出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
神の国 西南戦争と私 参照文献検索
キーワード: その他
備考: 水鏡 八幡-P.300 天声-P.81 昭02-04
ルビ付き本文:
王仁三郎資料センター
 
本文    文字数=1212

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 西南戦争の頃、私はまだ六つの小さな子供であつたが、漢字で書いた新聞をよく読んだものである。其時の新聞は今の瑞祥新聞の型で、四号活字の大きさであつた。戸長(今の村長)も羅卒(巡査)も読めないので、私の所へ読んで呉れと云ふて持つて来る。難解の漢字ばかりで書いてあるので、読む事は読めても意味が分らぬ所もあるが、読んでさへやれば戸長や羅卒の方で意味はわかるので都合がよい。六才やそこらでどうして漢字が読めたか、自分でも分らぬが、兎に角新聞に向へばズンズン読めたのだ。戸長さん達は聞いて居て、よく分ります、有難う有難うと礼を云うて帰つて行つた。或時羅卒がさも秘密らしく、これは極内しよだが、西郷の戦ひにどうも官軍の勢がよくない、大分人減があるやうだと云ふ。私はそれを聞いて、その事なら何も内しよでも何でもない、それここにちやんと書いてあると新聞を出して見せたので、【アフン】とした事がある。今思ひ出してもおかしい。