出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語67-0-11924/12山河草木午 序文王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
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あらすじ
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本文    文字数=1363

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序文

 年の瀬も早近づいて町行く人の足許も、何となく忙しき大正十三年十二月二十九日、どんよりと曇つた天の下に、和知の流れを見おろしながら、崧然として一廓をなせる祥雲閣の離れの間において、北枕の西向き、夜具の船に身を横たへながら、昔の神代の物語、緑紅こき交ぜて織出す機の玉の糸、手繰り手繰りて述べて行く。筆執る者は、空前絶後の放れ業、高麗国を建設せむと、蒙古の原野に三軍を叱咤し右手に兵を率ゐ、左手にコーランを読誦しながら、英雄的大活動を演じたる調子外れの男、松村真澄を始め、日支親善の連鎖となつて、神戸道院にその敏腕を振るふ北村隆光、蒙古入に参加せむとして、資金の募集に東奔西走し、東京に出でて乗馬の稽古をなし、遥に奉天まで出かけて種々の障害に会ひ、脾肉の歎を残して、心なくも帰国したる女豪傑加藤明子の三人である。本巻は何れも蒙古気分の漂つてゐる口述者や筆者の物したものだから、どこともなしに英雄的気分を含んだ物語となつてゐるのは、止むを得ない道理である。
   大正十三年十二月二十九日   於祥雲閣



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