出口王仁三郎 文献検索
リンク用URL http://uro.sblog.jp/kensaku/genshow.php?CD=13151&T1=&T2=&T3=&T4=&T5=&T6=&T7=&T8=
原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
出口王仁三郎全集 第8巻 全8巻(復刻) | 1999.03 | 歌舞 | 出口王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 25歳 和歌実作 |
ルビ付き本文: ダウンロード・ページ |
本文 文字数=1431
歌舞 二十五六歳の頃
{1897年 明治30年 27歳}
むつかしき養家の親子にわかれてゆそろそろ歌舞の稽古はじめぬ
稗田野の佐伯の糸子を師匠とし毎夜かよひて歌ひ舞ひけり
雨の夜も雪の夕べも通ひつめぬ歌舞のほかにも望みいだきて
長唄や端唄やをどり舞曲ならひお茶屋がよひの基礎つくりたり
舞ひ振りや喉の加減をきかせたさ芸者しらして毎夜さわぎぬ
夜な夜なに遊びくるへど牧畜の業は夢寐にもわすれざりけり
元来は下戸なりし吾やけになり茶屋にかよひて一升の酒呑む
○
朝夕に四五里の道をはせめぐり牛乳くばりひと日もかかさず
牧場の乳牛いづれも子を産みて日日に事業は栄えたりけり
三人の組合なれどおもにわれ牧畜搾乳販売なし居り
亀岡と東本梅に同業者ありて競争日日にはげしき
得意先うばはれまじと朝夕に疲れも知らず牛乳くばり行く
夕暮に仕事かたづけ野路越えて歌と舞との稽古に出で行く
春雨や淀の川瀬や鴬宿梅吾がものなどを得意に舞へり
面白き遊芸なりせば知らず識らず手振り足振り上手となり舞ふ
百姓の若者なれど歌や舞曲知らでなるかと毎夜ならへり