述を抜書して自分のものの如く各所へ持出しいる天の賊徒なり 決して信用すべからず 彼は大本の名を汚すものなり 彼は信従するものは何れも天賊として交わる可らず
 浅野正恭    仝和三郎   今井梅軒
 江上 峰    谷口正治
 右の諸氏とは大本の神務に交渉を保つ可らず
 瀧川壽一郎   岡田瑞穂   高井壽三郎
 馬場 斎    糸満盛良   森津由松
 多田玖仁丸   鈴木重義   西谷正康
 橋本亮助
右の人々も熱心の程度によりては 夫々の御用に使用して差支なし
分所長 支部長 其他地方の信者の中より抜推して 大本神務に就かしむるは可なり
 後藤康仁    谷川常清   奥村芳夫
 上倉三之助   相原吉久   河津雄二郎
以上の人々は特別神務又は大本幹部の一員と 詮衝の上 任命するも可なるべし 大幹部協議の上
支那五大教は 主として直接任に当る人は
 出口宇知丸    北村 隆光氏 
外に  
 井上会長    上西信助   京谷浅太郎
 浅野浩司    山口利隆   桜井八洲雄
 西村光月

友清九吾 其他の反信者より 王仁他人の著書を慄盗せし如く宣傳し 大に迷惑を感じたり 天下の誤解を招きたるは実に遺憾なり 吾人 何を苦んで他人の著書を犯す必要あらんや 何れの文章も皆王仁の著せしもの也 其時の都合上人の名を借りて発表したるものを改めて自著せしためかかる誤解を招きし而巳
一、大正日日新聞は如何なる理由出来する共 廃刊すべからず
一、北国夕刊新聞も又同じ
一、神の国は永遠発行すべし
一、天声社は決して担保に入るべからず
一、吾著述は 旧稿新稿を問はず不残出版す可し
一、上野公園氏との提携は飽くまで継続す可し
一、中外日報との関係を益々濃厚なるべく務む可し
            大正十三年正月五日  王仁
社会主義者又は過激思想の諸團体と交る可らず
又新聞ゴロの訪問に対しては 体良く柔順に追い払ふ可し
大朝 大毎 日出 蚕都 北国夕刊を利用す可し 特に北国夕刊は準大本の新聞と心得べし 又相当の補助を与ふべし 併し財政上許す限りは
               正月五日   王仁
大本事件は高等政策上より起こりたるものにして 全く当局の失敗なり 不敬罪てふ名の許に国家に忠誠なる吾人を苦しめつつあり 今や当局は王仁の死を望み戻る事は 某警官の明言する所なり 故に王仁は当局者は対面を保たしめ救わんために少時神業に隠る可し 王仁は日本国のため世界平和のため人類愛実現のため 大勇猛心を発揮して神州を去る 吾去り行きし後の日本は上下の紛乱斗り知る可らず。可惜 日本の宝 眞の燈明を失はんとす。呼 日本国民 幸に恕せよ。
              大正十三年正月五日   王仁
相生更始会記章授与者は王仁の神業に直接参加すべき因縁あり 時期の早晩はあれども 必然的神事す可きものとす 東亜の天地を精神的に次に世界を統一するの心算なり 事は成否は天の時なり 煩慮を要せず 王仁三十年の夢 今や正に醒めんとす 母を始め妻子 親族 及び忠義至誠の役員信者知己と袂を分つ人間的見れば別離の歎きを得ず 併し 天下の救済のために凡てを犠牲となす可きは当然なり 吾は欣喜して国を去る
              大正十三年正月五日   王仁

  日地月合わせて造る串團子 星の胡麻かけ食ふ王仁口     瑞月
大正十年辛酉正月五日 遭難の日より満三ヶ年に相当する大正甲子正月五日   記之 
大正戊辰正月五日の天地を見よ  
大本に関係し 王仁の委任状必要ある時は 十二罫紙四十枚(出口王仁三郎)と自著したる用紙 櫻井同吉氏に預け置きたり 王仁の実印は三代教主に大切に保営せしむ可し
                       出口王仁三郎記
   神 聖 在 我
  到 處 有 青 山
    山 水 有 神 音
エス語の元勲重松太喜三氏及び由里忠勝氏を大切に遇す可し
由里氏は大本へ雇入れ 相当の手当てを支給可し
櫻井 西村 小高 安達 其他のエスペランチストを大切にす可し
ローマ字の斎藤強三氏を優遇すべし
ローマ字関係の大本人を大切にせよ
湯浅仁斎氏の子息は 悉皆 天声社及び大本の神務に従事せしむ可し
    大正十三年正月五日     王仁

四方繁吉氏は 櫻井同吉氏名義にて金参仟円
貸与しあり 同人は役員又は信者となる可し
深町 谷村 角田及び京都の侠客山本格之助(山覚)に金を頼まれ貸しあれば 今後は決して貸与す可らず。金を借らんとするの心組 充分に見えたり 注意を乞ふ
二代を崇め居るは 将来 借金の目的あるためと知れ 何人より金銭上の請求ある共 應ずる勿れ 王仁として出金の約束せしこと無し
                      大正十三年正月五日 瑞月 
 但し国学院大学に二百円申込 大方相すみたり
一、本部を始め 各分所支部に於いては 毎夜信者を集めて霊界物語を読むべし
一、先ず御筆先に 裏の神諭王仁文庫を通読すべし
一、読書百返意味自ら通ずべし
一、霊界物語を演劇に仕組も可なり 併し 大本五六七殿及び分所支部に限る可し 営利的劇場にては演ず可らず 又 何人にも 許す可らず
併し 天の八街の段のみ 深町一派に許すも可なり
          一度のみ許しおきたり

五六七神政成就之草枕到處有青山在神仙郷吾亦興神倶在神明守吾心身立志帰故國将數年之後に在
 王文泰天龍王文眞紫洲王天海呑宙趙魁武山一行右手握折伏劔左手握攝受劔北上樹立代天地之大功此覺悟在始開拓天國浄土矣
  大正十三年正月五日            天龍