出口王仁三郎 文献検索

リンク用URL http://uro.sblog.jp/kensaku/genshow.php?CD=10546&T1=%B4%A7%B6%E7&T2=&T3=&T4=&T5=&T6=&T7=&T8=

原著名出版年月表題作者その他
神の国 冠句は大衆文芸 参照文献検索
キーワード: 冠句
詳細情報:
〇冠句は大阪の所司代がとった社会政策の一つ。下層民管理の手法。
〇冠句は俳句のごとく、拘束なく、歌のごとく冗長でなく、きわめて凡俗的であるので、だれにでもできる。
備考: 水鏡 八幡-P.279 天声-P.68 大15-12
ルビ付き本文:
王仁三郎資料センター
 
本文    文字数=1243

検索語に該当が1つもありません

 冠句は大阪が初めである。これは所司代の取つた一つの社会政策であつて、当時下層民は喧嘩や賭博ばかりやつて手におへなかつたので、その想念を文芸の方にむけて、かかる悪習より脱せしめんとしたのである。此政策は見事効を奏して、風流の気が下層労働者にまで普及して、争闘や博奕はずつと些くなつた。
 冠句は大衆文芸の上乗なるものであつて、俳句の如き拘束なく、歌の如く冗長ならず、しかも極めて凡俗的なるが故に、老人にも子供にも、男にも女にも、学あるも学無きも、誰にでも出来るのである。又其範囲も極めて広いから、何程でも進歩発展の余地がある。前述の如き起源を有するをもつて、初めは極下品な言葉が面白がられて居つた。奥さんとか、妻とか云ふ所を、嬶だとか嬶村屋だとか、極下品に云ふのが冠句の特長であつた。冠句が向上して、君とか神とか云ひ出したのは、初代朝寝坊閑楽からであつて、それは恰も浪界が、雲右衛門によつて芸術化したのと相匹敵すべきものである。